菅政権崩壊も先が見えてきた様だが、本当にこんな無能な人たち(左翼的人々)に、ひと時でも日本の進むべき方向が委ねられたのかと思うと、今更ながらマスコミの怖さ、国民の心持ちの軽さが、あるいは見えざるその筋の力が思い知らされる。
かつて、日本を『JAPAN AS NO.1』 まで、引っ張り上げた優秀で滅私奉公的なあの官僚達は何処に消えてしまったのか、思考過程がアメリカナイズされ、すべての能力を金銭に置き換えようとする新自由主義にすっかり毒された、官僚と一部政治家、そしてマスコミ、みんな明日は我こそは『ビルゲイツ』 とでも、思っているのだろうか・・ 。
恐らく次に引用する人は、TPPに関する危険性を訴えているのだと思うが、どうなのだろう・・・ 。
*** 以下引用 下記ブログより ***
http://okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/
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ーNAFTAーは、アメリカがカナダを説き伏せてメキシコを取り込んだ北米の自由貿易圏である。 アメリカはメキシコ人の主食である、安価なトウモロコシを大量に売り付けた。 消費者は安いトウモロコシを食べられるようになったと、自由貿易主義者たちは主張した。 更に50万人もの雇用が生まれたというのである。
しかし、150万人もの農業者が営農できなくなった。 農地は荒廃し都会に元農民が溢れかえった。 治安と環境の悪化が都会で進んだ現実がある。 弱者が切り捨てられるのが、自由貿易の本質である。 政治とは、偏在する富の分配をすることが最大の政治課題である。 自由貿易は政治の放棄にもなる。
オーストラリアは、余剰小麦を日本に輸出していると信じている人たちがいる。 オーストラリアは、北半球での農産物の収穫具合を見て、作付にかかる。
昨年であれば、ロシアが干ばつで小麦の収穫が激減し価格の上昇が見込めた。 これを見て彼らは、小麦を作るのである。 ところがオーストラリアは、2年続いた干ばつが一転して、昨年は大洪水になってしまった。
オーストラリアが日本など海外に向けて、直接穀物などを売ることはほとんどない。 穀物メジャーが、価格の変動を見ながら売り時や売りつけ先を伺っているのである。 日本人の胃腑を満たすために販売しているのではない。 世界の穀物は、僅か穀物メジャー4社で80%近い量を販売しているのである。
その結果、(1)近未来に必ず不足する、(2)人々が必ず必要とする命を支えるものである、(3)自由貿易によって価格の変動が激しくなる。
こうした理由から、穀物は投機の対象になるのである。 食料自給を価格で評価しようとする動きがあるが、食料の本質を蔑ろにして、価格だけで評価する考えである。 投機の対象になると、価格評価により自給率は激しく変動することになる。
自由貿易と称されるシステムは、途上国と貧者と農業を切り捨てる、強者の作りだした考えである。 WTOですら農業は特別に扱われていたが、TPPではまったく工業製品と同列に扱われることになる。
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*** 以上引用 終 ***
ニュースの何処かで、日本のコメも江戸時代に投機の対象とされたように、先物取引の品目に新たに加えられる動きがあると見たような気がするのだが、『菅総理の思い付きTPP』 に向かって、米国寄りの政治家と官僚がウムを言わさず進めようという前段と思えないことも無い。
江戸時代には、(その前の時代でもそうだが)コメの生産に携わる人が『飢死』 し、先物取引でコメを右左に動かす『商人』 がブクブクと太る実情が普通であった。
しかし、それは正常な姿とは言えないのではないだろうか・・・ 。