はじめてみる、ちひろの世界。いわさきちひろ×佐藤卓=展 は、
ちひろの絵に自由な発想で手を加えることにより、新しい物語が生まれるという、
とっても素敵で誰もが楽しめるような世界観でした。
例えばこれは、佐藤氏が選んだちひろの絵の一部が描かれた紙に自由に絵を描き足すコーナーで、
来館者は誰でも参加することができます♪
この日も子ども連れの親子がいて、ちっちゃい子が一生懸命お絵かきしていましたが撮影は遠慮しました。
後から「撮影OKでした」と聞いて『撮れば良かった~!』(T_T)・・・残念☆
↓ 過去の優秀作品が展示されています。
その周りには、ちっちゃい子どもが遊べるような空間や。。
安曇野らしい緑あふれる景色が見える開放的な空間のカフェがあります♪
いつもは展示作品を見てまわるだけなのに、
こうやって説明を聞きながら見るのは、とても刺激的でした。
例えば、この絵は ↓ 奥の絵を描いた時と手前の絵を描いた時では気持ちが違うとか。。
焼け跡の姉弟 1973年 『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)
話は前後してしまうかもしれませんが、ちひろの絵は「線がすごい」のだそうです。
そして「興味を持つところが入口」とも。。
そこから「ちひろの線とコラボレーション」という発想が生まれたのですね。
ちひろの絵というと私は、あの滲んだような色の使い方が印象的で、
“線”に注目したことはなかったように思います。
そして確かに興味を持つことからすべてが始まります。
新しい世界への冒険という感じで、大人でもワクワクしてきますね♪
個人的には、ここが一番惹かれました。
ちひろの絵を“箱”という“額”に入れ、佐藤氏が“もの”を置き、照明を当てています。
これを 箱ラボレーション と呼んでいました。
箱ラボレーションは“箱を使ったコラボレーション”の略で、この日初めて聞いた言葉です(笑)
箱を使って3Dにしたことで、物語にも奥行きがプラスされる感じでした。
次は「佐藤卓のデザイン採集」のお部屋へと移動します。
安曇野ちひろ美術館は、自然の中にあることを活かした造りになっていて、移動中の景色も素敵でした♡
※展示作品は美術館の許可を得て撮影しています。
いわさきちひろ×佐藤卓=展
明確な線画があるから、あのぼんやり感が出せるのかな。
ちひろ美術館も素敵でしたが、ちひろ公園の緑が印象的でした。
また、行ってみたいですね。
絵というものは本来三次元の空間を切り取って二次元空間上に表現するものだが、このように再び三次元空間に戻す試みや、各自のセンスで書き足すようなのがアイディアとして独特だと思ったね
多くの画家は作者の死後でも後継者や愛好家により、書き加えるなど作品に対する冒涜だぞ!とばかり怒られてしまうだろうがいわさきちひろに於いては見る人の想像力を以て補うという思想が独自で斬新さが素晴らしいと思う
でもデッサンがすごくしっかりしているんだそうです。
ただ見るだけでなく、ちゃんとした説明を聞きながらの鑑賞は
とっても充実した楽しい時間でした♪
東京にもちひろ美術館はありますが、
安曇野はまた違った良さがあるので、是非またいらしてください。
一緒に行きましょう~~~(^o^)/
そう、その通りなんです!
佐藤さんも「手を加える」というのは
あまりにおこがましいというか躊躇したそうですが、
「変化を恐れない」のも大切だとおっしゃっていました。
変化させない大切さ、変化させる大切さ。。
温故知新・・・ですね~(^-^)