みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

劇団鹿殺し/さよなら鹿ハウス

2018年11月16日 21時48分02秒 | みう・しばい
今日は初の劇団鹿殺し。
じゃなくて、オフィス鹿 プロデュース公演。
初なのに、劇団の歴史的な作品であった。
タイトルは「さよなら鹿ハウス」

昔、一緒に芝居やってた尊敬できるとこもあるけど、人間的にかなりクソ野郎な先輩がいて、ホント、部分的にすごく尊敬できるクソ野郎で、そのクソ野郎がオススメしてた劇団なので、どんだけ(いい意味で)ヤバイかと思ってたけど、良くも惜しくも結構フツーでマイルドだった。
悪くはなかった。
てか、フツーに面白かった。




震えるような感動
とか、減ってきてる気がする。
自分が偏屈になったからかな。とか、
みずみずしさを失いつつあるのかな。とか、
寂しくなったり、不安になったりもするけど、そうでないと生きづらいからそうなったんだとも思うし、けど、そうなったからって生きやすくなったわけでもないなって気づく。

鹿ハウスのみんなは、結構バラバラになっちゃったけど、ちゃんとバラバラになれることとか、それで寂しくなれることとか、今も一緒にいられることは、所属してる人・した人たちの特権だなと思った。
学校をやめた後は、もう何かにちゃんと所属したり、グループの一員とかになれたことがない自分の寂しさも、いつか何かの有意義なエネルギーになったらいいなと思う。



表に出ろいっ! One Green Bottle 2017年11月

2017年11月19日 23時59分38秒 | みう・しばい
こんばんにゃ

今日は「表に出ろいっ!」という舞台に行ってきた。



敬愛する野田秀樹の作品で、しかも千秋楽。
が、むむむむ。

もともと日本語で上演されたこともある日本舞台のものを、あえて英語で、イギリス人2人と野田の三人で演じてて、日本語のセリフはイヤホンガイドでっていうスタイル。

けっこう昔に、同じ野田秀樹の「赤鬼」という作品をタイ人と野田で演じて、セリフはイヤホンガイドで、というのがあって、これがもう感動止まらず、泣けて泣けて、カーテンコールで役者から手を振られるほどの号泣っぷりを披露せずにはいられない感動の嵐。

だったので、
ちょっと期待値が高すぎたかな?
本も赤鬼に比べると難解だとは思うから仕方ないのかな?
しかし、うーん、物足りなさが残る。
消化不良じゃなくて、物足りなさが。

物語はすごく面白い。
役者さんもうまかった。
装置も衣装も音効も照明もよかったし、
イヤホンのマシントラブルもなし。

なのに何故・・・

と、考えると「エネルギー」なのかなと。

思い込みかもしれないけど、やっぱイギリスって演劇の本場感があると思うわけで、東南アジアってまだまだ発展途上感があると思うわけで、「日本で舞台に立つ」って時の、どーしよーもないテンションの差って、やっぱあると思う。

イギリス人俳優が手抜きしてるとかは感じないけど、タイ人俳優たち「今ここで演れる幸せ!」みたいな、あのエネルギーは、もう役者個人の芝居に対する真面目さとかスタンスを超えた部分に由来するものを無視できないと思う。

表現方法が完全に確立された昔のロシアの肖像画とかより、わけわからん前衛芸術にガツーン!とやられる感じ?

脂の乗り切った中堅の俳優より、フレッシュな棒立ちの新人や、人生あと何本やれるかって老役者の気迫に涙してしまうあの感じ?

今回のパンフで野田さんは、図らずも「舞台は生ゆえのドキドキ、ザワザワ感が魅力」的なことを書いてらしたのだけど、なんかすっごく安心して見れちゃってたんですよね、自分は。

もっと大きなエネルギーに触れたかったかなぁってのが、今回の残念の一番の理由な気がする。

あ、イヤホンガイドの声が大竹しのぶと阿部サダヲと野田さんで、阿部サダヲが特に良かったんだにゃあ

足跡姫 〜時代錯誤冬幽霊〜

2017年02月19日 01時41分28秒 | みう・しばい
こんばんにゃ

木曜日に、野田MAPの
足跡姫 〜時代錯誤冬幽霊〜
(ときあやまってふゆのゆうれい)
見てきた!!!





昨年の「逆鱗」は雷に打たれるような、身悶えするような「ウォォォォッ!」ってなる激情が走ったけど、今回は最後の最後に「じわわわぁぁぁ〜ん」ときた。

4年前に亡くなられた18代目中村勘三郎へのオマージュです。
って事で、やはりというべきか、東京芸術劇場に花道、回舞台、すっぽん、下座がある。
音響も、生音の拍子木や鼓などなど多用。
色合いは淡いけど、定式幕っぽいものも使われてる。
そういう、いかにも歌舞伎なものが、とってもキレイに野田MAPの舞台と調和してたと思う。



物語は江戸時代(から、まさかのノージャンプ!信じられない!)、幕府の目をかいくぐり、禁止されてる女歌舞伎を上演する一座に、蘇る死体?売れない幽霊小説家と、由井正雪を慕う戯けた浪人と、死体の腑分けを目論む医者が加わり、いつかはお城で演じたいと願う看板踊り子の三、四代目出雲阿国の弟サルワカは、踊りに筋をつけて芝居にしようにも、若き日の野田氏のごとく難解な本しか書けず、幽霊小説家がゴーストライターとして作品を乗っ取り、大衆受けする芝居に書き換え、ついにお城の舞台にたどり着く頃には、足跡姫に半分自分を乗っ取られかけてる三、四代目出雲阿国。
徳川家ナントカの前で踊るためにきた出雲阿国と、その体に宿った家ナントカの命を狙う足跡姫。どーなるどーなる!?
みたいな話。たぶん。

4年前に亡くなられた18代目中村勘三郎へのオマージュです。
と銘打っているけど、勘三郎の「か」の字も出ないまま物語は進みます。
が、最後の最後にはちゃんとたどり着く。それが、力技みたいなセリフだけど、そのセリフに到達させる伏線もちゃんとある。
力技なんだけど、御都合主義にならない脚本の妙と、始終跳ね回る野田の舞台で、身じろぎもしないで、そこに「いる」「しゃべる」だけで、そのセリフを昇華させてる妻夫木聡がすごい。

出雲阿国を演じてる宮沢りえさんも、良い舞台役者になってきたなぁ。と、どこ視点かわからない視点でシミジミにやにやしとるんじゃ。
が、もっとすごいりえさんを見ているので、千秋楽までに、まだまだ出雲阿国と足跡姫は極まれる気がする。
こんなもんじゃないはず!

鈴木杏ちゃんが、期待してたけど、思った以上によかった!
無邪気だけど透明感はない。バカだけど計算高い。あけすけなのにエロイ。パワフルだけど力んでない。役としても、役者としても、色んな要素が絶妙に乗ってて、複雑なのに真っ直ぐによく届く。
今後がますます楽しみ。

池谷のぶえさんも、野田で見るの久々だったけど、立つとこ立って、馴染むとこ馴染んで、この座組の中で適度な存在感。また出てほしいな〜。

佐藤隆太さんは、もうちっと濃い役で見てみたいかな。
最近テレビでも演じる役の幅が広がってきたので、この2〜3年の過ごし方で、今後が大きく変わりそう。

中村さんは、自分の見た回では、ちょっと調子がイマヒトツだったかなぁ(^_^;)

アンサンブルの人たちも良かったと思う。もう少し前の方の席なら、もっと群衆の中の個性がよく見えたかなぁ〜と思うとじれったい。

古田新さんはまるでコンマスだった。舞台上にいながらにしてみんなを引っ張ってる感じ。オラオラ前に出てくるわけじゃなく、力が抜けてて、遊んでるのにダラけないで、器が大きくて、こういう人が舞台上にいてくれると、周りも安心して全力出せそう。
指揮者の野田さん、ソリスト的なりえさん&妻夫木くんとはまた違った形で、この座組みを引っ張ったりまとめたりしてるんだと思う。
顔ブッサイクだけど、存在がカッコいい!

4年前に亡くなられた18代目中村勘三郎へのオマージュです。
と銘打っているけど、テーマは歌舞伎だけじゃなかったと思う。
もっと広く、「いのち」とか、「舞台芸術」とか、限りある、今だけの、とじこめられない、その瞬間だけの、絶対消えちゃう、のこせないもの。
そういうことだったと思う。
(流行りに乗ってレガシーとか言ってる人たちとは、向き合い方が違うと感るわ。)

あの日に見た、あの桜吹雪が素晴らしくって、写真や動画には写らない、花びらが舞う時の空気の振動とか、木の幹のザラザラした手触りとかも大事で、来年も咲くけど同じじゃなくて、いつかはこの木も死ぬけれど、同じじゃ無くても何か遺したくて、繋ぎたくて、枝を手折って挿し木をして育てる。どうかキレイに咲いてほしい。
みたいな。

そういう意味では、幕に描かれていたり、足跡姫の足跡で描かれたり、最後に壁一面に現れたり、メタファーとして「桜」の使い方が素晴らしかった。



裏テーマ的には、野田くんらしく「虐げられる者」ってのがあったと思う。
大衆・強者の都合で奪われ潰されていく少数・弱者に光を当てずにはいられない性なんだろうな。
ただ、1〜2代目出雲阿国の病が癩病とまでは言わないにしても、タタラ場のシーンに近現代の戦争の映像を重ねるのは、個人的にはやりすぎかなと。
そこまでやらなくても伝わるって信頼を、我々観客が得られてないのが少し悲しくもあり、現実的な判断って気もする。


そして、少しだけ個人的な話を。
自分は数年前までアマチュアで芝居をやってました。
生来の怠け精神と、様々な限界と、新たなライフワークになるかも?と思えるものに出会い、今は身を引いています。
新たなライフワークとして旅を始めました。
と言っても、何もかも捨てて世界一周とかでは無く、普通に仕事して、図々しく連休とって、行けるところに行ってるだけですが。
1人の旅先では、ホントに元気になれるし、我ながら生き生きしてると思う。
だけど、少しだけ、ほんの少〜しだけ、物足りない気がする時もある。
芝居、やりたいな。
もしかしたら、いつの間にか、私にとって地球上で一番遠い場所は、ブラジルじゃ無くて、南極でもなくて、板の上になってしまったみたいです。
(実際問題、その気にさえなればブラジルと南極は行けちゃうし)


カーテンコールの最後の最後、野田さんが1人で舞台に出てきた時、いつもと違って、正座してお辞儀をされてたのがとっても印象的だった。
芝居とはまた違った形でこころを動かされた。

とにかく幸せな2時間半だったんだにゃあ

盲導犬

2013年07月15日 18時12分31秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

今日は唐十郎さんの『盲導犬』を見てきました。

自分の読解力では、残念ながら唐さんの戯曲を読み解く事は出来ず、言葉の面白さや美しさやダイナミズムは感じ取れても、物語までは距離がある感じです。

だけど今日、舞台を見て、二次元じゃ分からなかったものが三次元になってて、最後には霧が晴れるように届いた。(ような気がする)

また芝居、やりたいにゃあ。
(めっちゃ面倒なんだけどさ)

レインボーダイナマーーーイ!

2012年09月16日 16時55分57秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

先週は、これまで客演としてお世話になってきた
超電磁劇団ラニョミリインターナショナルさんと、
川崎演劇塾さんの合同公演のスタッフとしてお手伝いに行ってきました。

芝居は自分にとって大切なものなので、なるべく嘘をつきたくないので、
言葉を選びながらでも正直な気持ちを書いていければと思います。


今回初めてお手伝いというポジションに入って思った事は
「製作さん、もう少し頑張って!」ってこと。
自分なら、
前日には予定確認の意味も含めて「よろしくお願いします」メールくらいはするし、
仕事のあとは「明日もよろしく」メールくらいはするし、
最終日が終わったら「ありがとう」メールくらいはする。

自分は半身内的ポジションって解釈で放置でもいいけど、
他のお手伝いの方に対してもそうだったら、悲しいなとは思いました。

あと、お手伝いをする側の方は、あくまでも「劇団員」ではなく「お手伝い」なわけで、
その劇団がやりたいことをサポートするというのが役割だと思う。
だから「それをやりたいなら、こうしたらスムーズだよ」的なアドバイスは素敵だけど、
「その料金体系は面倒だからやめた方がいい」とか
「こういう客席はよくない」というような部分には口を出すべきじゃないと思った。


芝居に関して言えば、
最初に企画を聞いていた時は地獄絵図的な舞台しか想像出来てなかったので、
ちゃんと舞台になっていてホッとしました。
ただ、芝居のピークが最初の10分で、あとは結構ダラダラしてしまったのが残念。
要所要所にカンフル剤が投入されていたので、クライマックスまで頑張れたけど、
それが無かったら正直キツかったかも。

とくに年配の方たちのタップリマッタリした芝居は、
見てる人よりも演じてる本人たちが気持ちいい芝居で、
自己満足の匂いがすこし濃すぎる気がしました。

若手の中では比較的メインの役どころの方たちが、
小器用でもないのに小器用な人みたいな演技をしていて「それなり止まり」なのが残念。
もっと創意工夫出来る事もあったと思うし、もっと全身全霊でぶつかってほしかった。

逆にサブ的なところを担っている役者さんたちは好感のもてる方たちが多かったです。
正直、特別に上手いわけじゃない。下手って言った方が正解な人もいる。
でも見ていて気持ちが良かった。応援したくなった。もっと見ていたいと思えた。
何かを演じていても、その人の一生懸命さや真摯さは観客に届くし、
届いたときには見ている人を幸せにしてくれると思う。

一番許せないのはつまらなさそうに演じている人。
特別上手くもない、特別美しくもない、ようするに凡人と呼ばれる人が
他人からお金と時間を頂いて好きな事をやろうっていうんだから、
キラキラできないなら劇場に来ないでほしいと思う。
その図々しさには頭が下がります。ホントに。

役者の年代や上手下手に関わらず
「いいね」と思える人と「う~ん」って感じる人の違いを考えると、
結局のところ、役を演じていても透けて見える本人の人間性なのかもしれない。
向上心、素直さ、芝居への献身的な思い、一生懸命さ、謙虚さ…
そういうものは全部舞台に乗ってしまう。
アマチュアは特にそうだと思う。

なんて書いてると、自分が今まで舞台上でどんな人間だったか考えるだけで怖くなるし、
もし今後舞台に乗れるとして、恐ろしい。


物語はとっつきやすくて分かりやすいストーリー。
子供も楽しめるアクションあり、大人も楽しめる人間模様ありの、素敵な脚本だと思う。
基本的には明るくポップな路線だけれど、
頂点を極めた人が落ちぶれていくことの哀愁や、
理想と日常のギャップを飲み込む強さと切なさ、
不満足な実情を誰かがこっそり評価してくれている事の温かさなど、
人情に訴えてくるシーンもあって、ただの楽しいお話では終わらないところが良かった。

でも、だからこそ元気なシーンはもっと元気よく勢いよくやってほしかったな~。

舞台は怖い。
そして自分は臆病者。
だから、なんだかんだで出演されてる皆さんは素晴らしいと思います。


そして、相変わらず平台を積んだだけのシンプルな舞台(自分は大好きです)に、そこはかとない陰影と奥行きを与えてくれる照明さんと、決して完璧とは言えない芝居にもタイミング良く音を入れ、演技だけでは表現しきれない心情を鮮やかに盛り上げてくれる音響さんは、あいかわらず素敵だなと感動しております。


お疲れ様でした。
舞台に立てる皆さんが、本当に羨ましかったにゃあ







『で?』と言われない芝居にするために

2012年02月03日 03時25分08秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

無職を謳歌し、映画や芝居に足を運ぶ今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

色々見ながら思うことの一つに

『で?』

と言われてしまう芝居は悲しい。
ってのがあります。

芝居に明確なテーマがあるべきとか、何か結論を出すべきとか、意見を明確にするべきとか、世の中に何かをドカンと訴えるべきとか、そんなことは思わない。

思わないけど、
『で?』
と言われてしまう芝居は悲しい。

ド派手なアクション、
ナンセンスコメディ、
ベタな恋愛もの、
そーゆー『テーマ』とか『プロパガンダ』とか『カタルシス』と無縁な作品だって、
必ずしも『で?』とはならない。
『おー!』とか『うるうる』とか『腹筋痛いw』ってなることもある。

でも、『業』とか『生きることの虚しさ』とか、最近流行りの『絆』とか描いてても、
『はいはい』で終わっちゃう
物もある。

そして『はいはい』にすらなれない
『で?』
な芝居もある。

恐ろしいよ。


翻って自分、縁あって芝居に出させて頂く事になりました。

4日、土曜日、相鉄本多…
(詳細は気合いで検索よろ)

基本アマチュアばっか、
稽古期間一週間、
全員稽古は一回だけ!?

自分に何ができるだろう…


自分の芝居で気になるところがあっても、あんまり質問ばっかしてると進まないし
『面倒くさい人』って思われちゃう。
けど、
稽古期間がないから、自分で探すとか、考えるとかしてたら、本番までに所謂一つの『正解』ってやつに辿り着けない。

他人の芝居で気になるところがあっても『役者同士でのダメ出し』って基本NGだと思うし、
『演出以外は口出さない』って方針の稽古場もあるし、
なにより意見を口にすると『面倒くさい人』と思われちゃうし、それで和が乱れたりすることもある。
けど、
黙っているのは、演劇の神様に対して不誠実だと感じる。


『で?』

と言われない芝居にするために、
時間をさいてくださる観客の皆様のために、
プロを目指さないと決めた10年前の自分のために、
今、
自分に出来る事はなんだろう?

分からないにゃあ

50/50 熱海殺人事件

2011年11月28日 04時50分21秒 | みう・しばい
某作品について、無責任で無遠慮な感想などなど。

…本について…

脚本はいい。
あの名作を、よくテイストを崩さずにオリジナリティや時代性を含ませ改稿したなと感心。
しかし、大山を工員から芸人に変えたのは素晴らしいアイデアだと思うが、その現代的悲劇性が十分に生かされていないようにも感じた。
芝居全体はやや長いと感じたが、名物の劇中劇は1.5~2倍の長さがあってもいいのではないだろうか?(あの役者たちで持つのかは別として)
特に、原作の『工員・田舎者・不細工』という設定が頭に沁み込んでいる者としては、熱海の流れの中で芸人の悲劇を理解するのは難しい。
かと言って、言葉で説明されては興ざめ。
芝居でしっかり伝えるためには、シーンの積み重ねが不可欠だったのでは?

今回の本では、大山の空回りがともすると『ソープ勤めをしられたアイ子の気まずさからくる冷たいあしらい』にしか見えず、アイ子のソープ嬢の種明かしがある前の段階で、楽しげな空気と空回りの予感だけでも表現してほしかったような気もする。


…芝居について…

芝居全体はやや長すぎる。
破壊ランナー、笑点、80年代の笑いの再現シーンなど、カットするなりもっとコンパクトにまとめられなかったのだろうか?
この長さの中では、特に犯人の自白(劇中劇)後からエンディングまでは長さが目立ち、しつこい印象になってしまう。

明滅する照明の中で部長の美学と横暴ぶりを表現しているであろうシーンはテンポが悪すぎる。
部長が一人で踊るシーンはともかく、その前の暴力シーンと女たちのシーンは2倍速でやってほしい。

犯人・大山が去ってからも少々長すぎる。
ここまでが1時間半なら問題ないが、相鉄本多で2時間見て、その〆にはキツイと思われる。
観客に『終幕、まだ?』と思われたら、芝居の敗北である。


…役者について…

役者の仕事はセリフを覚えることではない。
しかし、役者の仕事はセリフを覚えなければ始まらない。

覚えたセリフをそれらしく読むのが精一杯という役者がいた事はとても残念だし、観客やスタッフや共演者や原作者に対する無礼・冒涜と言われても仕方がないだろう。


部長は、まず出だしのインパクトが足りない。
映画版の仲代達也よろしく、渋めに決めたかったのだろうが、カメラワークというものが存在しない舞台で、あのアクの強い部長を演じる上で、その芝居では通用しないだろう。
アダルトな魅力ならあとから幾らでも追加出来るはず。幕開けには相応しくない。
加えて相鉄本多という劇場に、余裕こいた芝居は基本的にはおそらく似合わない。
誰のどういう判断で、そういう事になってしまったのか…残念。

また、部長役は力のある役者なのは疑いようのない事実だが、その力が自分自身のためにしか使われていないようでもったいない。
あるいは出し惜しみ?

ほんの少しの確認でキレイに決まりそうな動きが雑だったり、小気味よく決めたいセリフのテンポが雑だったり…

また、もっとキャラの振れ幅が大きければ面白いのにと思わされもした。
まごうことなき主役である部長だが、部長が主役であるためには奇怪とも思えるキャラが『これでもか!』というほどに立っている必要がある。

一般的に主役というのは観客が共感する人物ということになるが、勿論例外もある。
古畑任三郎の古畑などはいい例だろう。
この場合、視聴者は古畑に共感はしていない。しかし古畑のキャラが非常に濃く、意外性があり、魅力的なので、主役として物語を引っ張っていけるのだろう。

熱海では、ともすれば熊田や大山の方が観客は感情移入しやすいが、それでは熱海殺人事件とは言えない。
よしんば大山を主役とするならば、大山の出番までに、これから登場する犯人の存在をもっと煽る(ミスリードだがw)べきだし、劇中劇も濃くていいはずだ。
しかし、そうはならない。(少なくとも、この熱海殺人事件では)
ならば部長がキチンと主役を演じなければならない。
だから、部長にはもっと徹底的に悪ふざけをし、人を食ったような振る舞いをし、油断させて決めるところはビシッと決める。という事をしてほしかった。
しかし、軟のシーンはやっつけ仕事的な中途半端さが、硬のシーンでは無駄に控えめともいえる中途半端さが感じられ、基本的には上手でセンスもあることがヒシヒシと伝わってくる役者なだけにじれったい。

あと、基礎、というか鍛錬?反復?
セリフはキチンと喋りましょう。



熊田は死んでいる。体と表情が。
どれだけ眉間にしわを寄せ、口を大きく開こうとも、目が死んでいる。
また、同じ表情が多い。
まさに『作りもの』である。

おそらく熊田は気持ちが動く前に顔や体を動かしているのであろう。
よって、稽古を重ね、役を理解し、気持ちが動くようになってきても、その頃には既に『作りもの』の表情と動きが沁みついており、顔も体も、心に連動できなくなっているのではないだろうか?

また、自分がセリフを言う時には力いっぱいだが、他人がセリフを言っている時は邪魔な場合すらある。
『成り行きを見守る』とか『ただそこにいる』という事が、まったく出来ていないのである。
これも、役を理解し気持ちが出来てくれば解決しそうなものであり、その点でも死んでいると言わざるを得ないだろう。
もし彼女が出番は多いがセリフは少ない水野をやっていたら、いい勉強になった事だろう。

全体的に単調な芝居がしつこく、出ずっぱりでは見ている方は飽きてしまう。
長時間の出演に耐える役者になるには、彼女の場合は『柔軟さ』が必要不可欠?
一点豪華主義的な光るものも持っているので、もっと出番の少ない『オイシイ』役なら、グッと存在が際立ったことだろう。



水野は…一番語りにくいな(^o^;)
多分、華が無い。あるいは遊び心が足りない。
そこそこの器用さがあり、最低限のやるべき事はやっている。しかし、それだけでは魅力的な役者とは言えない。
水野には、やはり色気や妖艶さが必要不可欠だと思われるので、その点は至らないものであった。
人の世話を焼くのもいいし、特に今回は芝居を恙無く進行させるためには、誰かがしっかりしていなければならなかったけれど、もっと周りの役者を信頼し、甘えて、役者自身が奔放に芝居をすれば、それが自然と役の色気にも繋がったのではないだろうか?

また、動きに対する計算が垣間見える部分が惜しい。
ここぞというところでキメていれば、全てに細々リアクションをとらなくていいし、もっとボーッとしててもいいのでは?と感じた。

ところどころ水野らしからぬ『責任感』が透けて見えるのが残念。



大山は、稽古に比べたら大躍進。セリフはよくノッていたと思う。
課題は顔と体。
熊田同様、気持ちが動く前に筋肉の動きを決め、気持ちの動きが生まれた時の軌道修正が難しい様子と、根本的な動きの引き出しの少なさが気になる。
少ないパターンの中で全てを振り付けていては、おおよその絵柄は判別できても決して完成には至らないピースの足りないパズルのようである。
少々キツイ行為になるが、自分の芝居を客観的に観察し、自分の動きと表情のクセを認識するところから始めれば、可能性は広がるかもしれない。



…演出について…

裏を知っているからそう思うだけかもしれないけれど、一貫性がないように見えた。
熱海という芝居が、そもそも真面目に事件を追って解決という筋書きではなく、あちらこちらへフラフラしながら、いつの間にか核心に迫っていたり、肩すかししたり…というストーリーで、登場人物も一筋縄ではいかないキャラが多いだけに、演出が筋を通さないと、本当にカオスな作品になってしまう。

今回は本に支えられ、最低限の筋はあったが、それでも『この作品を、こう見せたい』『これだけは届けたい』『ここは譲れない』というような作り手の意思が淡いように思われ、そのせいか感動が薄い。

何故、今、熱海殺人事件を上演しようと思ったのか…

欲張りすぎて枝分かれなのか、欲無さ過ぎて幹が細いのか、分かりませんが、なんだかなぁ。

その意味では、福山、幸江、山田は被害者と言えるのかもしれない。
自分で作る、持ち込むは当然の仕事だが、方向性が分からなければ深めるのは難しく、強烈なキャラを打ち出すのは怖くもなるだろう。
3役がいわゆる『オイシイ役』であるにも関わらず、今ひとつ強烈な香辛料となりえなかったのは、役者だけのせいとも言えないように思われる。



でも、面白い!

散々辛口ですが、ラニョの中では5本の指には入れるはず。
15本の中でだけどw



熱海殺人事件、舞台写真なり。

2011年11月07日 00時55分39秒 | みう・しばい
ちゅーわけで、少しだけ写真を公開!



あられちゃんメガネで登場。




警視庁の捜査室で愛人といちゃついたりしてました。




やさぐれたりもしてました。




男を奪いあったりもしてました。




舌先で包丁のとぎ具合を確かめたりもしてました。




笑点ごっこしてました。




若い男の子に迫ったりしてました。




調子こいてたら首絞められました。




んで、死んじゃいました。




キリリ! 婦人警官の役だったんですよ~。


本当は自分以外の役者さんの方が素敵な写真が沢山あるのですが、
個人の事情とかあるかも?なので、ドカーンとは載せずにおくことにしました。

撮影してくださった駒ヶ峰さん、ありがとうございます(^-^)

写真NGな方、ご連絡くださいm(_ _)m

熱海殺人事件、ありがとうございました!

2011年11月06日 23時53分32秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

超電磁劇団ラニョミリINTERNATIONALさんに客演させていただいた、
舞台『熱海殺人事件』が終わって早一週間です。

ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございますです( ´∀`)


今回は3日間、計4ステージの公演でした。

こんなこと、ホントは言っちゃいけないのかもだけど、やっぱりムラが出てしまいますorz

個人的にも、全体的にも、2ステ(29日の昼)は正直、お客様に謝りたいレベルでした。
ごめんなさい(;´д⊂)
(でも、一番お客様が多い回だったorz)

原因は色々だと思いますが、自力で自分や周りを立て直すことが出来ない事が歯がゆかったです。


今回は三年ぶりの舞台で、最初は素人以下の状態から始まり、かなり苦しかったです。
主役はちっともセリフ入らなくて稽古捗らないし(^_^;)


今回はなかば一人二役で、そこはやりがいありました!

基本の役(性格の悪い婦人警官)は自分的には珍しくセクシー系でした。
相手役がシャイで、本気か冗談か『照れるから、あまり絡まないで』とか言うので遠慮してしまいましたが、今思えば遠慮しなきゃよかったなぁと思います(^_^;)


もう一つの役は、久々に『芝居を作る』ということをちゃんとやらせてもらった気がします。

いつも、どんな役でも、濃さはともかく、あーゆー風に芝居作りが出来たらいいなと思います。


わざわざ2人を演じ分けよう的な努力はしなかったけど、少しはそういう事も考えた方がよかったのかも?と、今思いました(^_^;)


今回は初めて喉をつぶしました。
もし5ステがあったら、多分ダメだったと思います。

しかも打ち上げ会場に向かう途中、急な腹痛に襲われ『あと五秒トイレに入るのが遅かったら、マヂでアウト!』な状況でした。
本番中じゃなくて本当によかった((((゜д゜;)))
しかも血便w

こうなると千秋楽を迎えられただけで幸せ(^_^;)


ま、色々ありましたが、振り返れば幸せな日々でした。
今回の稽古・公演で得たものを、またどこかで生かせたら幸せです。


共演者の皆様、
スタッフの皆様、
ご来場頂いた皆様、
本当に本当にありがとうございました(´∀`)

熱海で夕焼け???

2011年10月23日 03時33分32秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。
気付けば1週間後には千秋楽を迎えているわけですが、
「人間は負けたら終わりなのではない。辞めたら終わりなのだ」
というニクソンの格言を信じて、最後の日曜稽古に臨む自分です。

さて、熱海殺人事件を演じた事のある、あるいは見た事のある方ならば、
一度は疑問に思ったことがあるでしょう。

「熱海で夕焼け?」

我々の住む地球のルールでは、西から昇った太陽が~♪なんてことはあり得なくて、
やはり太陽は東から昇り、西に沈んでいくのです。
そして熱海の海は、ご存知の通り東向き。

小さい事の気になる自分ですから、熱海探訪に行ったにも関わらず、
「あの二人が見たのは本当にこの海なんだろうか」
と気になる始末。

なにか違うような気がするのです。

別に、ものすごく美しくなくていいし、特別にドラマチックじゃなくていいのです。
ただ、きっとどこかに熱海の海を超える『熱海の海』があるはずだ。
そう思えてならないのであります。

現実世界で見つける事は不可能かもしれないけど、
『夕日の沈む熱海の海』という奇跡を、
本多劇場の中に一瞬でも作り出せたらいいな~なんて思う今日この頃です。



照明のあおきさん、音響の長谷川さん、頼りにしてます。

ちなみに、ニクソンとチャーチルの見分けもつかないのは、ここだけの話だにゃあ


芝居、見に行ってやるぜ!
って方は、ご希望の日にち・時間・ご予約時のお名前・枚数をご連絡ください。
前売り価格、当日清算で対応させて頂きますm(_ _)m



 
作:つかこうへい 脚色:上村貴夫
演出:ミズノタクジ

熱海殺人事件
~木村伝兵衛部長刑事の初級革命講座飛龍伝2011~

  @相鉄本多劇場(横浜駅から徒歩5分)

   10月28日(金) 19:00~
   10月29日(土) 14:00~
   10月29日(土) 19:00~
   10月30日(日) 14:00~

  前売り(日時指定) ¥2500 / 当日券 ¥2800

演出不在

2011年10月11日 04時57分38秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

今回の芝居で、もっとも重要なシーンの一つに「劇中劇」があります。
(他にも破壊ランナーごっことか、とちおとめへの愛とか、かずらふじとか、謎かけとか、福山雅治とか色々ありますが)
で、その劇中劇は自分も出ているのですが、現在かなり混乱しています。なぜならば…

演出不在だからです。多分。


今回は演出が主演なのですが、その演出曰く
「劇中劇を見ちゃうとメロメロしちゃって、次の出(で)に響くんだよね~」
ってオイ!

通しはともかく、抜き稽古はお願いしますよぅ。

細かい芝居はさておき、せめて
「この間だけはつめて」
「もっとタップリやってOK」
くらい言ってくだされ。

そりゃ、自分は演出の言う事を素直に聞く役者じゃないと思われているかもしれない可能性は否定しない。
言われてすぐに整合性を持たせて芝居に反映出来るほどナイスな役者じゃないのも自覚してる。

でも、演出の指示を無視する事は絶対にないし、
すぐには出来なくても宿題にして、次の稽古までに自分なりに呑み下すための最善は尽くします。
(結果が伴わない場合も多々ありますが(^o^;))

だから、お願い、そばに置いてね♪
じゃなくて・・・

だから、お願い、せめて、せめて
「前の方がいい」
「今回の方がいい」
それだけでいいから言ってくださいm(_ _)m

そして、贅沢を言うならば
「誰がなんと言おうと、オレの言う事だけ信じてろ」
なんて言われた日には、役者的には、もう心中する覚悟も定まる!ってもんです。

甘えかもしれません。
しかし自分は甘えん坊です。

よろしくお願いしますm(_ _)m



そんな芝居の詳細はコチラ

   ↓

『 熱海殺人事件 ~木村伝兵衛部長刑事の初級革命講座飛龍伝2011~ 』

作:つか こうへい
脚色:上村 貴夫
演出:ミズノ タクジ

 ●劇場●
相鉄本多劇場(横浜駅から徒歩5分 相鉄ムービル3階)
http://www.honda-geki.com/map.html←「横浜」の地図を参照してください

 ●日時●
10月28日(金) 19:00~
10月29日(土) 14:00~ / 19:00~  
10月30日(日) 14:00~

(開場は開演の30分前)

 ●チケット●
前売り ¥2500
当日券 ¥2800

ですが、日時をご予約いただければ【前売り価格・当日清算】で対応いたします!

ご予約はコチラ 

 ●キャスト●
ミズノ タクジ とのぎ ひろこ 渡部 大樹 未浦 青(←ワタシです)
山田 育代  板垣 陽太  高橋 雄一郎


  温泉街・熱海で起こった取るに足らない小さな殺人事件を
  ドラマチックな大事件に「育て上げる」ために刑事たちの奮闘が始まる。
  劇的であるか否か、全てはそのために-


関係者一同、満身創痍で頑張っています!
よろしくお願いしますm(_ _)m





熱海へ

2011年10月04日 00時48分17秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

10月の28~30日に横浜の相鉄本多劇場で芝居やります!

タイトルは
『熱海殺人事件 ~木村伝兵衛部長刑事の初級革命講座飛龍伝2011』
長い!

自分の役どころは性格が悪くて、交通違反検挙率No.1の婦人警官・水野朋子です。
(この設定は物語に特に影響はありません)


んで、現在無職の自分は平日もフリー。
熱海殺人事件なので、芝居仲間と熱海に行ってきました。

ちなみに本日の相方とは昨日ケンカしたばっか(^_^;)
昨日のうちにキレイに仲直りはしてたけど、毎度迷惑をかけているので、こちらとしてはやっぱり気まずい。
というか申し訳ないorz

で、そーゆープレッシャー(?)に弱いので、なんか緊張してしまいギクシャク(^_^;)
正直スマンかった。


それでも熱海に着いて、ご飯食べたり、観光したり、芝居について話し合ったりしてるうちに、こなれてきた。

そして夜、人気のうせた浜辺で本日のメインイベント、実地演習!

正直、ちょっと気が進まない部分もあったけど、やって本当に良かった!って、やった後には素直に思えた!

そういう気持ちになれたのには多分2つの理由がある。

1つは、やっぱ芝居やってなんぼだなってこと。
最近、稽古場でキチンと当たれてないシーンを、久々にキチンとやって、台本には書かれてない前後のシーンとかも実際にやってみたり検証できて、得るものがあったって実感。

キチンと稽古できるってだけで、気持ち的にかなり満たされた。


もう1つは、一度死んだってこと。
かなりネタばれ?

とにかく、ちゃんと死んだら(あくまでも芝居でw)、そのあと本当に生まれ変わったみたいにスッキリして、日頃の小さな悔しさやもどかしさやイライラの蓄積が、すっかりリセットされてたw

こーゆー生まれ変わりができるのは、役者の特権だな( ´∀`)

リセット、リフレッシュして、久々にニュートラルな状態で芝居仲間と会話できて、よかった。

最近、自分は少し腐ってたけど、やっぱりまだまだ頑張れる。
いつも自分わ許してくれる、受け入れてくれる仲間達に感謝。

ご来場いただくお客様に楽しんで貰えるよう、月末までしっかり走るにゃあ!

地味な役者

2011年09月29日 02時08分41秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

自分は地味な役者です。
華がないと言われます。

華がないのは、周りに気を使って芝居をしているかららしいです。


自分が華があるのかないのか、自分じゃわかりませんが、
気を使って芝居をしているのは分かる。

もっと好き放題やりたいって思う。
でも、それじゃ芝居にならない。
舞台が回らない。

家事じゃないけど、気づいた人がやるしかないし、
気づかない人がある意味勝ち組。
とか言うのは責任逃れか…。


なんか、すっごい人に囲まれて、急かされて、どつかれて、煽られながら、稽古したい。
必死で食らいついていかないとならいような稽古したい。
どんだけぶつかっても受けてくれる役者さんに囲まれて稽古したい。
教わりたい。指導されたい。

自分で学ぶのは限界がある。


今回は無理だけど、いつかまた爆発系の、好き勝手やれる役、やりたいな。
好き勝手やって大丈夫な稽古場行きたいにゃあ

浅草探訪

2011年09月23日 00時20分29秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

19日の月曜日は、疲労困憊の五体に鞭打ち、浅草まで行って参りました。

なぜ、そんなにまでして浅草に行くのか。

それは、人との約束だからであり、芝居のための勉強だからであり、何よりも行きたいからである!

相方からの『少し遅れます』メールで目を覚まし、一時間遅れで待ち合わせ場所に参上!
正直、すまんかったorz

グダグダのダイヤに振り回されながら浅草到着。

腹ごしらえより先に衣装・小道具探しに夢中になりかけ、踏みとどまって飯!
起きて最初の食事が天丼ってのはキツいね(^_^;)

悪く言えば得意分野無し、よく言えばオールマイティーな御利益をもたらす浅草寺でおみくじにリトライ。

二週間前は半吉(多分、凶の手前)でした。
てか、正しい振り方してなかったんだよね。

正しい振り方は『心の中で願い事を思いながら』らしいんだけど、前はただ漫然と振ってました。

今回はキチンと願ながらシャカシャカ。
果たして結果は…

ダーイーキーチー!

ちゅうわけで、みんなが怪我や病気なく楽日を迎えられ、お客様に楽しんで頂けるよう、最後まで頑張りたいと思います。
(と、言ったそばから相方が怪我orz
ちなみにヤツは、おみくじで凶でしたw)


さて、みくじの後はメインイベントのお笑いライブ!

浅草六区の浅草リトルシアターで、ウルトラ青田買いライブに言ってきました。

前回行った際には、浅草定食の扇さんと、ハイセンスボーイズの小さい方wがお気に入りだったので、今日も出てたら嬉しいな~…
と思っていたら、イター(・∀・)ー!

連れがオニギリマン(扇さん)に絡まれてて羨ましかったっす。

あと、今回は世界少年さんも気になりました。


帰りに元祖・電気ブランのお店に行き、元祖・電気ブランを飲みましたが、横浜のエセ居酒屋の電気ブランとは大違い!

濃くて美味しくて、初めてチェイサーの美味も感じ、極上体験♪

また、浅草行きたいな。
芝居とか関係なく、純粋にお笑いライブも見たいしね。

友達じゃない

2011年09月07日 23時25分35秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

色々あって、
色々考えて、
色々迷惑かけて、
苦しくなったり、
後悔したり、
でも繰り返したり、
そいで、ゴメンナサイとか思うけど、
色々考えて、今回は謝ることをやめました。

色々相談乗ってもらって(今日、ありがと)、
色々泣き言聞いてもらって(電話ありがと)、
一つ覚悟を決めました。
あるいは思い出しました。


ワタシタチハ友達ジャナイ


この言葉は、悲しいものじゃない。
この言葉は、名誉ある称号。
寂しがらずに、彼に付与したい。


君は私の友達じゃないよ。
君は私の後輩じゃないよ。
君は
君は私の仲間です。
君は私のライバルです。

私になんか負けないで。
私になんかビビらないで。

ねぇ、ワタベ。
私は君のこと、ちょっぴり嫌いだけど大好きだよ。

やりにくい相手役だけと思うけど、よろしく頼むよ。