ダイアログ・イン・サイレンス
行ってきた。
グループでワイワイ行ったら楽しそう。
でも、自分は正直ビミョーだった。
自分的には
新しい発見や気づき、
ここでしか得られない何か
を期待してだけど、
そういうものは得られなかった。
そして、あまり「楽しい」「面白い」という気持ちにもなれなかった。
なぜだろう?
参加者12人に、聾者のナビゲーター1人という組み合わせ。
雰囲気を良くしようとしてなのか、もともとの個性なのか、聾者ならではの表情・表現なのか、子供ショー的な笑顔とハイテンションにやや気圧される。
無音なので話してる人に注目するのが基本。
説明を聞きつつ周りの様子を伺うとか、あまりできないのだけど、他の参加者の顔をしっかり見るヒマもないまま、他の参加者さんたちとテンションを共有することもないまま、
「では、いきましょー!」
と、そのままスタート。
喋ってはいけない。
ということで、物理的にも心理的にも呼吸が浅い。
1つ目の部屋はアイスブレイクを兼ねてるのかな?な感じの内容。
でも、あんまりリラックスできなかった。
開始早々に動きにダメ出し喰らってる人がいて、ちょっと萎縮してもうた。
なにかを「ダメだよ」「違うよ」と伝える時、健聴者だと最初は笑顔で伝える人が多い気がするけど、ナビゲーターの方は言葉と表情の一致率が高めで、受け手が慣れてなかったりスルー力低めだと、少し落ち込んでしまうかも?
2つ目の部屋では、参加者がお題に沿って表情を作っていく。
男性は比較的のびのびして見えたが、女性はいきなり大勢の前で変顔的なことをするのに抵抗を感じてる人もいるようだった。
また、虫が平気な人や、レモンが好きな人だっているだろうけど、ナビゲーターの想定と大きく違うリアクションをしていると、「うそだぁ」「もう一回」といわれてるのを見て、個人的には作るべき表情に正解がある感じがして少し窮屈さを感じた。
自分も、自分を説明できないから、ホントの自分ならしないであろう(ナビゲーターの期待に沿った)リアクションでやり過ごした部分もあった。
3つ目の体を動かすシーンでは、スペースが窮屈でほとんど動けなかったり、ゲームのルールが伝わり切っておらず、よく分からないまま終わっちゃった感じの人もいたり。ちょっとずつ惜しい・・・。
全員が一番キチンと参加できてる感じがしたのは4つ目の積み木のコーナー。
積み木の完成図を見てる2人が、完成図を知らない2人にそれ伝えて、知らない2人はその情報を元に組み立てるというもの。
全員が状況を把握してて、一番能動的になれてたと思う。
5つ目の部屋でちょっぴり手話をやってサイレンスは終了。
おしゃべり解禁エリアで全員で振り返り。
その後、文庫本サイズの白い本に、各々で好きな色の紙を選んで、ブックカバーをつけたり、本に今日の感想など書き込んで終了。(その本は後日送られ来る予定)
個人的に新鮮味が無かったのは、まぁ仕方ないと思う。
それは本当に人それぞれだから。
けど、イベントとしての改善点はあると思ったので、頼まれもしないのに妄想。
12人は多すぎるかな。
物理的にスペースが窮屈な時があったし、ナビゲーターの目が届いてない人や瞬間もしばしば。
8人くらいが良いかも?
参加者同士(特に知り合い同士で来てる人と、それ以外)を、早めに馴染ませた方がいいかな?とも思った。
簡単な自己紹介(好きな食べ物をサラッとイラストにして見せっことか)とか、知らない人同士の組み合わせでミラーリングとかにらめっことか、なんでもいいけど。
最後の手話コーナーで、近くの人に挨拶したりもあったので、先にそういう感じのことを先にやっても良いかも。
チーム分けするシーンが2回あったが、そこでも「よろしくタイム」がないまま進行してしまい、「同じチーム感」がなかったのは残念。
個人で無音をディープに体感する!とかが狙いならまだいいけど、もしコミュニケーションをテーマにしているとかだったら余計にね。
また、ナビゲーターは聾者で「無音世界のスペシャリスト」「表現力抜群」的に紹介されていたけれど、手話を日常的に使う人とそうでない人とでは、伝わりやすいボディランゲージや表情にも違いがあるように感じた。
更に、全員にきちんと伝わってるかの確認や目配りが足りてない時がちょいちょいあったので、伝え方&伝わってるかの確認は、もっと工夫できそうな気がした。
振り返りも、自分はナビゲーターやスタッフが喜びそうな事しか言わなかった。
率直な言葉はサイレンス。
自分以外の人も立派な事しか言ってなかった。
言われた側も「嬉しい」「感動しちゃう」という感じ。
少しひねくれすぎなのは自覚してるけど、みんなでいい事言って、みんなで意識高い自分たちを認め合って、みんなでいい人ごっこしてるような、お尻ムズムズな感じがして居心地が悪かった。
・・・・・・・・・・
と、まぁ、ここまで書いて思ったのは、これらのジレンマやもどかしさこそ、聾者や外国人など(日本でいうなら日本語でのコミュニケーションに不自由がある人)が感じてるものなのかも?
ちゃんと伝えてよ。
伝わってるか確認してよ。
ちゃんと聞こうとしてよ。
めんどくさがらないでほしいよ。
腫れ物じゃないよ。
優しすぎて気持ち悪いよ。
いや、分からんけどね。
個人差もあるだろうし。
主催者側も、こういう形の反応・発見(?)は狙ってないと思うし。
でも、まぁ、まとまった考えを書くのではなく、考えをまとめるために書くタイプなので、書いて、考えて、よかったかな。
(マヂで危うく残念感ばっかで終わりそうだったので)
行ってきた。
グループでワイワイ行ったら楽しそう。
でも、自分は正直ビミョーだった。
自分的には
新しい発見や気づき、
ここでしか得られない何か
を期待してだけど、
そういうものは得られなかった。
そして、あまり「楽しい」「面白い」という気持ちにもなれなかった。
なぜだろう?
参加者12人に、聾者のナビゲーター1人という組み合わせ。
雰囲気を良くしようとしてなのか、もともとの個性なのか、聾者ならではの表情・表現なのか、子供ショー的な笑顔とハイテンションにやや気圧される。
無音なので話してる人に注目するのが基本。
説明を聞きつつ周りの様子を伺うとか、あまりできないのだけど、他の参加者の顔をしっかり見るヒマもないまま、他の参加者さんたちとテンションを共有することもないまま、
「では、いきましょー!」
と、そのままスタート。
喋ってはいけない。
ということで、物理的にも心理的にも呼吸が浅い。
1つ目の部屋はアイスブレイクを兼ねてるのかな?な感じの内容。
でも、あんまりリラックスできなかった。
開始早々に動きにダメ出し喰らってる人がいて、ちょっと萎縮してもうた。
なにかを「ダメだよ」「違うよ」と伝える時、健聴者だと最初は笑顔で伝える人が多い気がするけど、ナビゲーターの方は言葉と表情の一致率が高めで、受け手が慣れてなかったりスルー力低めだと、少し落ち込んでしまうかも?
2つ目の部屋では、参加者がお題に沿って表情を作っていく。
男性は比較的のびのびして見えたが、女性はいきなり大勢の前で変顔的なことをするのに抵抗を感じてる人もいるようだった。
また、虫が平気な人や、レモンが好きな人だっているだろうけど、ナビゲーターの想定と大きく違うリアクションをしていると、「うそだぁ」「もう一回」といわれてるのを見て、個人的には作るべき表情に正解がある感じがして少し窮屈さを感じた。
自分も、自分を説明できないから、ホントの自分ならしないであろう(ナビゲーターの期待に沿った)リアクションでやり過ごした部分もあった。
3つ目の体を動かすシーンでは、スペースが窮屈でほとんど動けなかったり、ゲームのルールが伝わり切っておらず、よく分からないまま終わっちゃった感じの人もいたり。ちょっとずつ惜しい・・・。
全員が一番キチンと参加できてる感じがしたのは4つ目の積み木のコーナー。
積み木の完成図を見てる2人が、完成図を知らない2人にそれ伝えて、知らない2人はその情報を元に組み立てるというもの。
全員が状況を把握してて、一番能動的になれてたと思う。
5つ目の部屋でちょっぴり手話をやってサイレンスは終了。
おしゃべり解禁エリアで全員で振り返り。
その後、文庫本サイズの白い本に、各々で好きな色の紙を選んで、ブックカバーをつけたり、本に今日の感想など書き込んで終了。(その本は後日送られ来る予定)
個人的に新鮮味が無かったのは、まぁ仕方ないと思う。
それは本当に人それぞれだから。
けど、イベントとしての改善点はあると思ったので、頼まれもしないのに妄想。
12人は多すぎるかな。
物理的にスペースが窮屈な時があったし、ナビゲーターの目が届いてない人や瞬間もしばしば。
8人くらいが良いかも?
参加者同士(特に知り合い同士で来てる人と、それ以外)を、早めに馴染ませた方がいいかな?とも思った。
簡単な自己紹介(好きな食べ物をサラッとイラストにして見せっことか)とか、知らない人同士の組み合わせでミラーリングとかにらめっことか、なんでもいいけど。
最後の手話コーナーで、近くの人に挨拶したりもあったので、先にそういう感じのことを先にやっても良いかも。
チーム分けするシーンが2回あったが、そこでも「よろしくタイム」がないまま進行してしまい、「同じチーム感」がなかったのは残念。
個人で無音をディープに体感する!とかが狙いならまだいいけど、もしコミュニケーションをテーマにしているとかだったら余計にね。
また、ナビゲーターは聾者で「無音世界のスペシャリスト」「表現力抜群」的に紹介されていたけれど、手話を日常的に使う人とそうでない人とでは、伝わりやすいボディランゲージや表情にも違いがあるように感じた。
更に、全員にきちんと伝わってるかの確認や目配りが足りてない時がちょいちょいあったので、伝え方&伝わってるかの確認は、もっと工夫できそうな気がした。
振り返りも、自分はナビゲーターやスタッフが喜びそうな事しか言わなかった。
率直な言葉はサイレンス。
自分以外の人も立派な事しか言ってなかった。
言われた側も「嬉しい」「感動しちゃう」という感じ。
少しひねくれすぎなのは自覚してるけど、みんなでいい事言って、みんなで意識高い自分たちを認め合って、みんなでいい人ごっこしてるような、お尻ムズムズな感じがして居心地が悪かった。
・・・・・・・・・・
と、まぁ、ここまで書いて思ったのは、これらのジレンマやもどかしさこそ、聾者や外国人など(日本でいうなら日本語でのコミュニケーションに不自由がある人)が感じてるものなのかも?
ちゃんと伝えてよ。
伝わってるか確認してよ。
ちゃんと聞こうとしてよ。
めんどくさがらないでほしいよ。
腫れ物じゃないよ。
優しすぎて気持ち悪いよ。
いや、分からんけどね。
個人差もあるだろうし。
主催者側も、こういう形の反応・発見(?)は狙ってないと思うし。
でも、まぁ、まとまった考えを書くのではなく、考えをまとめるために書くタイプなので、書いて、考えて、よかったかな。
(マヂで危うく残念感ばっかで終わりそうだったので)