株価下落は、何とか持ちこたえたようだ。原油価格も、収まりつつある。
だが物価高騰や景気悪化不安は続き、金融危機は「さてどうなる事やら」というところである。そしてそれにも増して心配される経済不況、このために地方税収が減って、自治体財政ががたがたになり始めている。これでは、いくら金融機関に資本注入しても、私達の生活に密着する自治体政策までに届くには、我々庶民が我慢を強いられる事になる。
こうした状況の中で、少しも話題に上らない事がある。というよりは、少しも気にかけていない、と言う事なのかもしれない。
何の事かというと「ドンパチやっている」ということである。
即ち「戦争している」ということで、「テロとの戦い」とか言う名目で巨額の防衛予算や軍事費や戦闘費を計上していて、そういうようなことを止めて、今日の世界同時不況とか金融危機とか、物価や資源高騰時期に注ぎ込もうとしないというおかしな論理がある。
「ドンパチ」して「争い」あって、どこがよいのだろう。お互いが傷つき、苦しみ悲しむだけだろう。
尤も、上に立つ者は、勝った場合ゴネ得をする。部下や一般人を犠牲にして、一端の英雄気取りになれる。
しかしそうした者も、やがては倒れていくのが、歴史である。
前述の「自発的対称性の破れ」という発明は、前述したように「縁起と因果」から説明できると思える。そしてこの「破れ」させるものは「何か」というならば、釈尊が説かれて「苦の原因」として指摘されたものに当たるものと考えられる。
尤も、定かではないが。
しかしそれが何かは、ここでは述べない。
述べたところで、それを実行し行うのは、皆さん自身であるから、皆さんが知った上で実行し行って頂きたい。
これで一連の「愚かさの美学」連載を、終わる事にする。