本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

6月読書の記録。

2015-07-29 03:25:00 | 







これを書いているのは午前3時過ぎ。

我が家で唯一エアコンなしの部屋である書斎(自称ね)の室温は33℃。


扇風機はフル稼働だが熱中症危惧レベルの暑さ。。





職場でも何人か熱中症にやられたヒトも出始めて、他人ごとではない。

「水分だけではなく塩分も補充!」が大切ですよ~~。

(特に炎天下の釣りでは尚のこと!!)






今となっては懐かしい梅雨時の読書の記録です・・・







2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1957ページ
ナイス数:27ナイス




街場の大学論  ウチダ式教育再生 (角川文庫)街場の大学論 ウチダ式教育再生 (角川文庫)感想

少し前の内容ではあるが、近年の大学を取り巻く状況について知りたかったので手に取る。大学生の方々へ・・・本書の203頁から207頁にかけて、学術論文(書き手として、一般的には卒論。)についての短いながらも原理的な話あり!書き方実際についてもバシッと言及されてます。たとえ話としては、初学者が読んだとき、書き手に「ありがとう」と言いたくなるようなものを書け、と。日比谷高校の同級生について書かれた項はとても良い話でした。

読了日:6月26日 著者:内田樹



下町小僧―東京昭和30年 (ちくま文庫)下町小僧―東京昭和30年 (ちくま文庫)感想

なぎらさんの歳は私より一回り程上なので、細部までイロイロと書かれた昭和30年代の事柄は直接目にしてない物事が多い。しかし、なぜか懐かしく面白く読めた。多分、私の黄金時代だった昭和40年代・50年代にも昭和の王道30年代の伏流はあちこちに流れており、思い出したように突然にベーゴマやめんこが流行したり、ということも多かったからか。紙芝居と駄菓子屋は子供たちの正にパラダイスでだったなぁ。(近所の公園には昭和50年代半ばころまで紙芝居のオジサンが来てたんですよ)そうそう、地元では「もんじゃ」ではなく「おべった」。

読了日:6月24日 著者:なぎら健壱



アスペルガー症候群と学習障害-ここまでわかった子どもの心と脳 (講談社+α新書)アスペルガー症候群と学習障害-ここまでわかった子どもの心と脳 (講談社+α新書)感想

ソーシャルスキル(人とうまく生きていくための能力)についての言及が興味深かった。最近増加傾向にある、とも言われる学習障害やアスペルガー症候群。これに類する気質をもった人は昔からいたわけで、むしろ学校や職場、地域の一人一人の側の「ソーシャルスキル」の低下により、うまく仲間に溶け込めず孤立してしまうケースが増えているのではないだろうか。経済至上主義により失われたものはあまたあれど、第一には寛容と包容力であろう。「心の理論」、「サリーとアンの課題」については知っておくと良し。(検索ではなく、本書を読んでみて。)

読了日:6月22日 著者:榊原洋一



半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)感想

記念すべき300冊目の登録は約100年前に書かれた「半七捕物帳」。これは面白いですよ。宮部みゆきや杉浦日向子が愛読したのも頷けます。コナン・ドイルに影響を受けた岡本綺堂が、岡っ引きの伝七の目を通して江戸市中の風俗を克明に今に伝えます。普段、推理小説は手に取らないんですが、これはむしろ生きた「江戸」を伝える貴重な資料、とも言える域に達しています。

読了日:6月20日 著者:岡本綺堂



赤い雪―勝又進作品集赤い雪―勝又進作品集(青林工藝社)感想

日本の誇るオトナ漫画のひとつの到達点。「深海魚」で勝又進を知り、すぐに購入・読了。つげ義春の影響大と思い、改めてつげ作小学館文庫版「紅い花」「ねじ式」と比較してみた。結果、少しの類似点と大いなる相違点を発見。(ここでは字数の都合上書き切れませんが)夜這い、ごぜさん、ご新造さん・・・東北の閉鎖的なコミュニティで、実は暗黙の了解のうえ解き放たれている性。根源的な欲求。著者の死後、英・仏訳が相次いで高い評価を受けているというが、このニュアンスが伝わったのだとしたら、素敵な話だ。

読了日:6月10日 著者:勝又進



池波正太郎直伝 男の心得 (新潮文庫)池波正太郎直伝 男の心得 (新潮文庫)感想

池波正太郎「男の系譜」が、著者(佐藤隆介氏)の編であることを知り、久し振りに「男の系譜」を紐解いてみた。日本の礎を作り上げた男や人々の心の拠り所となっている男達の血沸き肉躍るエピソード。極上のエンターテイメントでありながら、本当に大切なものは何か、を自問させる作品。これを池波から引き出したのが著者だったのか・・・。本作自体は、脱線的に池波絡みでないエピソードもあったりしますが、長年池波書生を務めた著者ならではの秘話などもあり、池波ファンには楽しめると思います。

読了日:6月5日 著者:佐藤隆介




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