【前号からの続き】
従業員の年休は労働基準法で認められていますので、基本的には従業員の希望に沿って利用させるようにしてください。
しかし、どうしても特定の日に年休の利用を避けて欲しいというのであれば、それなりの工夫が必要です。例えば、事業所や職場の予定とそのときに必要となる要員数を早くから従業員に伝えておくなどです。
[予定を示し、業務命令として出勤を指示しておく]
○月○日…事業所あげての大イベントがあるため、出勤命令を全従業員に出す。
○月○日…行政による指導監督が行なわれるため、担当責任者は必ず対応すると命ずる。
[予定を示し、年休利用を調整するよう協力を仰ぐ]
◇月◇日…隣の部署が全員出張で、自分達の部署がその応援にあたるため、全員で協力して欲しい。
◇月◇日~◇日…職場の△△さんが新婚旅行に行くため不在になるため、その期間中は皆で調整して欲しい。
このように事業所や職場の予定を早めに明示し、休めない日、休んで欲しくない日を予め部下に認識させておくことで、その日を避けてもらうようにしましょう。そうしておけば年休の変更でお互いに嫌な思いをすることは減ると思います。