「激しくフィンランドのことをやる人」に憧れた日々

2025年02月25日 | 外国語

 フィンランド語を、ついに初めてみることになった。
 
 このところ私は、
 
 
 「世界のあらゆる語学をちょっとだけやる」
 
 
 ということにハマっている。
 
 ここまでフランス語ドイツ語(学生時代の復習)、スペイン語ポルトガル語
 
 アラビア語挫折したが、トルコ語イタリア語もクリアし、オランダ語も少しかじった。
 
 そして、ついには「ハイエンシェント」ことラテン語もやってと、チョコザップならぬ「チョコ語学」である。
 
 まあ学ぶと言っても、せいぜいが1か月か2か月ほどで、身に付くのも「中1レベルの文法と単語」くらいなものだが、こんなもんでも、
 
 


 Çoğu kertenkele adam solaktır.
 (リザードマンの多くは左利きです)
 
 Primogenitus larva gummi indutus apparuit.
 (長男はゴムのマスクをかぶって登場しました)

 Japanse soldaten zijn de sterkste ter wereld omdat ze misosoep drinken.
 (日本の兵隊さんが世界一強いのは、みそ汁を飲んでいるからです)


 
 
 くらいなら理解できるのだから、なかなかのものではないか。
 
 「飽きたらやめる」がルールなので、ラテン語からそろそろに移行しようと、ここでついに「あの言語」に手を出すときが来たようだ。
 
 それが、フィンランド語
 
 というと、フィンランド語はいいとして、なぜにて「ついに」などという大げさな副詞がつくのかと問うならば、これがいくつか理由がある。
 
 それはまず、フィンランド語が「インドヨーロッパ語族」ではないということ。
 
 われわれにとって、まずなじみのある外国語と言えば、これはもう英語なのである。
 
 続けて、大学に行った方ならフランス語ドイツ語といった第二外国語に苦しめられた記憶もあろうが、実はこれらは違う言語のように見えて元は同じ
 
 古くはインドサンスクリット語から、ペルシャ語とかラテン語とかロシア語とか。
 
 そういった諸々の一見関係なさそうな言語は、これすべて「インド・ヨーロッパ語族」という「大家族」に分類されるのだ。
 
 といっても、年月や地理的な分断で、流れ流れて全然別物にはなっているけど、語順とか、なんとなく似た単語が多かったり。
 
 変遷の仕方をたどっていくと共通するものがあったりと、細くともつながりがある。
 
 なので、それが多少は学習の助けになったりするのだが、これがドーンとフィンランド語は「ウラル語族フィンウゴル語派」。
 
 全然違ってて、それこそ北欧と言えばノルウェースウェーデンデンマークフィンランドと並ぶが、最後だけ他の3つとくらべて相当に異質
 
 


 ありがとう
 
 
 ノルウェー語「takk」
 
 スウェーデン語「tack」
 
 デンマーク語「tak」
 
 フィンランド語「kitos


 「
 
 
 ノルウェー語「hund」
 
 スウェーデン語「hund」
 
 デンマーク語「hund」
 
 フィンランド語「koira

 


 「
 
 
  ノルウェー語「bok」
 
 スウェーデン語「bok」
 
 デンマーク語「bog」
 
 フィンランド語「kirja



 
 
 全然ちがうやん!

 てゆうか、他の3つが似すぎというか、ほとんど三つ子なんだけど、それにしたって「四段オチ」かと疑いたくなるくらい変わってる。
 
 しかも、フィンランドではスウェーデン語公用語なのに、まったくちがう。どうなってんの?
 
 これにですねえ、私はちょっとビビってしまっていたのだ。
 
 というのも、イタリア語の前にトルコ語をやろうとしたのだけど、これに大苦戦したせい。
 
 言語というのはドイツ語オランダ語とか、スペイン語ポルトガル語のように、言語的だったり地理的だったりが「近い」と学習しやすい。
 
 それは日本人にとって、読むだけなら中国語がそんなに怖くないのとくらべて、欧米人アラビア人には漢字悪夢になるのと同じ。
 
 英語やドイツ語の知識や、経験をまるで生かせないフィンランド語やトルコ語に、いつの間にか苦手意識のようなものが宿ってしまっていたのだ。
 
 しかしだ、そんな困難を乗り越えるほどに、私は、いやおそらくは同世代から少し前くらいの「第二外国語」学習者はフィンランド語というものに、あこがれのようなものを抱いている。
 
 それは、ある一冊のの存在。
 
 タイトルは『フィンランド語は猫の言葉』。


 
 (続く)

 

 


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