本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

読書の秋酣・10月読書の記録

2015-11-13 00:07:00 | 





本日は急遽仕事休みになりまして・・・

船は休み、というのもありますが、試験も近づいてきましたので午後から図書館へGO!!




たまには環境を変えてみるのも良いかな・・・と。

しかし、集中して勉強始まるまでの切り替えタイムにぼんやりといろいろ考えごとしたりしてました。

(ちなみに、タイトルは「どくしょのあきたけなわ」です・・・「たけなわ」の字は?と辞書で調べたらこんな字とは知りませんでした。。)



今日の朝日新聞朝刊に大手運輸会社のY運輸が全面の意見広告を出していたんです。
この内容については個人的に色々と思うところあり、だったんですが、そこから派生して思いはあちこちへ。



最近の世の中、ゆとりが無さすぎるなぁ・・・と。

もっとゆるい(つまりは、個人の自由意志介入余地がある)社会が健全な社会なのではないかな、と。


経済原理に支配された社会(スピード命、便利命、利益命etc・・・)は間違いなくカタストロフへの危険性を孕んでいる、と思います。

否応なしに経済優先の世に身を置く立場として常に忘れてならないことは二つ。


①過剰なモノ、サービスを求めない。

②自分の頭でよく考える。


以上に尽きるのではないかと思います。



例えば、

インターネットで注文した物がその日のうちに、送料無料で手元へ届く。気に入らなかった場合は無料で返送できる。

なんてことはよく考えてみれば誰でも不思議な事柄であることに気づくでしょう。



発注を受けて倉庫でピッキングする人がいる。

品物をラッピングし、発送準備する人がいる。

配送センターまでのトラックを運転する人がいる。

購入者の自宅まで配達する配達員がいる。

これらの業務上で使用しているシステムをメンテナンスする人がいる。

etc・・・


いったいこれら業務に携わった人々の給料はどこから捻出されているのでしょうか。

合わなければ返品すればよい、と考え少なに大手通販業者に行われる注文。

その陰に果たして泣いている人はいないのか。


便利さの中に思考を停止し、やがてそのツケが自身に廻ってくることにはならないか。

私は、巡り巡って、それとは知らずに我が身に降りかかってくる、と思っておいた方が自然のような気がします。


これからの世代のためにも、いま各々がよく考えて生活することが大切なんじゃないかな。






あ、ぼやっとしてたらこんな時間・・・

勉強、勉強。



早くも眠くなってきました。。。








2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2121ページ
ナイス数:29ナイス




私の男 (文春文庫)私の男 (文春文庫)感想

「桜庭一樹」初読。男名前だが、この作品は男には書けないよ!と、思ったらやはり女性でしたか。果たしてどうなのか・・・と思わせつつ、終章で「やはり」と奈落の底へ突き落される。忌々しくもその点さえ除けば真実の「愛」がそこにあった。主人公・花、そして淳悟の、行きつく先はどこなのか。希望無き明日へ乗り出してゆくことは間違いなさそうであるが、余韻を持たせた終わり方には和製アメリカン・ニューシネマを観た気がした・・・★★★★★

読了日:10月31日 著者:桜庭一樹



自動車社会学のすすめ (講談社文庫)自動車社会学のすすめ (講談社文庫)感想

島田荘司氏の小説はジャンル的に守備範囲外なので読んだことありませんが、何やらこだわりを感じさせるタイトルに反応。自動車のあまり登場しないエッセイでした。「ドイツの走る城」が良かった。ベートーベン、ワーグナー、狂王ルートヴィヒⅡ世、そしてヒトラーと続く子供じみた夢へと向かって邁進した者たちを近世では孤高の存在と捉え、故にメルセデスの圧倒的優位を論ずる。実は島田さんもこのベクトルの上にいらっしゃるのではないかと感じましたよ。(ポルシェ好きも有名)

読了日:10月25日 著者:島田荘司



投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)感想

糸井重里はじめ、いろいろな人が絶賛・・・。が、私の心には今一つ響かなかった。やはりこの手の話は人から言われたのではダメなのだと思います。自分で気づいて胸の内に青い炎として灯し続けるのがよろしいのかと・・・。共感された方はもともと人知れず胸の内にメラメラとポジティブな炎が立ち上がっていたのか、と思います。

読了日:10月20日 著者:藤野英人



何でも見てやろう (講談社文庫)何でも見てやろう (講談社文庫)感想

すでに半世紀の時が過ぎ、小田実の見た世界はどのように変わったのか、変わらなかったのか?21世紀も板についた昨今、根っこのところはあまり変わっていないのかな、との印象を受けました。他方で(些末な部分ですが)余りにも予言めいた記述もあったり、本当に不思議な本です。(生活水準が上がると散髪はジェット機並みに早くなる、とかね。)「まあなんとかなるやろ」の精神を完全に打ち砕いたインドでの体験が印象に残りました。小田実→沢木幸太郎→素樹文生と連綿と続く放浪エンタの元祖として忘れ難き一冊!!

読了日:10月15日 著者:小田実



ファイティング寿限無 (ちくま文庫)ファイティング寿限無 (ちくま文庫)感想

なぜだか知らねどボクシング関連の小説、ノンフィクションにハズレなし。本作に関しては、斜に構えずに一心に頂点を極め、スパッと・・・ね。後味よろしく爽やかな青春譚に仕上がってます。ボクシング、そして落語を知らずとも十分に楽しめますよ。そういえば、最近、落語聞いてないなぁ・・・。

読了日:10月10日 著者:立川談四楼



漱石を売る漱石を売る感想

直木賞作家・出久根達郎というよりも、古書肆・芳雅堂主人としての視線で書かれたエッセイあれこれ。残念、もっと早く知っていれば!ぜひ高円寺の芳雅堂へおじゃましてみたかった。古書好きを唸らせる逸話が満載ですが、実話なのか創作なのか曖昧模糊とした掌編もあり、とても楽しめました。

読了日:10月5日 著者:出久根達郎




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いや、本当今週末辺りから死ぬほど忙しくなりそう・・・
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