「良かれと思って」という言葉を使う人が、あまり好きではない。
良かれと思って声をかけたり、
良かれと思って片づけをしたり、
良かれと思ってアドバイスしたり、
良かれと思ってご馳走したり、
良かれと思ってサプライズしたり、
良かれと思って、良かれと思って、良かれと思って・・・
もちろん自分も、良かれと思って行動することはある。
良かれと思って、あえて何もしないこともある。
それが本当に良かった時、きっと「良かれと思って」という言葉は必要ない。
それが結果的に良くない行為だった時、初めて「良かれと思って」という言葉が出てくる。
つまり「良かれと思って」と言いたいような事態になっているときは、
全然良くない状態なのである。
きっとその良くない状況に対して、
勇気を出して、あるいは我慢の限界を超えて、
Noを伝えてくる相手に言うべき言葉は
「ごめん」とか「すまん」が適当なんだと思う。
「良かれと思って」という言葉を使うとき、
その人はきっと誤魔化そうとしているか、逆切れしているか。
いずれにせよ相手のつらさには向き合っていないと思われる。
だから「良かれと思って」なんて口にするのは全然良くないことだと思う。