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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

人事マネジメントの視点~成功を分析する

2017-02-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
◇ 成功、上手くいったの理由
失敗したときには、その原因は何か、どのような経緯があり、どのタイミングが良くなかったのかなどを分析して、同じような失敗をしないようにすることでしょう。
これを成功や上手くいったときにもやってくださいとお勧めしていますが、やっている方は少ないようです。成功した、上手くいったときには、もう次のことを考えていたり、すでに新たなことに取り組んでいたりしていて、そこに時間をかける必要がないと思っているからかもしれません。
しかし、成功は偶然生まれたものではありません。失敗に原因があるように、成功にも原因があります。そこをしっかりとつかんで、次に活かしてもらいたいのです。
人は「0点か100点か」と考えがちですが、その間を、いかにきちんと見ることがマネジメントの要諦とこれまでも伝えてきました。ここでもいえることです。


◇ 成功分析を次に当てはめてみる
例えば、部下Aが成長してきたので新しい仕事を任せたところ、それが上手くいった。よしよしと思い、同期の部下Bも頑張っているので、同じ仕事を新しく任せたのですが、今後は上手くいきませんでした。同じ仕事を任せたのに、なぜ上手くいかなかったのでしょうか?
Aに任せたときには、Aの得意な分野であったようで新しい仕事がスムーズに理解できた。中には勘違いもあったが指導をしたらすぐにやり方を修正でき覚えた。
その成功分析を踏まえ、部下Bへ新しい仕事を任せるときに、Bの得意なことや業務への姿勢を考えると、Aと同じように理解できるか、上司や先輩の意見を素直に聞くか。それが難しいと想定できるきには、どのように任せてべきかと、Bへの任せる準備をしておく必要があったのですが、成功分析とその応用がなかったのです。大丈夫だろうと安易に考えてしまったようです。
反省よりも成功したときに分析をする、そのような意識で丁度よいと思います。


◇ 部下にも成功分析を
そして、成功を分析する、その考え方ややり方を部下にも同じようにさせ、習慣づけておいてください。現代の若者は、自己肯定感が低いと言われています。成功体験を重ねさせることが大事です。小さなことでも出来たという喜びは、やる気を引き出し、マイナスには働きません。成功の振り返りは自信につながります。指示待ちの姿勢の新人でも、自信がつけば積極性が少しずつ出てきます。
コメント
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