ねこばか日記

白猫親子と猫バカ飼い主の日常を4コマ漫画風で始めたブログです。最近は信州おすすめスポットが中心に☆

腎臓移植ー私のドナー体験(2) 写真日記/信州の風景&花

2021年03月11日 | 信州おすすめスポット

前回の続きです。

結局、2つの病院に腎臓移植手術の前の検査をお願いしたものの引き受けてもらえなかったので、

手術をする東京の病院に行って検査をすることになりました。

医療の世界もどんどん進化しているので、現在の状況とは違う部分もあるかと思います。

あくまでも20年ほど前に私自身が体験したことを書いています。

腎臓移植は、脳死等の方から提供される献腎移植と、家族からの移植の生体腎移植があり、

私たちの場合は生体腎移植になります。(日本ではこちらが圧倒的に多いそうです)

検査については実はあんまり細かいことは覚えていないのですが。。(+_+)

最初に移植についてのメリット、デメリットの説明がありました。

メリットは、やはり姉(レシピエント)が、透析治療から解放されること。

透析には1回4~5時間を週に2~3回と、生活の中で多くの時間がとられます。

姉の所も娘が(私にとっては姪。以下“姪”とします)それに付き添うために仕事を辞めたと聞きました。

私にとってこの姪はとても可愛く、その姪が「私の腎臓をあげる」と言っていると聞いた時、

姪にそんな思いをさせるくらいなら私が。。と思ったのがきっかけでした。

その他、手術が成功すれば姉の食事制限や身体の辛さもなくなるとのこと。

デメリットは私(ドナー)の健康な身体にメスを入れること。

腎臓がひとつになっても大きな影響はないけれど、万一のことを考えた時、

例えば交通事故にあってひとつしかない腎臓を損傷するようなことがあれば危険。

その説明には正直ドキッとしたけれど、でもまぁ、それもまた運命だろうし、

万一を心配していたら何もできないので納得しました。

水を飲んで採尿→採血、を15分毎に2時間くらい繰り返す検査は覚えています。

その他にも色々検査したけれど、要は私が健康体であること拒絶反応の危険性を調べたという感じです。

通常は一般的な検査があり、更に検査入院(1泊2日)をした後に手術入院になるらしいのですが、

私たちの場合、私が離れた所に住んでいるため何回も病院に来るのは大変だろうということで、

入院前にある程度必要な検査をし、その他の検査は手術入院をしてからすることになりました。

印象的だったのはレントゲンを撮った時のこと。

姉と私の前には3~4人の医師がいたと思います。

ひとりの医師が「医者のくせにこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが。。」と切り出し、

「奇形というまではいかないけれど、妹さんの腎臓の位置が普通と違うんです」

“奇形”という言葉に一瞬「私、何か変なのかな?」と、ヒヤリとしましたが

レントゲン写真を指しながら説明されたのは。。

通常、腎臓は左右対称についているけれど、私のは右の腎臓だけかなり下に付いているということ。

腎臓を取り出す時、位置によっては肋骨を削らなくてはいけないようなこともあるけれど、

私のは「どうぞ取り出してください」と言わんばかりの位置についているということ。

(医者にとって取り出しやすい位置)

まるでこうなる運命を知っていたかのようです

説明してくれた医師は少し興奮気味に、そして周りの医師たちも皆、笑顔でうなづいていました。

科学の最先端で超現実的というイメージの医療の世界

そこで直面した思いがけない現実と医師の言葉は、

それまでの不安な気持ちを優しく抱きしめてくれるようなファンタジーに満ちていました。

適合性の検査も驚くほどの数値だったようで「一卵性の双子みたいですよ」と言われ、姉と顔を見合わせて笑いました。

私の腎臓の位置が特殊(?)なことから、

一般的にはドナーの左の腎臓を取り出してレシピエントの右に移植するらしいのですが、

私たちの場合は右の腎臓を取り出して移植することになりました。

それからこれは余談ですが、姉の担当医師はある有名人(私も前から好きだった♡)の兄弟でした。

そのことも負のイメージからスタートした、この腎臓移植手術に対する気持ちを和らげる一因となったかもしれません。

(3)へ続く。

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写真は蕎麦の花です。これを選んだ理由は。。

信州といえばお蕎麦。

信州生まれ信州育ちの私は一般的な蕎麦の花。

信州生まれ東京育ちの姉は、ちょっと華やかな赤い蕎麦の花(高嶺ルビー)をイメージしました。

赤いそばの花「高嶺ルビー」の物語

中山高原(大町市観光協会)

コメント (4)
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