旅の全体図は
コチラ
2019年GWにヨルダン&パレスチナ(イスラエル)に行ってきました。
その際のヨルダン~イスラエルの陸路国境越えでは、
ヨルダン→イスラエル→ヨルダン
という出入りをしました。
使ったのは、ヨルダン~イスラエル間にある3っつの国境のなかで、一番北にある国境です。
ヨルダン名が「シェイフ・フセイン・ボーダー(Sheikh Hussein Border)」
イスラエル名が「ヨルダン・リバー・ボーダー(Jordan River Border)」です
(以下、「ボーダー」は省略)
双方の首都からもっとも近い非正規国境のアレンビー/キング・フセインよりも、ずっとマイナーな存在です。
南にある紅海沿いのアカバ/エイラットのようなリゾート感もありません。
一体だれが、この地味な国境の情報を必要としているのかは分かりませんが、自分のような変わり者のために、2019年5月時点での情報を残しておきます。
●目的
自分はヨルダンからパレスチナに行きたくて、まずはイスラエル入りをしました。
パレスチナ内の目的地はジェニン(Jenin)とナブルス(Nablus)です。
本当はヘブロン(Hebron)に再訪したかったのですが諦めました。
●なぜキング・フセインではなく、シェイフ・フセインを選んだのか
キング・フセイン/アレンビーは非正規の国境です。
そのためか、シャバット(ユダヤ教の安息日・金曜の午後から土曜日丸1日)は閉鎖されるとのことです。
自分は水曜にヨルダンを出国し、金曜にヨルダンに戻る予定でした。
アレンビーの時間縛りのせいでパレスチナでゆっくり出来ないのはイヤなので、
シェイフ・フセインを選びました。
また、本当は「アレンビーから出国してシェイフ・フセインから戻る」とか
「シェイフ・フセインから出国してアレンビーで戻る」という一筆書きのルートにしたかったのですが、それをやると、最悪帰れなくなるらしいのでやめました。
たとえばシェイフ・フセインから正しくイスラエルに入国し、アレンビーから非正規でヨルダンに戻ると、パスポート上ではずっとイスラエルにいることになるため、いざ別の国境からヨルダンを出ようとした時に、つじつまが合わなくなってしまい、出国させてもらえない可能性があるそうです。
また、アレンビーから非正規でイスラエルに入り、その後で別の国境からイスラエルを出国しようとした場合(第三国への移動、または、シェイフ・フセインやアカバなどの陸路でヨルダンに戻る)にも、「イスラエルに来ていない人が、イスラエルを出ようとしている」ということになってしまい、出国できない可能性があるそうです。
なので、「アレンビーは必ず往復で利用する」が鉄則かと思われます。
(時間たっぷりの旅なら、あえて試してみたいところですが・・・)
●●ヨルダン→イスラエル●●
まずはシェイフ・フセインからのヨルダン出国について
シェイフ・フセインには、基本的には(専用の?)タクシーでしかアクセスできません。(あと物流関係のトラック)
イミグレの建物まで行くバスなどもないです。
一般車両はNGなので、レンタカーとかでも越えられないはず。
(ヨルダン人でも知らない人がいました)
2019年5月1日(水)
◆アンマン旧市街→ムジャンマ・シャマーリー
シェアタクシー/2JD
8:30前にアンマン旧市街でタクシーを捕まえ、アンマンの北側にあるムジャンマ・シャマーリーというバス停へ。
この時のタクシーは先客アリの乗り合いイエロータクシーで、メーターを使ってくれてました。
ムジャンマ・シャマーリーについた時点で2.3JDくらいでしたが、端数は切り捨てて2JDでOKとのこと。(良心的)
◆ムジャンマ・シャマーリー→イルビット
1.5JD/ローカルバス
8:40発のイルビット行きのバスがあったので、それに乗りました。
道中、1回だけ警察のチェックがありました。
警官がバス車内に乗り込んできて、大人の男性のみ身分証を提出していました。
外国人風の人がいなかったので、男性旅行者も対象になるのかは不明です。
10:00頃、イルビットに到着。
シェイフ・フセイン・ボーダーに行きたい旨を伝え、乗るべきバスを教えてもらいます。
ドライバーにも、乗客(ドライバーの友人?)にも聞いて、Wチェックしての乗車。
1.5JDとのこと。
シリア方面に近づいているような看板と、
軍っぽい施設なども見えて、
もうしばらく行ったあたりのゲートっぽいところで「ここだよ」って言ってる(っぽい)。
10:50前、自分的には「ちょっと早すぎないか?」「まだ北にしか向かってないような?」(地図だと、北→西→ちょい南っぽいルートを想定していたので)などの疑問もありつつ、「ここだよ」って言ってる(っぽい)ので降ります。
ゲート???
このゲートの奥にあるのか?
ってことで、とりあえず歩く。歩く。歩く。
なんか違う。
雰囲気はちょっと埠頭とかに近い感じ。
かなりキレイで大き目の建物があったので
「ここがイミグレじゃないなら、もう誰かに何か聞こう!」と決意。
そして、全然違うことが判明orz
このビルのセキュリティ・スタッフのようなおじちゃん(ズィヤードさん)が、タクシーくらいの価格で送ってくれるとのこと。(仕事中なのでは?)
別のセキュリティ・スタッフさんや、アジア系の社員ぽい2人組などもその場にいて「それってグッド・プライス?」などと聞いてくれたので、ボラれたりはしていないはず。
ってことで、35JDで妥結して、お願いすることに。
道中ではシリア難民のキャンプに遭遇したりして、国境に近いことをヒシヒシと感じました。
写真を撮るために車を止めてくれたけど、止める前に
「キャンプの中には絶対に入らないでね。危ないからね!」
って口がスッパムーチョになるほど念入りに言われました。
また、この日は2019年5月1日だったのですが、旅行中はカレンダーの概念を喪失してしまう自分なので、ズィヤードさんから「ジャパンのエンペラー、変わったよね?」って聞かれて初めて令和になったことを認識しました。
ヨルダン国王への褒め言葉と、アサドへの悪口をひとしきり聞かされた後、
「ジャパンの前エンペラーはどうよ?」と聞かれ、てっきり昭和天皇のことかと思い、「戦争責任とかあるし、さてどう答えるべきか・・・」とひとしきり悩んだが、この時点での前エンペラーって現上皇、つまり平成の天皇ということになるわけで、ホントに令和ボケでした。
ペトラは南側なのに(笑)
肥沃な三日月地帯的風景
12:55頃、ヨルダン川手前の橋に到着。
ズィヤードさんはイミグレまで連れてってくれるつもりだったのですが、前述の通り一般車両ではアクセスできないので、まずはヨルダン川の手前で降ろしてもらいました。
海抜マイナスなので、ペットボトルが潰れます。
◆ヨルダン川手前→シェイフ・フセイン・ボーダー
1.5JD/タクシー
ヨルダン川にかかる橋のたもとには元締め的な兄ちゃんがいます。
彼にお金を払ってチケットをもらい、タクシーが来たらドライバーにチケットを渡して乗る。
というシステムでした。
(町から乗ってきたタクシーで、そのままイミグレまでいけるのか、ここで元締め的な兄ちゃんが仕切ってるタクシーに乗り換える必要があるのかは不明です)
タクシーを待つ人々
基本的には1グループ1台です。
街中みたいなタクシーのシェアは基本NGみたいでした。
でも、タクシーがなかなか来なかったので、頼んだらシェアさせてくれました。
ただし、チケットは没収なので、安くなるわけではありません。
ってことで、13:10頃に出発
タクシーに乗り込んだら、パスポートを運転手さんに渡します。
橋からイミグレまでの間に、パスポートチェックが2回あります。
2回通過したあと、運転手さんがパスポートを返してくれます。
13:15頃、イミグレ関連の施設に到着
まずは荷物チェック。
荷物チェック完了後、また同じタクシー(待っててくれます)に乗って移動。
◆ヨルダンの出国税/10JD
免税店の辺りで降ろしてくれます。(タクシーとはここでさよなら)
いちを免税店
免税店に向かって右奥の建物がイミグレの窓口。
(てか、撮ってて大丈夫なのか?)
出国税10JDを支払い、スタンプを押されだ!!
うそでしょ!?
押されないっていうブログを鵜呑みにして、何も言わずにいたら
ス タ ン プ を 押 さ れ た ! !
慌ててイミグレのスタッフに
「ちょ、待てよ!」と抗議するも
「イスラエルのスタンプじゃないから大丈夫」
ってニコニコしながら言われたけど、スタンプってボーダーの名前も入ってるよね?
ってことは、ここからはもうイスラエルにしか入れないわけですよね?
あーもー!
大丈夫なのかもしれんけど、やっぱ心配。
やばそうな国に行く時は、空路じゃなくて陸路で、つぶしが利くようなプランで挑まねば。
この時点で13:20です。
4/26のスタンプはクイーン・アリアから空路で入国のスタンプ。
5/1のが、今押されたシェイフ・フセインの陸路出国です。
アラビア語分からないけど、
「JVB」ってのが「シェイフフセインブリッジ」の略じゃないよね?
(スペルならSHBだし)
◆国境またぎのバス/3JD
その後、国境越えのバスチケットを3JDで購入。
自分は現金で購入したので、カード使えるのかとかは不明です。
大きい荷物は車体下部のトランクへ。
(自分の約50x30x25cmくらいのバックパックは、車内に持ち込めました)
13:45 バス出発。
そして、即停車。
車内で出国税の領収書(?)千切られるので、仕舞いこんでると大変です。
こーきて
こう!
すぐにイスラエルの国旗が見えてきて、バスの車体を入念にチェック。
車体の下は探知機と思いきや、鏡でチェックしてしました。
そんな感じで、バスは遅々として進まず(笑)
(撮ってていいのかなぁ?)
14:00 ようやく本気で走り出す。
そして10秒で到着。
多分ほぼ全員が「歩いて行っちゃダメなの?」ってモヤモヤする距離感です。
◆イスラエルに入国
イスラエルのイミグレ(ヨルダン・リバー・ボーダー)では、
まずパスポートをあずけます。
その後、荷物チェックへ進みます。
パスポートは、預けたのとは別のとこから返却されます。
あちこちのカウンターで結構色々聞かれます。
おじいちゃんの名前とか聞いてどうするんだろう?って感じですが、質問は3箇所くらいで行われ、内容がダブってる部分も多いので、ちゃんと同じ事を答えているか確認・・・しているとも思えず、もっと単純に「言い淀んだりしていないあか?」の確認なのかも?
14:18にめでたく入国できました。
※この後はしばらくイスラエル~パレスチナの移動について書きます。
イスラエルからヨルダンへの国境越えについては、スクロールして探してください。
さて、この旅の自分の最初の目的地はパレスチナのジェニンという町です。
ヨルダンの歩き方の地図に載ってるパレスチナの都市名が、エルサレムとジェニンの2つだけだったので、「なんかあるだろう」ってことで、ジェニン行きを決めました。
理想のルートは
国境↓
ベト・シェアン(Beit She'an)またはアフラ(Afula)までバス↓
バス乗り継いでジェラマ(Jalamah)のチェックポイント↓
なんかテキトーにジェニン(Jenin)へ到着!
って感じでした。
が、さすがの地味国境、国境にバスとかなかったですorz
それどころか、自分が見たときはタクシーも1台しかいませんでした。
(エルサレムに行きたくて路頭に迷ってる白人男性も見かけました)
このタクシーのおじちゃんが、てんで英語がダメ。
自分は英語が中1の1学期レベルなのですが、久々に自分より英語話せない人に出会いました。
仕方がないのでイミグレでたむろしてるおじちゃんたちも巻き込んで、なんとかやり取り。
そして400NISという高額を提示された。(1NISが35円くらいかな)
当然「はぁ? 30~40kmだよ。なんでそんな高いの!?」
って色々聞いてみるのだが、
・ここから町までのバスなんてない
・町までタクシーで行っても、町からチェックポイントまでのバスなんてない
・車の事故があったからジェラマのチェックポイントには行けないよ
・ゆえにジェラマのチェックポイントは今日は閉まってるよ
・パレスチナには大回りして、西側のチェックポイントからしかアクセスできないよ
・西側のチェックポイントまでは、めっちゃ大回りだよ
・だから400NISするよ
的なことを言っておる。
こっちが「ジェラマのチェックポイントに行けるとこまで近づいてくれたら、あとは歩くから」
と言っても、ムリムリの一点張り。
タクシーはこれ1台。
仕方がないし、時間ももったいないので、350まで値切って妥結。
なお、上記説明のどこまで本当か分かりませんが、
後 半 は 全 部 ウ ソ で す !!
手元に300NISほどあったので「今回の2泊3日は両替不要かも~」って思ってましたが、そうも言ってられません。
が、ヨルダン・リバーのイミグレ内のATMでは、何故かキャッシングが出来ませんでした。
(楽天のマスターとイオンのVISAでトライ)
しゃーないので道中のベト・シェアンでATMに寄ってもらいました。
そして、ジェラマのチェックポイントに到着。
ジェラマのチェックポイントに到着?
行けないって言ってたジェラマのチェックポイントに到着?
大回りするって言ってたのにジェラマのチェックポイントに到着!
350NISで妥結したのにジェラマのチェックポイントに到着!?
地図まで見ながらルート確認したのにジェラマのチェックポイントに到着!?
しつこくてスミマセン。
ここで交渉するべきだったのかもしれませんが、
すでにお金おろした後だし、
イミグレでのやりとりで疲れたし、
ドライバーさん英語さっぱりだし、
350NIS払っちゃいましたよ。
てか、この時はまだ
「自分の英語力が足りないせいかな?」
「本当はもともとジェラマまでで350って言ってたのかも?」
とか、自分にも非がある可能性を薄ぼんやり想定しておりました。
が、2日後にガチ切れします。
全く同じ距離を別のタクシーで120NISで行けました。
行きがユダヤ人、戻りがパレスチナ人なので、ベースとなる物価が違うとかあるのかもしれませんが、タクシーを拾ったのはどちらもチェックポイントの外側ですし、英語分からないのもフリだったんじゃないかとさえ思えてきます。
とにかくボラれました。
しかし、異国でここまでボラれた(ことに気づいてる)のが初めてだったので、なんかちょっと「やっと旅人の仲間入り?」みたいな感じで、テンション上がってる自分もいますw
でも、このベンツもこーやってボッタ金で買ったのかと思うと憎たらしい。
てか、この笑顔が憎たらしいw
こうして無事(?)ジェラマのチェックポイントに到着。
あ、チェックポイントというのは、ザックリ言うとイスラエルとパレスチナの間にある国境みたいなやつです。
場所により、その通行の面倒くささはマチマチで、バスに乗ったまま係員が車内に来てチェックするだけのところもあるし、ノーチェックだけど夜中は閉まる鉄格子とかもあります。
また、場所によってはイスラエル~パレスチナ間をチェックポイントを回避して移動できるルートもあるそう。(壁が完成したらなくなるかも?)
◆ジェラマのチェックポイント通過
イスラエル→パレスチナ
んで、ジェラマのチェックポイントは警戒度マックスのめっちゃ本格的なところでした。
建物内ではパスポートの提出もあり、空中にはむき出しの通路があって、そこをアサルトライフル的なものを持ったスタッフがウロウロしながら、こちらに目を光らせています。
他のチェックポイントでは普通に写真とか撮れてたので、ここでも外の通路で写真を撮っていたら、それもNGだったらしく、全てのゲートが施錠され、2分程度ですが完全閉鎖を引き起こしてしまいましたorz
ただ、ここで一瞬閉じ込めにあったパレスチナ人の皆さんは、私が原因と分かった上でも、だれも怒ってる感じはなく、そこはホッとしました。
普段から色んな理不尽が多すぎて、これくらいじゃ頭にこないのかも?
とにかく、ジェラマのチェックポイントは「国境と同じ」という心構えが必要でした。
地元民さんゴメンナサイ。
自分自身は、いかめしい監視員さんに「なんで写真撮ったの」と聞かれ、
「ダメって知らなかった」「日本にこーゆーのないから珍しくて」とか言って、撮った写真を削除して開放されました。
バカな観光客くらいに思われてるんだと思います。
これにて無事パレスチナ入り。
パレスチナ内のジェニン&ナブルスの観光は割愛します。
●●イスラエル→ヨルダン●●
そして2日後。2019年5月3日(金)
この日はパレスチナのナブルスからヨルダンに戻ります。
シェイフ・フセイン/ヨルダン・リバーを選んだことの理由の1つに
「キング・フセイン/アレンビーは金曜の夕方から土曜は閉まる」
というのがありました。(ユダヤの安息日に由来します)
金曜にパレスチナでゆっくりしたいのもあって、年中無休のシェイフ・フセインを選んでいたわけです。
ところがジェラマのチェックポイントも金曜の14:30から閉鎖されるとのこと!
ジェラマのチェックポイント
金 曜 の 14 : 30 か ら 閉 鎖
(他のチェックポイントでも、そういう場所があるかも?)
本当は、木曜午後と金曜午前で観光したかったナブルスですが、ここで下手をこくと、最悪ヨルダンに戻れるのが日曜になりかねない!?
仕方がないので、金曜午前の観光は諦め、けっきょく朝から移動開始です。
なんのためにシェイフ・フセインにしたのか・・・。
(マイナー好きってのも大きな理由ですが)
8:00 ナブルスの宿出発
安息日らしく、ゴーストタウン状態のナブルス。
8:20 セルビスのムジャンマ着(ちょっと分かりにくい)
◆ナブルス→ジェニン 15NIS/セルビス
(通常はバスで10NIS)
金曜はイスラム教の安息日でしたが、大きなバスは走ってなくても、小型のセルビスが運行していました。
ターミナルの売店も開いているところがありました。
8:40 7人の乗客(満席)で出発
9:30 ジェニン着(やはり通常のバスよりは早い)
◆ジェニン→ジェラマのチェックポイント
11NIS/タクシー
ナブルスからのセルビスが着いた場所がタクシーのターミナルもかねていますが、車はあってもドライバー不在。それが安息日。
セルビス待ちの人はいましたが、チェックポイント行きのセルビスはなくタクシーで行くことに。
セルビス待ちの兄さんたちに聞くと、ちょっと歩いたところに別のタクシーターミナルがあり、そこから12NISでチェックポイントに行けるとのこと。
が、その「ちょっと歩いたところのタクシーターミナル」が分からずまごまごしていたら、キレイなお姉さんが通りがかり、なんやかんやでウーバー的な感じで黄色いタクシーをここまで呼び出してくれて、11NISでチェックポイントという話までつけてくれました。
来る時は4人でシェアタクシーで、まわり道してって感じで5NISだったので、悪くないお値段かと思われます。
9:48 ジェニン発
9:55 チェックポイント着
とんとん拍子すぎて拍子抜けですが、帰れないよりずっとマシです。
◆ジェラマのチェックポイントを出る
タクシーを降り、チェックポイントの建物に入ります。
行きはパスポートを見せて、その場で返されました。
しかし、帰りはパスポートを預けたあと、なかなか返却されず、他の越境仲間(おっさんばっかw)と一緒に小部屋に押し込まれ、全員がスマホやカメラなどの小型電子機器を提出させられ、そのまましばし待機。
その後、いっせいにスマホもパスポートも返却されました。
(取り違えとかないのか心配・・・)
10:12 チェックポイント通過完了!です。
◆ジェラマのチェックポイント→ヨルダン・リバー・ボーダー
120NIS/タクシー
チェック・ポイントを抜けると数台のタクシーがいたので、適当に声をかける。
狙ったわけでもないけどアラブ系のドライバーさん。
国境まで頼んでみたが、最初は
「国境までは無理。ベト・シェアンまでなら行ける」
というので、それで妥結。
ベト・シェアンから国境までは4kmくらいなので、時間的には無問題だし、ちょっと歩いてみたい気持ちもあったし。
しかし、どういう心境の変化か、走り出してから
「やっぱり国境まで行こうか?」という新たな提案が。
「NISの余りがないんだよね」
「JDでもいいよ」
「JDだといくら?」と、交渉スタート。
しかし、なんとなくJDはキープしたくて、
「ベト・シェアン通過する時にATM寄ってよ。NISで払うから」
「OK」
ってことで120NISになりました。
10:50 楽しくおしゃべりなどしていたら、直接国境に行きやがられましたよ。
あーもー!
こーゆーウッカリが地味にめんどくさいんだよぅ。
イミグレのATMは使えないんだよ、私は!
そしてドライバーさんはイミグレの建物には入れず(?)
自分がイミグレの敷地に入る際に、胸にシールを貼られるのですが、
「両替してタクシーにお金払うから、一旦戻ってくる」的なことを伝えると、旨のシールに何か書かれた。きっと事前に伝えておいてよかったんだと思う。
有人の窓口では、楽天のマスターでキャッシングできた。
けど、きっと普通にATMでやるよりレート悪いんだろうな~。
(てか、帰国後に確認したら、どうにも納得いかない金額になってた・・・)
で、このお金を手にイミグレの外に戻る。
これ完全に逃げ切れる状況なので、同じ状況で戻らない輩とかいるだろうな~って思う。
実際、お金持ってったらドライバーさん、めっちゃ不安そうからの安心~!な表情の変化見られて興味深かったです。
◆イスラエルの出国税 カードで払って3,732円
◆国境バス 値段失念(小額でした)
11:05 もう一度イミグレに戻って、今度こそ出国です。
建物内の改札口みたいなゲートの手前、右手側に有人のカウンターがあり、そこで出国税を払います。
(両替とかもここで出来る)
米ドルや現金でもOKですが、自分はカードで払いました。
帰国後に確認すると3,732円
101NIS+手数料5NISらしいので、これは金額的にも違和感なし。
※キング・フセインは非正規国境とのことで、倍近く取られるそうです。国境バスも高いはず。
パスポートと出国税の領収書を持って、改札口みたいなゲートを通り、次のカウンターでサクッと判子をもらって終了。
入国にくらべると陸路出国はザルでした。
※なお、半年前の空路イスラエル入出国では、入国がザルで出国は七面倒くさかったです。
で、出国はザルでしたが、バスがなかなか来ない。
閑散とした免税店をうろつき、のんびりとトイレに行き、
あとはボーーーーーッと座って待つのみ。
その間にバスのチケットを予め買えたのかもしれませんが、すっかり失念しておりました。
でも、乗る時に現金支払もOKです。
金額失念ですが、チャラッとした小銭で払えました。
そして10秒の乗車を経て、ヨルダン側のシェイフ・フセインのイミグレに到着。
◆ヨルダンの入国税(ビザ)
日本人は無料
ビザ免除の日本人は無料ですが、仲良くなったパレスチオ人は5JDだか10JDだかを払ってました。
海外のお友達と一緒にご旅行の際はお気をつけくださいませ。
そして、あいかわらず入国スタンプをくらいました。
12:00 そんなこんなでヨルダン入国
◆シェイフ・フセイン→イルビット
5JD/シェア・タクシー
イミグレの建物を出ると、屋根つきのベンチがあります。
みんなタクシーや迎えの車で、どんどん立ち去っていきます。
いかにもバスとか来そうな雰囲気ですが、こないのかも・・・
無意味に数分待ってしもうた。
イミグレの建物に向かって左側にタクシー会社の小さい事務所があったので、そこに行くと、自分と前述のパレスチナ人のほかに、男性2人組もいて、4人でタクシーをシェアすることに。
事務書のボスと、あと一人しかおらず、その方が運転手さんだったので、もう少し乗りたい人が多かったら、相当待つことになってたのかも?
1人5JDと言われ、カードはダメ、お釣りもダメと言われ、札しかなかった自分が絶望していたら、パレスチナ人が驕ってくれました。ありがとう。
12:20 シェイフ・フセイン・ボーダーを出発
行きと同様、タクシーに乗り込んだらとりあえずドライバーにパスポートを預けます。
13:00 イルビットに到着
◆イルビット→アンマン
1.5JD/ローカルバス
アンマン行きのバスは、アンマンからのバスが到着したのとは別のムジャンマ(バスターミナル)から出発だったので、少しビックリ
13:10 出発
道中、またしてもポリスによる男性のみのI.D.チェックをはさみ、
15:00 アンマンのムジャンマ・シャマーリーに到着。
総括
シェイフ・フセイン・ボーダー/ヨルダン・リバー・ボーダーは、自分のようなヘッポコでも越えられました。
しかし、地味国境ならではのバス無し、待ち時間長し、などの展開もありました。
国境は年中無休とのことですが、私のようにパレスチナ行きを検討している方は、チェックポイントの営業時間も要確認が吉です。
また、色々と不安定なエリアなので、国境もチェックポイントも急遽閉鎖とかもあるかも知れませんので、余裕をもたせたスケジュールで使うことをオススメしたいです。
良い旅を!
旅の全体図は
コチラ