政権党で、内輪もめが始まっている。
それはもう、内乱状態みたいらしい。
今世情は「金融危機」に見舞われて不況の最中にあるのに、国権の最高機関は「ねじれ国会」状態の上に、このように政権党内がもめているようでは、社会全体が更に落ち込んでしまいそうだ。
国政と言う政治形態は、「国民(住民)主権」が議会制民主主義のあり方と言える。だが我が国の国政にかかわる政治形態は、国民によって選出された議員から、議員が主権者になったようになって、おおむね多数政党の中から選出された総裁が首相に選ばれて施政されている。
いわば直接の「国民主権」によって選出された施政官によって国政が担われるのではなくて、議員という間接的な主権者によって選ばれたものが担っている。
このため国政を担う首相は、国民の真の声よりも、どうしても政権党の影響を受ける施政になってくる。即ち「国民主権」の施政ではなく、「議員主権」型の施政方針になりがちになる。
こう言うことは、既得権益を求めて走る「官々財界」の癒着を生みやすい。それに議員も、二世、三世議員が増えてくると言う事になり、いわゆる政界がよどんでくるという弊害がある。
そして議員も、派閣抗争や権力争いに明け暮れてしまっている。
それに又、今日のこのように「ねじれ国会」下や政局の混乱下にもあり、さらに二代に渡り政権を投げ出し、三代も総選挙の先例を得ないまま内閣を受け継ぎながら、解散権は「伝家の宝刀」として温存しているのは、「国民主権」をないがしろにしている。
とは言っても、「日本国憲法」には、こうした国会混乱時に備えた、国民投票による「国会解散権」が無いので、そうもいかないか。