今晩は(^^♪
嵐のような繁忙期「7月」、
嵐のような子供たちの夏休み「8月」
も、ようやっと終了!!
と、思ったらいきなり涼しくなっちまいましたねぇ~。
まあ、子供が夏休みオヤジの相手してくれるのもアト1~2年でしょうから。
釣りはエサつけ役に徹します・・・
本はあちこち手を出していますが、最後まで行く前に気になる次の本に行ってみたり・・・まあ、読みちらかしているってことですね(笑)
積読本と読みかけ本がかなり増えてきました(汗)
7月読書メーターのまとめ機能使おうと思ったら間に合わず(汗・汗)
てなわけで、手作りで~毎日寝落ちだった7月読書のまとめです・・・
雪男は向こうからやって来た | |
角幡 唯介 集英社 2011-08-26 売り上げランキング : 182993 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
雪男はいるのかいないのか?以前であれば「いない、いない(笑)」と即答したであろう私も、読了後には「客観的にどちらとも言えない。」と返答せざるを得ない気がする。雪男探索に魅入られてしまった男たちの軌跡。著者の焦点は雪男ではなく彼ら。中でもルバング島で小野田少尉を「発見」したことで知られる冒険家・故鈴木紀夫氏の生涯を賭けた雪男探索の足跡を辿り、最期の舞台となった地点で鈴木氏が見たものとは・・・!?間違いないと思います。私は。名だたる日本のクライマー達も見ていると。声高に喧伝しないのは殊更に信憑性を感じます。
銭金について (朝日文庫) | |
車谷長吉 朝日新聞社 2005-03-17 売り上げランキング : 622280 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
主に文芸誌等に掲載されたエッセイを編んだ作品。車谷氏の持論が繰り返されるが、時期によって躁期と鬱期が読んで取れる。基本、「小説を書くという悪事」を成すことは「人一人殺す位」エネルギーを要することなのだと。氏の小説を読むとその毒気に充てられることもしばしばであり、読み手のエネルギー消費も中々のものだが、エッセイ集としては本作の毒気はかなり強め。今回、旅本として持参、読了したが生憎の雨模様に夜、宿で読んだ記憶は暫くは残ることとなりそうだ・・・
赤色エレジー (小学館文庫) | |
林 静一 小学館 1976-10-20 売り上げランキング : 2082516 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(画像登録なし)
小学館文庫の初版に巡り合い読了。林静一氏は「小梅ちゃん」のパッケージイラストで著名な方。ガロの一時代を築いた漫画家であることは割と最近知った。表題作の「赤色エレジー」は主人公の一郎・さち子の葛藤と別れを描いた作品。ストーリーもさることながら、登場人物の心の揺れ具合を身体の細やかな動き(一見大雑把にも見えるが)で表現していることに再読時に気付く。後半、大きなコマでさち子の脱力した画、非常に印象的な一コマ。日本のアニメ―ション黎明期に活躍されたアニメーターであったことを知り納得。時代の空気を大きく孕んだ作品。
赤色エレジー (小学館文庫) | |
林 静一 小学館 2000-07-01 売り上げランキング : 10396 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小学館文庫の新装版で再々読。60年代後半のカウンターカルチャー底辺で苦悩する二人、一郎とさち子の物語。つげ義春の影響を強く感じさせる高コントラストの印象的なコマを畳みかける。服はおろか皮膚に覆われた関節の動きにさえ蠱惑的なものを感じさせるのは「現代の竹久夢二」とも称された作者の筆のなせる技。同時代を体験した人には非常に印象深い「雰囲気」を持った作品かと。新装版ではデビュー作他数編を併録しているが、水木しげる、横尾忠則のコマ割りや画風に影響を受けていることを見て取れる・・・
花に棲む (講談社漫画文庫) | |
林静一 講談社 1976 売り上げランキング : 122578 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今月は引き続き林静一で。実は講談社漫画文庫でも発行されていた林静一の作品集。一般的な起・承・転・結などのある作品ではありませんから、難易度としては小学館文庫「赤色エレジー」より高め。行間ならぬ「コマ間」を読み取り、インスピレーションを膨らますスキルが必要かと。様々な仕事で国際的な受賞歴を誇る著者ですが、漫画の仕事はフランス等で一部マニアにカルト的な人気があるそうですね・・・
読了、そして感想・・・この間に若干発酵期間が必要なのです。。
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その昔あがた森魚の歌でその雰囲気を味わいました。
それにしてもいつもながらウチ●さんの感想にはそそられます。
雪男は向こうからやって来た、花に棲む、探してみます。
そして私も「読了、そして感想・・・この間に若干発酵期間が必要なのです。。」と言ってみたいですww
いつもありがとうございます!(^^)!
あがた森魚はず~っと「しんぎょ」と思ってまして、「もりお」と知ったのは割と最近でした(笑)
「雪男・・」・・の角幡氏は名門・「早大探検部」出身で朝日新聞の記者をされていました。本作は実質処女作らしいですが、出世作の「空白の五マイル」(集英社)が凄く良さそうで積読中です!