青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

真の武装 (上)

2009年02月09日 | 人生設計
この世に存在するものは、全てのものがそれぞれに、それらしくなろうと手立てに勤めている。それが「素粒子の自発的対称性の破れ」という現象によって行われる。この「素粒子の自発的対称性の破れ」という現象によって、それぞれのものはそれぞれのものらしくなろうと努力している。
鉱物は鉱物らしく、液体は液体らしく、気体は気体らしく、そして生命体は、植物は植物らしくなろうとし、動物は動物らしくなろうと勤め励んでいる。
だが悲しいかな、完全にはなれない。それぞれが長所と短所を、併せ持つ。この欠点を補うために、絶え間ない努力を続けている。それは又、この欠点を突かれ、攻め込まれないために「武装」することでもある。

動植物でいえば、生き延びるために、そして繁殖していき子孫を残していくために、体格を大きくするとか色鮮やかにするとか、空を飛ぶとか水中に生きるとか、寒暖に強いとか、色々な環境に順応できるように変化させていった。そうした事が、動植物の「武装」だったといえる。
ところが私たち人間の「武装」は、こうした同じ生物でありながら、その武装の仕方は、「次元」が異なっている。

私たち人間の「武装」は、主に「報復と復讐」感情に満ちている。
もちろん「予防」という災害や資産管理や感染症への「武装」の仕方もあるが、今日の世情に満ちているのは「やられたからやり返す」といったような、その為の「武装」みたいなものが溢れている。
国会論争でも、裁判沙汰でも、テレビ番組でも、それらは早く言えば「報復と復讐」合戦みたいなものである。

私たち人間には、「智慧」というものがある。
その「智慧」を、人間として人間らしく生きる為の「真の武器」として活用してもらいたい。
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