2016年も、いよいよおしまいである。
年末年始はどこにも出かけることなく、家でゴロゴロするのがここ数年のならいになっている。
おせんべいとみかんを買いこんで、布団の中で読書とDVD三昧。嗚呼、なんて幸せな時間。
ということで、冬休みでふやけた頭でもって今年度をざっと振り返り、今日はおしまいにしたい。
個人的なことばかりなので、読んでもなんの得にもなりません。全然無視してくださって大丈夫。それでは思いつくままに、ドン。
『おそ松さん』と『バーナード嬢曰く。』はおもしろかった、ノバクのグランドスラム達成にはこっちもホッとした、井山裕太には今年2回もビックリさせられた、まさかあの流れからポルトガルが勝つとは思わなかった、なおみちゃんは将来すごいことになりそうだ、夏のちょっとした心身の危機を救ってくれたのは東京03のコントだった、「自虐」「売れないバンド」「サングラス」「鬼才」どれもおもしろいけど「誕生日」の最後のセリフが好き、ラファとの銅メダル決戦は心臓に悪かった、話していて楽しいのは「論理的だけど、結論が狂ってる人」、ボルグ対ソロモンとかクレルク対ビラスといった古いテニスの動画にハマった、『総天然色ウルトラQ』の地上波放送が今年一番の収穫、木村一基にはもうワンチャンスあげてほしいとみんなが思っている、「読書芸人」で一番話が合いそうなのはカズレーザーさんかもしれない、デルポトロがようやく帰ってきた、思い切って本の断捨離をしてみたけど全然減らなくて呆然、夜ふかしのおともは山田玲司先生のニコ生とライムスター宇多丸さんの映画評、ノバクもそうだがアンディの「折れずについていく」精神力には脱帽しかない、大変なことも多いけど銭湯に行くとたいていの悩みは解決する、本のベストはガルシア=マルケス『百年の孤独』と長谷敏司『あなたのための物語』コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』、映画のベストは『パシフィック・リム』と『ベルリン・天使の詩』『ローラーガールズ・ダイヤリー』『ゴーン・ガール』
今年面白かった本。
宇月原晴明『安徳天皇漂海記』
ベルトルト・ブレヒト『ガリレオの生涯』
米澤穂信『真実の10メートル手前』
オースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』
猿谷要『ニューヨーク』
サマセット・モーム『ジゴロとジゴレット』
フェルディナント・フォン・シーラッハ『カールの降臨祭』
山本弘『地球移動作戦』
マリオ・バルガス=リョサなど『ラテンアメリカ五人集』
ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』
米原万理『愛の法則』
レイ・ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』
カール・セーガン『百億の星と千億の生命』
長谷敏司『あなたのための物語』
コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』
キジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』
田中啓文『あんだら先生と浪速少女探偵団』
パトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』
フレッド・キアンプール『幽霊ピアニスト事件』
六冬和生『みずは無間』
ローリー・リン・ドラモンド『あなたに不利な証拠として』
深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』
ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』
おもしろかった映画
『タイガー伝説のスパイ』
『ヒッチコック』
『メメント』
『君よ憤怒の河を渉れ』
『アニー・ホール』
『パシフィック・リム』
『白熱』
『英国王のスピーチ』
『ローラーガールズ・ダイヤリー』
『桐島、部活やめるってよ』
『ベルリン・天使の詩』
『風立ちぬ』
『オデッサ・ファイル』
『真昼の決闘』
『ゼロ・グラビティ』
『ゴーン・ガール』
最後に、2017年に向けて、ある偉大な博士の言葉を紹介して締めくくりとしたい(改行引用者)。
我々はいまだかつてなかったほど密に協力しなければならないのだが、何も健全な競争に反対しているわけではない。
これからは核軍縮と従来の軍事力の大幅な削減に向けての道を探す競争、政治の堕落を排する競争、世界のほとんどの地域で自給自足農業ができるようにする競争をこそしようではないか。
芸術と科学で、音楽と文学で、技術革新で競い合おうではないか。誠実さを競おう。人々を不幸や無知や病気から救い、世界じゅうの国の自立を尊重し、この惑星を責任を持って管理するための倫理を明確化し実行することにおいて張り合おう。
―――カール・セーガン『百億の星と千億の生命』
それでは本日はここまで。
サンキュー、バイバイ!
また来年。