◆ 勝手な思い込みはないだろうか
やろうとしていることのほとんどが思惑とはズレている。小さいズレもあれば、大きなズレもある。思惑どおり完全一致していることはほとんどない。まったく想定していなかったことも起きてくる。その中で対応せざるを得ない。ということは、ズレにどう対処していくかが問われる。
ズレは、事実と思い込みで対処は違う。問題なのは、思い込みのズレ。勝手な思い込みはないだろうか。
◆ 想像を事実として錯覚している
考えている以上に想像を事実として錯覚していることが多い。理由の一つ、人はネガティブに考えるようにできているそうだ。ついマイナスの方向で思考を巡らせ、それを膨らませてしまう。例えば、メールやLine を送ってすぐ返事が来ると思っていたのに、なかなか来ない。思惑が外れたわけだ。そこで、どうして?と想像を働かせる。
“わかってもらなかったのかも”“送った内容がダメだったんだ”これならまだいいが、“無視された。私は嫌われている”まだそう時間が経っているわけでもないし、否定的な内容の返事が来たわけでもないのに、自己解釈でネガティブなイメージを膨らませてしまう。心のネガティブフィルターを勝手に通している。
◆ 「それはホント?」
その勝手な想像で機嫌が悪くなったり、落ち込んだりしていれば。自分もしんどくなるし、相手にとっては迷惑なこと。ただ、想像を働かすことを否定しているわけではない。想像することは、人にとってとても大切。夢を実現させたり、危険を回避したりできる。しかし、先ほども書いたように勝手マイナスが膨らみ過ぎるのは問題。
では、どの程度ならばよいか。私もどちらかといえばネガティブ思考に陥りがちなタイプなので、気をつけているのは、同じ想像をネガティブに3回考えるようなことがあれば、そこで線を引くようにしている。3回目になれば立ち止まって、次のことを問うている。「それはホント?」相手から注意指導されると、自分の全てを否定された。そう考えてショックを受ける人は意外と多い。時間が経って冷静になって考えてみれば、不適切な言動を改善するように言われただけで、あれもこれもダメ、すべてダメと言われたわけではないことがわかる。それなのに注意を受けたときは、瞬時に100 点か0点かで考えてしまい、結果0点だと自己否定してしまう。
「それはホント?」