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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

あなたにもある「認知のクセ」

2019-12-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
◇ 思い通りにいかないとき、あなたはどんな思考になる?
思い通りにいかないことがある。いや、思い通りにいくことの方が少ないと言った方がよいだろう。何らかの修正や変更が必要になり、強いられることになる。
そこで、落ち込んだり、悩んだりする。イライラし、激しい怒りが起きることもあり、ストレスになる。

しかし、振り返ってみれば、中には自分の勝手な思い込みで、そのような感情になっていることがある。
例えば、メール送信相手から返信がなかなか返ってこない。私以外の者への返信は早いのに。私は嫌われているに違いない、と。
後々、相手に聞いてみると、別に私を嫌っているわけではなく、たまたまこちらの送信したタイミングが相手の忙しい時間と重なっていた、それだけであった。
メールなので相手の様子、事情がよくわからない中で、勝手に思い込んでしまったケースだ。
手紙や葉書という手段しかなかった昔だと、即時的な対応は期待せず、多少返信がなくても待つことができたのだが、最近はメールで瞬時に情報が伝達されるため、対応もスピードが求められ、すぐに返信がなければ期待が裏切られたと、自分勝手に考えてしまう。そういう例はよくある。

◇ 「認知のクセ」と改善方法
これは「認知のクセ」又は「認知のゆがみ」といわれている。次のようなパターンがあげられている。
□ マイナス転換して考える…「メールの返信がないのは私を嫌っているからだ」
□ 全か無かで考える…「100点(合格)か、0点(不合格)」という例(以下同様)
□ 拡大解釈や過小評価…「あの人はひいきされている、私は全く評価されていない」
□ 一般化し過ぎ…「いつも」「絶対」
□ レッテル貼り…「あの人の常識はオカシイ」
□ 勝手フィルターを通す…「どうせ私は出来ない」
□ 読み過ぎで飛躍する…「私はそのうちクビになる」
□ すべて自分のせいにする…「同僚が叱られたのは私のせい」
あなたにも思い当たるものはあるのではないだろうか?
「認知のクセ」は誰にでもある。完全に無くすことは出来ない。

ただ、大事な場面で上のような認知のクセが強く出過ぎると自分の立場を悪くしてしまい、取り返しがつかなくなることがある。勝手に関係を悪くする原因を作り出しているのだから仕方ないが、それは避けたい。
避けるためには、思い通りにいかなかったときにメモをとってみて見返すとよい。なぜ、上手くいかなかったのか、どのような「認知のクセ」が出たのか、相手はどう反応したのか。そこから自分が起こすべき改善行動がみえてくる。

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