みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

戦場のメリークリスマス

2017年12月10日 23時16分05秒 | みう・映画とか本とか音楽とか
こんばんにゃ。

戦場のメリークリスマス、見てきました。
映画はなるべく映画館派の自分としては、午前10時の映画祭は、ホントにありがたい企画です。

大島渚作品は「御法度」しか見た事がなかったのですが、公開当時お子ちゃまの自分は、訳が分からないまま映画館をあとにしました。

今回の戦メリ、やはり自分には少し難解だったと思います。
でも、凄まじい映画だったとも思います。

個人的には、役者が巧いというより、大島渚監督が、その役者がすでに持ってる抽斗を開けるのがすごく上手い人なんじゃないかなと感じました。

セリフや立ち振る舞いなど、どこかこなれていないにも関わらず、コアの部分で迫ってくるものを私は感じられました。

カメラワークもすごく不思議で、
話しかけてる相手が、話が終わるまで一度も映らなかったり、
死を宣告されるときの俯瞰するカメラワークだったり、
アップ長回しだったり、
実際にはよくある手法かもしれませんが、戦メリでは殊更に意味深く見えました。

あのキス、あの笑顔、あの花を食べるシーン、そして2度の「Merry Christmas Mr.Lawrece」、などなど、解釈は無限にあって、落とし所は観客の数だけあると思いますが、その、丸投げ且つ押し付けがましくない感じも、個人的にはとても好きです。

まだ消化中の部分もありますが、ホントにいい映画だったと思います。