■ メンタルヘルス不調者等からの相談を逃してはいけない
メンタルヘルス不調者やその疑いのある者から、何らかの相談を持ちかけられたら、早期発見・早期治療に結び付けられるチャンスです。自ら「おかしいな」「何とかしないといけないな」と感じているけれども、状況の正しい判断ができなかったり、現状を脱するための手段や使える資源などを知らない、行動する決心をつけることができないという状態です。そこで適切な助言をすると、相談者の悩みは解消に向かうでしょう。
■ 相談に乗る意味と注意点
相談に乗るというのは、①相談者に関心を向けて気持ちを受け止め、相談者を1人ぼっちにしない。②相談者をより良い、適切な方向へ導いていく。③最後は、相談者が自らの意思で行動に移していく、ということです。この③はメンタルヘルス不調の改善には、大きな意味を持ちます。治療等に専念することができたら、早期の復帰も可能になるでしょう。なお、相談には焦りは禁物です。相談を受けている方は、適切な判断ができたとしても、相談者の方は気持ちも含めて情報を整理することが難しいからです。相談者のペースをまず大事にしてください。