今日は。
今年の梅雨はこちらでは思ったほど降っていません。
業務的には助かるのですが、やはり、降るべきときに降っていただかないと・・・
ここのところ、船には乗れていませんが、いよいよ今週後半から業務繁忙に入ります。
しばらく釣りはお預け(涙)
読書のまとめもできなくなる前にやっておきましょう!
と、いう訳で5月、ウチ●の読んだ本のまとめです。
5月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1488
ナイス数:17
ファミリーポートレイト (講談社文庫)の感想
「私の男」以来の桜庭作品。読了後(700頁近くあるよ!)に作者の進化の過程に俄然興味が湧き、出世作「紅朽葉家の伝説」にも手を出しております。(進化の速度は目をみはるばかり。)大きく二部構成になっており、濃密すぎる母との日々を描いた第一部は人によっては受け付けられない人もいらっしゃるかと。第二部で主人公「コマコ」が生きにくい人、生きるのに痛みを伴う人=物語を必要とする人間、に向け物語を紡いでゆく。つまり、「作家」に昇華してゆく闘いを描いています。群れず、読まずにいられない、そんなヒトには必読の書。
読了日:05月30日 著者:桜庭 一樹
動物のぞき (新潮文庫)の感想
幸田文の没後一年に際し一人娘の青木玉氏が特に思い入れの強い本作を出版までこぎつけたとのこと。掲載写真は土門拳。一見穏やかと思われがちな動物園の動物たち。しかし、「心中何を考えているのか表面からは見とおせない静かな目」幸田文のいうとおり、コントラストの強い写真からは遠い故郷を見ているのか、内在する野生を感じさせるような目をしている。象もキリンも。作者が動物に感情移入して涙をこぼすシーンが何ヶ所かあるが、いずれもこちらまで引き込まれてしまうような心象風景。幸田文の作品には裏切らない芯のようなものを強く感じる。
読了日:05月20日 著者:幸田 文
釣り人語らず (潮文庫 (252))の感想
開高健対談集。おさかな博士で元・東大名誉教授、油壷マリンパーク館長などの肩書を持つ「末広恭雄」、釣りする文豪「井伏鱒二」、釣りは陸釣り専門の文豪「吉行淳之介」、開高健よりもキングサーモンを釣った女流芥川作家「大庭みな子」、たまたま務めていた同志社女子大学の図書室で見つけたウォルトンの釣魚大全の初版本を翻訳・出版してしまった「杉瀬祐」・・・面白そうでしょう?巻末の向井敏の解説がまた良し。「彼は通常余技と見なされがちな釣り紀行を本格的な文学にまで高めることに成功した・・・」
読了日:05月15日 著者:開高 健
春琴抄 (新潮文庫)の感想
読書メーターの両刃の剣ともいえるネタバレ。誰かさんのレビューで興味を持った時点で既に本作の白眉と言える部分は既知・・・。残念だけど仕方ありません。その部分を知らずに読んだら大きな衝撃を受けたに違いありません。まあ、その部分を差し引いても余りある名作でした。大谷崎の関西移住後の上方愛。脚注を引きながら豊饒な言葉の海に漂う。僅か60余頁ながら濃密な時間でした。キーワードは「音楽」「変態」「真実の愛」「●●」かな?●●は言ってしまうとネタバレしますので言いません(笑)
読了日:05月10日 著者:谷崎 潤一郎
たましいの場所 (ちくま文庫)の感想
素朴で、口下手で、孤独で、ぶきっちょな著者が思いのままたましいのままを書き綴ったらこうなった。余りにも正直すぎて読んでる方がハラハラしながら、あちらこちらでジーンとしながら。(文末にひとこと、普通は思っていても絶対絶対書けないようなことをサラッと書いてあるんですよ。さりげなく。)以前、加藤登紀子さんがアルバムの中で著者の作品「サルビアの花」を歌っていたのも納得。表紙の女性は誰なのか?ドキドキしながら読みましたが、概ね見当はつきました。良かった・・・
読了日:05月05日 著者:早川 義夫
読書メーター
晩酌読書はしますんで・・・
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やはり釣り本はチビリチビリとやりながら、というのが最高ですね(^^♪
私も興味が湧くと同じ著者の作品を立て続けに読みます。(最近は桜庭一樹・・・)
開高健は手に入る度に読みます。
伊坂幸太郎と東野圭吾は一冊止まりでした。
村上春樹は近年はエッセイ・ノンフィクションを何冊か読みました(小説はご無沙汰)
早速。予約・・・と。
私はここのところ村上春樹にどっぷり浸かっていまして・・・
あ、そういえば伊坂幸太郎を1冊読みました。