みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

モロッコ10日目 カサブランカ〜帰国

2016年07月15日 17時41分07秒 | モロッコ 2016年GW
カサブランカに到着し、今夜の宿も決まったので、夕暮れの街に繰り出す。

街はカサ・ブランカ(白い家)という名前通り、たしかに白い建物は多いけど、家というよりビルのような感じでとても大きい建物がたくさん。
「白っぽいハバナ旧市街・やや都会Ver.」といった感じか?
大きい街だからか、これまで歩いてきた街に比べると、どことなくトゲトゲ?ギスギス?した空気感。

まずは国連広場へ。



時計塔を背景に、印象的な半円球のジャングルジムのようなオブジェがある。
歩き方の写真ではキレイそうに見えたけど、間近に見るとペイントが剥げかけていたりして、歴史を感じるというか何というか・・・。



信号はあるけれど、道路を渡るタイミングがどうにも不安で、現地人について横断。
その様子に気づいてくれた、自分より20くらい若そうな現地少年がうっすらエスコートしてくれたり。ありがたや。


スーク(市場)らしき場所に入ってみる。
売っているものは、マラケシュやフェズに比べると、なんとなくチャラついている。
そして黒人が増えたなという印象。
これまでの街では全然見かけなかったけど、カサブランカではたくさん。
代わりにアジア系は観光客含めて全然見かけない。

再び国連広場近辺のごちゃごちゃした広場に戻る。
屋台っぽいお店も出てるけど、お腹を壊さないかが怖くて頼めない。けど気になる!
ついついジロジロみていると、真っ黒いヒジャブを身に着けた若い女性が声をかけてきた。
英語がとっても上手。上手すぎてコチラはチンプンカンプン。
そして、向こうから「写真撮ろうよ」と。これにはビックリ!
そして自分がジロジロみていた屋台のヨーグルトドリンクをごちそうしてくれた。
美味しい!とても美味しい!おなかも壊さなかったし、飲めてよかった。





街にはマクドナルドやケンタッキーもあるし、それなりに繁盛している様子。





スーク以外の場所でも、路上に品物を広げている人も多数。
大きな交差点付近は、車も突っ込んでくる歩行者天国といった風情で、自分の歩いた時間帯はシッチャカメッチャカ。
そして、道端やちょっとした空きスペースでお祈りしてる人も。
カオスだ。




一人旅あるあるといえば夕食問題。
いわゆるレストランはどこも分量が多いし、さっきのマックやケンタからもだいぶ離れてしまって、戻るのも面倒くさい。
ウロウロキョロキョロしていたら、キオスク的なものが3~4軒並んでいるエリアを発見。そこではメイドフォーユー的な(でも常温の)サンドイッチなどを売っている。

そして似たような店構えなのに、列のできてるお店と、そうでないお店が。
もちろん並んでいるお店に自分も並ぶ。
そして、前にいる人たちに「それ何?」「どんなサンドイッチ?」と、中身を見せてもらう。
ローストビーフぽいハムと、チーズと、ゆで卵の白身が、長めのバゲットに挟んである。
同じものを注文。ハムとチーズのこってり感を、卵の白身が中和して美味。しかもボリューミー。
値段は忘れちゃった。なぜなら前に並んでいたおじさまが奢ってくれたから。
ジュースまでつけてもらった。シュクラン。

この日のカサブランカの飲食は、すべて地元の方にごちそうになってしまった。
バクシーシ的な習慣でもあるのだろうか?ありがたや。


翌朝、モロッコ最終日の朝もピッカピカの晴天。
昼便で出国だけど、その前にハッサン二世モスクを目指す。





路線バスで行こうと思い、歩き方の地図を頼りにバス停を目指してみたものの、どうもよくわからない。
その辺の人に聞くと、「あっちのバス停だよ」みたいなことを言われて、歩き方に載っている、もう一つのバス停へ。歩き方的にはそっちじゃなさそうなんだけど。

もう一つのバス停に行くも、目的の番号のバスは来ない。
再確認のため、またしてもその辺の人に道を聞こうと思っていたら、女の子が話しかけてきた。
これ幸いと「ハッサン二世に行きたいんだけど」と聞くと「連れて行ってあげるよ」とのこと。
歩ける距離とは思えないけど、正しいバス停とかに案内してくれるのかも?と思いついていく。

てか、カサブランカの街では若い人にちょくちょく話しかけられる。
みんなとても英語が上手で、なんとなく「大学生とかが、英語を使いたい!英語をしゃべりたい!」って目的で話しかけてくるのかな?と感じた。
だから、見るからに外国人旅行者な自分に積極的に声をかけてくるのかなと。
だとしたら、ご期待に沿えず申し訳ないorz

なんの変哲もない路上で「ここだよ」と言われる。
「ここ?ハッサン二世モスク、どこ?」というと
「モスクに行きたかったの?ハッサン二世通りに来ちゃったよ!」
確かに自分、「ハッサン二世」としか言ってなかったorz

私が「歩いていけるの?」とか聞いていたことも合点がいったようす。
適当なバス停もないらしく、タクシーで行くのがおすすめということで、拾ってくれた。
ありがとう!
値段も確認してくれたし、現地の人と相乗りでボラれる心配もない。

相乗りさんのうちの一人は、ハッサン二世モスクで一緒に降りる。
モスク外観の写真など収め、チケットセンターを探してウロついていると、タクシーを一緒に降りた女性が「チケットセンターはあっちだよ~」と教えてくれる。ありがたや。
てか、彼女がモスクの職員だったw

ハッサン二世モスクは、とにかく何もかも大きかった。
建造物だけの写真だとわかりにくいけど、現物を見ると、あるいは人間も一緒に写っている写真だと、その大きさを実感する。

建物の歴史自体は1993年完成ということで、まだまだ浅いく、中はピッカピカにお掃除も行き届いているため、古さや荒れた感じに価値を感じる人には物足りないかも?
総工費のすべてが寄付で成り立っているということで、その信心深さにシミジミ。

建物内の見学は必ずツアーに参加しなければならない。
ツアーは、英語、ドイツ語、フランス語、アラビア語?スペイン語?イタリア語?とか、4~5種類くらいの言語がある。
わかる言語があるなら、もちろんその言語のツアーに参加するのが一番だけど、もしどの言語もわからないなら、英語・仏語以外のツアーがいいかも。
英語・仏語ツアーは一番人が多いので、比較的マイナーな言語のツアーの方が、写真とかはゆったり撮れる気がします。



モスクの中は裸足で見学。靴入れのビニール袋をくれます。
天井の高さや、シャンデリアなど、上に目が行きがちだけど、床も大理石を寄木細工のように組み合わせた模様が描いてあるので要注目。
あと、たまに地味に段差とかあるので気を付けて!
自撮り棒とかは、モスク内でもみんな使ってた。





お祈りエリアだけじゃなく、手洗い、足洗エリア、大浴場など、何もかもが大きい!広い!多い!
ここで実際にムスリムが集まっていたら壮観だろうなと思うけど、見学はもちろんお祈り時間外。






外観についてですが、ミナレットが高いため、ガイドブックなどには縦長の構図の写真が掲載されることが多いと思うけど、引きで見てみると、実は建物全体が左右対称!

これは現地に行くまで気づかないことだったので、やはり百聞は一見に如かずだなと。





個人的には、「最優先で行くべき!」とは思わないけど、「せっかくカサブランカにいるなら見て来たら?」とは思う。



見学が終わって中央市場に行きたいけれど、とにかく辺鄙。
個人的に、この局面(あと1時間くらいで街を離れたい)でバスに乗るのは少し不安。
でもトラムの駅はない。
タクシーだ!

来るときは8DH(それを割り勘で実際払ったのは3DH弱)だったのに、モスク前のタクシーは帰りは30DHとか吹っかけてくる。
地図的に、帰りの距離はほぼ同じなのに!アジア顔一人だからってなめるなよ。
さっさとバイバイして流しを拾うことに。
20DHから始まって15DHで手打ち。本当は10とかにしたかったけど、時間ももったいないしね。

運転手さん曰く「モスクの目の前は、みんな30~35DHくらい吹っかけてくるよ~。流しで正解さ~」と、さも『自分を拾った君はお得ダゼ』みたいな言い方してくるけど、そうなのか?
予定より微妙に高い値段で乗ったけど、お金余ってるし、運転手さん面白いし、なんか本当に得してる気分になってきたw

ツアーの直後や最中に、同じ方面に行く人を見つけて、モスクから少し離れて流しを拾ってワリカンってのが、一番お得かな~。

ホテル近辺に戻ってきた。
空港に向かうまでに30分弱の余裕があるので、中央市場に行ってみる。(ホテルの目の前)



サクサクッとしか見られなかったけど、それなりに興味深い。
絵やポスターを売ってるお店が複数あって、映画「カサブランカ」のポスターとかもある。





お花屋さんや、ちょっとした雑貨なども。
しかしお目当ては鮮魚売り場。生ガキを食べたい!

カキなどで食中毒になる場合、症状が出るまでに2~3日から1週間くらいあると何かで読んだので、最終日にトライすれば、具合悪くなるとしても帰国後かなと思ったので、チャレンジしてみました。

生ガキをその場で食べられるお店は、鮮魚コーナーの中央に3軒ほどある。
そのうちの1軒は、おばちゃんが新聞に載ったことがあるみたい。
愛想もよくて、新聞に載ったくらいなので写真もOK!
ということで、そちらで頂く。
濃い磯の香でお醤油不要。レモンを絞るだけでOK。キュッと冷えてて、チュルンとした感触が気持ちよく、これまで食べてきたタジン、ケバブ、クスクス、ホブスとは真逆の触感が新鮮で、余計に美味しく感じました。













ちなみに市場の男性の中にも写真を嫌がる方がいたので、やはり声掛けは大事。
生き物の生き死にに関わってるお仕事だからかな~。


さて、いい加減空港に向かわねば。
ホテルで荷物を回収し、トラムでカサ・ボヤジャー駅に向かいます。

ちなみにトラムの券売機はお札不可だけど、だいたい近く(道路渡ったりした辺り)にキオスク的な売店があるので、そこで両替頼めます。

カサ・ボヤジャー駅から空港までの電車は、だいたい1時間に1本くらい。すんなりいけば45分ほどでつきます。が、余裕もっていきたいですね。

自分の場合、14:30発の飛行機で帰国だったのですが、
ハッサン二世モスクのツアーは9:00~のものに参加。だいたい1時間くらいとのことでしたが、50分くらいだったような気が。
のち、市場をうろついて、トラムに乗って、カサ・ボヤジャーを10:40発の電車で空港に向かいました。

同じ便に乗る人で、11:00~のハッサン二世モスク見学に参加してる人もいました。
少しギャンブルな気もするけど、すべての荷物を持ってモスクに行き、モスクからカサ・ボヤジャー駅までタクシーで向かったとのこと。


空港はカウンターが大混雑!
ウェブチェックインしてても、かなり待った。

ウェブチェックインしてないのに、してる人の列に並んじゃってる人、列の途中でお弁当をぶちまけるツアー客など、個性あふれる面々のおかげで、カウンター前はプチカオスw


そして最後に大切な注意!
基本的にDH(ディルハム)の持ち出しは禁止です!

手荷物検査の時に「DH持ってない?出して?」と聞かれます。
自分はかなりしつこく聞かれました。
日本円用とDH用、二つのお財布を持っていたので、とっさに日本円のお財布を出しました。が、それでも「ほかに持ってない?お財布、それだけ?」聞かれました。
DHを記念に持ち帰りたい人は、預け入れの荷物に入れるのがオススメです。
ただ、少額(3000円分くらい?)は大丈夫という説もアリ。出国後の空港でも使えます。


お土産ワインについて。
自分は街中で赤ワインを購入していましたが、空港でロゼを発見してしまい、ハーフボトルを購入。
もちろん機内持ち込みですが、ちょっぴり不安だったのはドバイでの乗り換え。
ダメならその場で飲み干してやる!と意気込んでいましたが、自分はセーフでした。
自分の時は、荷物チェックの方がガッツリ余所見をしていたので、ちゃんと見ていたらNGなのかも?
自分の周囲では、ドバイ乗り換えでの液体については五分五分といった雰囲気です。
ワインみたいに未開封であることを証明しやすいものってのも関係あるかも?
知らんけど~。


最後の機内食もクスクスだったけど、この旅のクスクスの中で一番おいしかったw



ブルジュ・ハリファの夜景や、ヒマラヤ山脈(?)を眺めつつ帰路につくのです。








あとは総括!


旅の全体図はコチラ


モロッコ9日目(後半) メクネス観光→カサブランカへ

2016年07月14日 14時17分53秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ旅も大詰めの9日目の後半。
ヴォルビリス遺跡とムーレイ・イドリスを大満喫したので、メクネスに戻る。

今回のドライバーさんは、英語はほとんど喋れないのだけど、自分も全然喋れずなので、レベルが近いせいか、案外と意思の疎通はスムーズ。
長文で色々説明されるより、単語と短文のみの方がよっぽど伝わる(笑)

ここまでモロッコを旅してきて、「フェズの新市街とメクネスは随分と警察官や軍人が多いなぁ」と思っていたので聞いてみると、ベルギーでの爆破テロの後からとの事。
その国の色んな職業の人たちを見られるのは、旅の醍醐味のひとつかもしれないけど、そういう理由じゃ嬉しくはないし、そもそも軍隊も警察もいらないくらいに人間が進歩すれば最高だなとも思う。


さて、メクネスにきたら絶対行きたかったムーレイ・イスマイル廟。
非ムスリムも無料で入れて、金曜日もオープンしていると聞いており、ここは外せない!と意気込んでいたのに入れない!?
その辺のレストランの人に聞くと、「改修中で2年くらいは入れない」って言ってた。ような気がする。(自分にはそう聞こえた)

仕方がないので、謎の突起物が並ぶ広場を横切って、すぐ近くのクベット・エル・キャティンとキリスト教徒の地下牢へ。2つ合わせて10DH。







クベット・エル・キャティンは、正直「ふーん」って感じ。
タイルの綺麗な広いお部屋。それだけ。
モロッコ到着して最初の観光ならまだしも、素晴らしいマドラサやモスクや廟など色々見てしまった後だと、かなり物足りないかも?
ここは本当に部屋だけで、パティオも回廊も二階もないので、「え?これだけ?」という印象。

そのすぐ横に、地下に続く階段があり、そこが地下牢。
こちらは地下にだだっ広い空間が広がっていて、高い天井と、太いアーチがひたすら続いてる。なんの装飾もない無骨な空間。
これも人によっては「ふーん」で終わりそうな場所。
ただ、個人的にはとても好き。
巨大なエネルギー地下空間とか、廃墟が好きな自分的にはハマる。
ひんやりした空気の中で、歴史に思いを馳せつつ、クマ子の写真撮影。







地上に戻ると、広場のヘンテコな突起が、明かり取りの天窓だった事がわかる。

その後、金曜日でも入れると聞いたマドラサ・ブー・イナニアへいくと閉まってる。
その辺の人に聞くと「15:00になると入れる」って人と「16:00まで入れないから、僕がお店とか案内してあげるよ」って人がいたので、希望的観測で前者を信じる。
後者は商売のにおいがぷんぷん。

金曜日のシャッター商店街的なスークも新鮮。





そろそろ15:00なのでマドラサに向かう。
ほぼ真向いがグラン・モスクなのだけど、ちょうどお祈りの時間で、ずっと閉まってるところしか見てなかった扉が開いてた。
スーク中の人が集まってるんじゃないかってくらいモスクの中にはビッシリとお祈りの人たちがいる。
扉は開いていたけど、どーしても写真を撮る気になれなくて、ひたすら見学。

お祈りタイムが終わると、人々がいっせいに出てくる!出てくる!!出てくる!!!
中に入れないので、どれほどの広さなのか分からないけど、航空写真でみるとマドラサの4倍はあるみたい。
お祈りスペースは1階のみなのか、二階や三階もあるのかも謎。
とにかく人が出てくる。



みんな帰って静かになったので、建物の中を撮影させて頂く。
よそのモスクと基本的な作りやデザインは同じだけど、ついさっきまで多くの人がお祈りで集まっていたってことを体感してしまったせいか、なんだか特別な感じ。

マドラサも開いてる。15:00を信じてよかった。





造りはよそのマドラサと同じで、真ん中にパティオがあって、それを取り囲むように建屋があって、その壁面は、下はタイル、上は漆喰、天井は木の、それぞれ細かい細工が見事。建屋にはシンプルな小部屋がズラリと並んでいる。
唯一違うのは看板。なぜかカタカナ表記あり。
ってことは日本人が多いエリアなのかと思いきや、GWだというのにメクネス来てから一度も日本人に会ってない。謎だ。

ともあれモロッコ最後のレトロタウンの観光は終了。
1日たりとも削れる部分はなかったけど、やっぱりメクネスにも、ちゃんと丸一日確保したかったな~。

後ろ髪をひかれつつ、カサブランカへ移動するために駅へ。
その前にワインを買わなくちゃ!

歩き方的にはメクネスの新市街のバスターミナルの横にある売店で購入可能とのこと。
駅まで少しあるけど、プチタクシーをバスターミナルで降りちゃう。

売店に行ってみると休業。今日、金曜日。
もうどうしようもないので、その辺の人に聞いてみる。
「この辺でワイン買えるところ知らない?」
やいのやいのやってると、6~7人集まってきて、しっちゃかめっちゃかになりそうだったけど、逆に悪さもされないような状況。

若いお兄ちゃん二人が「すぐそこに開いてる酒屋あるから案内するよ」と言ってくれてるけど、ちょっと心配。
でも、周りの人に「これ、ついてって大丈夫?」と聞くと、みんな「大丈夫」って言ってくれてるので、ついていくことに。

100mも歩かず酒屋についた。
小さいお店で、ラフなお兄ちゃんが二人でやってるけど、対応はとても良い。
初日にドバイからモロッコまで一緒だったモロッコ人曰く「一番のおすすめはゲロワン」とのこと。
念のためお店の人にもおすすめを聞いてみると、やはり「ゲロワン」って言ってる。
赤白を聞くと「もちろん赤」だって。
これが、「もっとも美味しい」ということでオススメなのか、「もっともポピュラーでモロッコらしい」という事なのかは分からないけど、とりあえずハーフを二本購入。
なお、こちらのお店ではゲロワンの赤のハーフは60DH/本でした。

ちなみに日本のモロッコ料理店に行ったら「ゲロワンヌ」って書いてあった。
でも、「ヌ」は聞こえなかったよ。で、「ロ」は「ル」と「ロ」の混ざったような感じに聞こえたよ。

古新聞で包んで、ビニール袋に入れてくれたワインをスーツケースに押し込んだら、そこからは歩いてメクネスの鉄道駅へ。

歩き方の地図で迷わずにつけたメクネスの駅。



駅構内の掲示板をみると5分前に電車があったみたい。
「ちぇ」と思いチケットを購入すると、行ったばかりのはずの電車になってる。
「急げ急げ!」「え?え?」
今ホームに止まってる電車が5分遅れ、もう6分か!?で出発らしい。
改札のお兄ちゃんにも急かされ、ともにホームに出て、走り出してる電車に押し込まれる!
電車側からもお客さんが引き上げてくれて、荷物も無事積載。
焦った。こういうのはジャカルタとかでやることだと思ってた。
楽しいよ~~~。



一等車を買ってたけど、先頭車両は程遠い。普通車でとりあえず一休み。
てか、金曜日だからなのか空いてる。
この後で混雑してくるのかもしれないけど、メクネス時点では二人分使って足伸ばしてる人もいた。

のち、一等車まで移動。
途中で覗いた二等車は座席指定ゆえにピッチリで、普通車よりも混んでる。
一等車と同じサイズのコンパートメントで、一等車は6席入ってるところに8席入れてる。
見た感じ、シート幅は飛行機のエコノミーよりちょいゆったりくらい?
このあと普通車が混雑しないと浮かばれない感じ。

それを横目に一等車へ。相変わらずゆったり。
自分は体が柔らかいので、シートの上であぐらかけるほど。








3時間ほどの乗車を経て、8日ぶりのカサ・ボヤジャー駅に到着。
そこからトラムで市街地へ。





トラムの券売機は英語、仏語、アラビヤ語に対応。
距離に関わらず一律料金だったので、特に悩むこともなくサクサク購入できた。
券売機は小銭しか使えないけど、トラムの駅があるようなところは、だいたい近くにキオスク的なお店があるので、そこで両替してもらえる。はず。自分は大丈夫だった。

10分待たずに来る感じで、車内には英語の路線図もあるし、とってもキレイ。
これはかなり快適。中央市場で降りる。







カサブランカでは海外旅行をはじめて、初めての挑戦がある。
それは、宿さがし。

これまでは日本国内からすべての宿泊先を予約しておいて、現地ではそこに辿りつきさえすれば良かった。
けど、今回カサブランカの宿を探していたところ、安い宿がない。

カサブランカにドミが無いのか、カサブランカのドミとかが予約サイトに登録していないのか、とにかくヒットしない。
一度はシングルルームを押さえたものの、寝るだけの部屋に350DHとか高すぎ!(サイトの中では安い方)

これまでが基本的に1泊80DHでやってきて、メクネスのラブリーホテルも300DHだったので、ありえないほど高く感じる。
歩き方をみると、100~200DHのシングルも沢山掲載されていたので、ついに思い切って、現地飛込み宿泊にチャレンジすることに。
(旅慣れた方からはつまらないチャレンジかもしれないけど、何にだって初めてはあるのだ)

歩き方の中から、場所と評判とコスパの良さそうな場所を3っつピックアップして、トラムの中央市場駅から近い宿から順番に回っていくことに。




1泊100DH≒1200円
歩き方曰く「建物は古いけど掃除が行き届いてて清潔な良い宿」らしい。
空き有とのことで、部屋見せてとか面倒くさいので即決。
4階の部屋までは階段オンリー。荷物が重い。



部屋に入って電気をつけたとたん電球が切れた。
電球が原因なのか、線が原因なのか分からないので、とりあえず電気を変えてもらって、ダメなら部屋を変えてもらおうと思い、内線なんてないのでフロントへ。遠い。
「後でやっておく」って言ってるけど、万が一、帰ってきて部屋真っ暗とかヤだし、
「今やって。直らなかったら部屋変えたいし」
「後で」
こいつ4階まで行くの面倒くさがってるな?
来た時からずっとYou Tube見てるし。
この時点で宿選び考えるべきだったかも。
でも、早く荷物預けちゃいたかったんだよう。
自分が呪わしいけど、いまさらだ。

「じゃあ明かりはいいから、部屋変えて」
「部屋あいてない」
「そこにあるカギはなに?」
「これ違う。あいてない」
「じゃあ、なおさら今、電気確認してよ」
「ああああっ!もうっ!行くよ!行きますよ!てか、お前なんでフランス語しゃべれないの!?」

怒ってる外国人、怖いよう。
電気は電球変えてもらったら直った。よかった。



お部屋は質素だけど、きれいに掃除してある。
窓に鍵無いけど、小さくしか開かないから、たぶん問題無し。
トイレシャワーとベットルームの境にドアとかないけど、もともと空気が乾燥してるので、たぶん大丈夫。
コンセントが電気のスイッチくらいの高さなので、コード短いと充電したいものをぶら下げるような使い方になるので工夫が必要。

シャワーは夜遅かったからか、出るって言ってたお湯が出ない。
そして壁から生えてるホースなしのシャワーなのだけど、シャワーの水が四方八方に散る。どこにいてもチョビットしか水があたらない。
最終日だけど、頭洗うのは諦めて、濡らしたタオルで体を拭くだけになった。
Wi-fiは各フロアごとに設置してあるっぽいけど、ドアを閉めると部屋では使い物にならないし、フロアごとにロビーがあるわけでも無いので、廊下で立って使うか、また1階まで降りるか・・・。

そのつもりで行けば、「まあこんなものか」と思える宿だったかもしれないけど、歩き方の評を信じて行ったので、けっこうガッカリ。
歩き方の人も、実際に泊まったわけじゃなく、お部屋をチラ見して書いてるんだろうな。
仕方ないのかもしれないけど、不確定な情報はちょっと困る。
やっぱりクチコミ最強か?
でも、ある程度の分母が無いと☆の数も微妙だし、クチコミの詳細は、書いてる人が自分と近い感覚の持ち主化の見極めも大事だし・・・
いっそ、下手に情報入れないで飛び込む方がガッカリもないし、楽しいかも?
(危険情報は別!)

明日はハッサン二世モスクに立ち寄って、いよいよ帰国。


旅の全体図はコチラ

モロッコ9日目(前半)  ヴォルビリス遺跡とムーレイ・イドリス

2016年07月13日 10時52分10秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ旅も大詰めの9日目。
明日には帰国便に乗っているなんて信じられん。

今日はヴォルビリス遺跡に行って、ムーレイ・イドリスに行って、
メクネスに戻って昨日見逃したものを見て、
カサブランカへ移動という、てんこ盛りスケジュール。

朝7:30くらいにエディム広場で新市街行きのタクシーを拾う。
デザインがグランタクシーだったけど、みんな街で降りる。
乗り合いで一人3DH。

「これからムーレイ・イドリスに行きたいんだよね~」と言うと、このタクシーでも300DHで行ってくれるとのこと。
歩き方通りの価格を提示された。

途中で残金を見誤り両替し過ぎていたため、随分とお金も余っていたし、今からシェア仲間を探すのも面倒くさそうだし、時間も節約したかったので、ろくに交渉もせず、言い値でチャーター。
なお、お会計は最後に戻ってきたときでOK。







8:30、ヴォルビリス遺跡に到着。10DH。
運転手さんに「1~2時間で戻る」と伝えて、いざ遺跡へ。







朝早すぎてお客さんは誰もいない。まるで貸切。
掃除のおじちゃんがモザイク画をデッキブラシでゴシゴシやってる。世界遺産なのに豪快。大丈夫か?
そして、暇なのか、人好きなのか、そのおじちゃんが色々案内してくれて、チェーンの掛かってるところにも「おいでよ」と入れてくれる。いいのか?
なおチップなども請求されず。ありがたや。



遺跡にクマ子(旅の相棒のシロクマ)を置いて写真を撮ってたら、警備員さんや現地ガイドっぽい人が寄ってきて、ひとしきり盛り上がる。

しばらくすると白人の少人数ツアーが来た。
自分がいる間に来た観光客は、この人たちだけ。
ってことは、メクネスでタクシーのシェアメイト探してても見つからなかったって事かも?





この後、しばらくこのツアーと行動を共にする。
ツアーと混ざったことで、謎だった「犬の館」がなんなのかも分かったし、ツアーの人たちも煙たがることなく仲間に入れてくれた。子供っぽく見えるから邪険にされないのかも?こーゆー時はアジアの童顔に感謝。

ツアーと離れてしばらくすると、新たなおじちゃんが声をかけてきた。
ガイドを買って出てくれてるようで、すかさず「マンデフルース(お金ない)。マーブギートゥシュ ルギードゥ(ガイドいらない)」という決め台詞を発動するも、上着の下の洋服の胸元のマークを示し「安心しはなはれ。おいらはここの警備員。警察みたいなもんさ」と。
確かに他の警備員さんたちと同じ服着てる。
若干の不安もありつつ、遠くには、さっき顔を覚えてもらったツアーの皆さんや警備員さんたちもいるし、まあ大丈夫だろうと判断し、微妙な距離を置きつつ、ついていくことに。







ヴォルビリスのモザイク画は、基本的には歩き方の地図で探せる。
けど、たまに「なるほど、これがそうなのね」と思って見てたら「ほら、こっちがメインのモザイク画だよ」って事もあったし、歩き方に紹介されてないけど見事なものもあったし、モザイク画以外でも、これはお風呂、これはトイレなど教えてくれたので、ガイドしてもらって良かったかも。



ヴォルビリス遺跡はなかなかの広さなので、歩き方の地図に縮尺が書いてなかったことは残念。

あまりにも丁寧に説明してくれるので「やっぱり幾らか請求されるかも?」と不安になってきた頃、入り口近くの遺跡から「クマコーー!」と呼ぶ声がする。
「地図落としてなーい?」
メクネスの地図がない!自分のだ!
って事でこれ幸いと、ガイドしてくれてたおじちゃんに礼を言い、そそくさと退散。
いい時間になってたし、地図を回収して、そのまま遺跡を後にする。

ヴォルビリス遺跡は、大きな建物は少ないので、迫力とかはそんなにないけど、ここのメインはモザイク画。
こちらは本当に鮮やかで繊細で、動物は予想以上にリアルだし、幾何学模様もステキだった。


お次はムーレイ・イドリスへ。
ヴォルビリスからは3.5キロくらいなので、車だとあっという間。
本当は歩きたかったけど、ムーレイ・イドリスでタクシーと合流とか厳しそうなので、素直に車で向かう。










町の入り口に駐車場があって、車は結構たくさん停まってるので、チャーターした車種やナンバーを覚えておくと吉。

街の地図はないけど、とにかく街歩きへGO!
メインっぽい通りの一本隣の道に入ると、狙い通りに庶民的なエリアが待ってる。





八百屋と肉屋ばっかりの通りを抜けると、広場に出て、ムーレイ・イスマイル廟はすぐそこ。行けば分かるって感じ。





ムーレイ・イスマイル廟は、非ムスリムは入れないので、入り口から見学&撮影。






お次はガイドブックでよく見る「山の上からのムーレイ・イドリス」の景色を求めて、とりあえず上を目指そうと思ってたら、狙い通りにガイド志望のおじちゃんが声かけてきた。
20DHって言ってるけど、早速決め台詞をお見舞いする。
「マンデフルース(お金ない)」
2往復くらいのやり取りで「ノーペイでOK」って事になった。

実際のところ、お金余ってるし、払う気満々なんだけど、相手が非正規のガイドさんなら、金額は自分で決めたいなと思ってたので、あえて、ね。



んで、おじちゃんと一緒にとにかく登る。
階段と曲がり角が多くって、ロバが活躍するのも納得。













そこかしこの通りが、色んな色に塗られてて、すごく可愛らしかった。
そんな事どこにも書いてなかったので、なんだかとっても得した気分。





頂上からは予定通りの景色を拝む。
この町は2つの丘から成り立っているので、間違えて向こうの丘に登っちゃうと、この景色は見られない。向こう行っちゃう人とかいるのかな?


写真を撮ってくれた少年。
焼く前のホブス持ってるw





丘を下っていると、眼下に子供達がワラワラ出てくるところがあって「なにあれ?行きたい!」と、ズンズン進む。

どうやら小中学校らしい。
校門から中を見学させてくれたけど、撮影はNGとのこと。
校舎はパッと見は割と普通っぽいけど、よく見ると独特のデザインの装飾がされてた。
上から見かけたときに建物も撮っておけばよかったかも。

子供達はマラケシュとかで見かけた、給食当番のような制服を着てる子と、着てない子がいる。校庭にはバレーボールのコートが張ってあった。



中坊男子のノリは日本と変わらず。
シャイでおバカでテンション高めで、たまにスカした子が混ざってる。
中坊女子のノリも日本と変わらず。
無責任に男子を焚きつけ、自分たちはさっさと高みの見物。大胆かつ恥ずかしがり屋。

学校の反対側からは、幼い子供達の怒鳴り声とも喚き声ともつかない雄叫びが。
幼稚園で園児たちがコーランの暗唱を練習中との事。
「見たい!」というと、ガイドさんが先生方に交渉してくれて、中に入れる事に。(撮影はNG)

アジア人が珍しいのか、教室の子供達は全員こちらをガン見。
ガン見したままコーランの暗唱を続けてる。
元気よく叫んでて、ホントに笑える。そしてかわいい。


アラビヤ語とベルベル語が併記されてる。




有名な緑の円柱型の塔は「世界に5つしかない」との事だけど、緑のが5つしかないのか、丸いのが5つしかないのか、その時代のものが5つしかないのか、はたまた別の括りなのか、英語が分からず謎のまま。

ガイドさんの家も見せてくれた。(撮影はNG)
鍵のかかるしっかりしたドアを抜けると、暗くてオンボロの階段があって、上まで行くと、天井の抜けた廃墟の最上階みたいなところに出る。その脇に、かろうじて天井が残りました的な、六畳くらいの小部屋があって、そこが彼の家。
入り口から見て左には、マットレスだけのベッドと、申し訳程度の仕切りのカーテンがあって、右側には卓袱台と、クッションともソファとかもつかない、椅子っぽいなにかと、ごちゃごちゃっと雑貨がある。
あとは小さい箪笥だか棚だかがあったような、なかったような。
ここにあるものが、彼の全財産なのだろうか?
だとしたら、いくらあっても足りない自分とは大違いだ。

「あがっていいよ」言われたけど、さすがにちょっと怖いので、すかさず左手の薬指に燦然と輝く500円の指輪を見せて「マイハズバンドが怒っちゃう」というと、それ以上は無理に勧めてくることもなく。


ゲームセンターも覗いてみた。





暗くて狭い部屋に、テレビと家庭用ゲーム機が置いてあるだけだけど、満席だった。
部屋の明かりはテレビ画面のみなので、ここで遊んでる子たちの視力低下が心配。
子供が大勢いるのに誰も振り返らなかったのはここだけだな。

そんな感じで、観光スポットではない場所にもズカズカ入り込み、あっちにフラフラ、こっちにヘロヘロと、寄り道ばかりの自分に面倒くさそうな様子も見せず、細やかにガイドしてくれたおじちゃんとも、ついにお別れ。
しかし最初の話通り、向こうからチップなど請求してこない。
さよならの握手のときに、手の中にお札を忍ばせておいたら、とってもびっくりしてた(演技かもしれないけどさ)。
そして、「おお!」と思ったのは、ガイドのおじちゃんがその場で金額を確認しようとしなかった事。

今までの人は、握手を離したら、チラリと手の中を確認したり、目の前で畳んだ紙幣を開く人もいた。
それが感じ悪いとは全く思わないし、そーゆーもんだと思ってたから。だからこそ、これまでは、額を確認しようとしてる隙にサクサク立ち去って、文句言わせない戦法を取ってきた。特に自称ガイドさんに対しては。
なので、今回のガイドさんの対応は、とても新鮮で懐かしかった。


おじちゃんと別れたあとは、1人で広場をウロウロ。



ムーレイ・イドリスでも、カフェの店先でボードゲームに興じるおじさん達がいてジロジロ見てたら、見物の若者達となんとなく仲良くなり、お茶を飲んでいくことに。
お店の人に「お茶淹れてるとこ見てみたい」と言ったらキッチンに入れてくれた。
小さなバーナーで、これでもか!ってくらいに湯をたぎらせてから淹れる様子を見て「こりゃ熱いわけだ」と、妙に納得。







さぁ、メクネスに戻ろう!


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モロッコ8日目  シャウエンからメクネスへ

2016年07月05日 23時05分27秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ8日目
今日はシャウエンからメクネスへ移動します。

昨日は雨が降ったり止んだりのシャウエン観光で、閉ざされた山奥の町感は満喫したものの、
満足に写真も撮れず、猫にもあまり会えず、居ても立っても居られずに、早朝散歩へ。

朝のシャウエンは、雨ではなかったものの、相変わらず靄っていて、それが神秘的。
鮮やかな青さは撮影できなかったけど、そもそもネットでヒットする画像のような眩しい青さは割と嘘で、実際はもっと優しい青が多かった。

モロッコに来てから、ずっと空気の悪さに悩まされてきたけど、シャウエンは雨のおかげもあり、しっとりした清々しい空気で癒される。








宿を出てすぐに、ステキな日本人と出会った。
世界中で、世界中の人の笑顔の写真を集めるプロジェクトをやってる人で、なんだかすごく良いオーラが出てた。
自分もそのプロジェクトに参加すべく、ロケハンを兼ねて共にウロウロ。

山に向かって右側の門を出ると、洗濯場があったけど、朝早すぎて誰もいない。









猫たちは、夜のちょっと怖い顔(鯖の頭を貪り食うとか)を潜めて、可愛らしく佇んでる。

マルシェにも行ってみた。
城壁の外の新市街もけっこう青い。
現地の人ばかり集まるカフェで朝食。ここでも大好きなムチムチクレープ。
作ってくれるおばちゃまのお勧めで、中にクリームチーズとメープルシロップを塗ってもらったけど、これが美味。
この旅のムチムチクレープの中で一番美味しかった。8DH。あとコーヒー5DH。
モロッコで飲むコーヒー(自分は常にカフェオレだけど)は、どれも美味しかった。やはり、おフランスの影響か?

シャウエンは「半日で十分かな」って人と「入り浸りたい」って人と両方いるけど、個人的には2泊したかった。

せっかくの小さい町だからこそ、隅から隅まで歩いてみたかったし、ここまでの街と全然違うのでとても新鮮。
ドアのディテールなど、可愛いものも多いので、色々発掘したかった。
それでついガツガツ歩き回ってしまったけど、町がのんびりした雰囲気なので、自分ものんびり過ごしたかったなぁ。

見ようによっては、どの路地も同じような景色とも言えるので「とりあえず青い町を見られれば」って人は、確かに半日で十分かもしれない。


噂の葉っぱ


10:30のバスでシャウエン離脱。
10:00にはバス停集合って事だったけど、タクシー乗った時はすでに10:10で焦る。
病院に行く新米ママとの乗り合いで寄り道したけど、10:30には間に合った。
そして、バスは結局11:00発。デジャブな展開。



メクネスへのバスがあるような事前情報だったし、バスターミナルの時刻表にも「メクネス」の文字があるけど、係員さんに聞くと、やはり「フェズに出なくちゃダメ」だと。¥
なので、チケットの交換などはせず、そのままフェズへ。


バスターミナルにもお祈り場


バスはCTMで75DHと、荷物の5DH。行きと同じ。
ルートも行きと同じ。休憩場所も同じ。
そこのドライブインでは、焼きたてのホブスサンドイッチあり。
真ん中あたりにある肉屋で肉を買って、端の方の焼き屋で焼いてもらうシステム。
なので、この肉屋と焼き屋は、どちらか潰れたらおしまいだ。

肉は黙ってれば20DHくらい渡されるけど、食べきれないと思って「シュウェイヤ(少し)」とか言ったら、8DHくらいになった。でも、量も十分。
焼き屋でもう5DH払って焼いてもらう。
炭火で焼いたケフタ(ひき肉)はジューシーで、パンも炙ってあって、とっても美味しかった。


こちらは民営バス。アンティークか、オンボロか、あなた次第。



CTMもまれに壊れてる。指定席名だけに、満席だとキツイかも。


シャウエン行きのバスは旧市街から乗ったけど、今度は駅に近いように新市街で降りる。
新市街のバスターミナルからプチタクシーの乗り合いで駅を目指す。駅まで一人5DH。

フェズの駅も割と大きくてキレイ。
16:00頃に駅に着いたけど、タイミング悪く、次の電車は16:40発。(その前はけっこう密なダイヤだっただけに悔しい)
待ってられん。
駅を背に、一度通りに出て右側に行くとグランタクシー乗り場があるので、そちらへ。



すでに人も集まってて、サクサク出発。
こりゃ、電車がフェズ出る頃にはメクネスに着いてるな。
グランタクシーの乗り合いで、1人25DHでメクネス到着。電車は20DHらしいので、金額もそう変わらない。

メクネスのグランタクシー乗り場で降ろされる。
歩き方に乗ってるクミス門の近くだったのかな?

グランで一緒だったカップルが「メディナまで行くなら、一緒にプチタク乗ろうよ」とありがたい申し出。
さらに地元の人も相乗りして、助手席に2名、後ろに3名という詰め込み仕様も都会(?)では普通みたい。







プチタクシーをマンスール門の前で降りる。とてもステキな門。
だけど、観光前にまずはチェックインして荷物を置く。
旅も後半、そろそろ疲れが出る頃と思い、ちょっと良さげな宿の個室を予約しておいた。


今夜の宿はアティカ・メク
一泊300DHという、この旅最高の贅沢。
築400年の建物だけど、掃除は行き届いてて清潔。
二階と三階の部屋を見せてくれて、好きな方に泊まって良いと言われたけど、部屋のデザイン関係なく、二階を選択。だって階段だもの。
お湯の出も良い。バスタオルもフカフカ。
朝食付きだったけど、翌日は朝早くからの行動だったので頂かず。





チェックインしたら1分でも早くメクネスの町歩きに行きたかったけど、まったりとお茶とお菓子でもてなしてくれて、地図をくれて、丁寧にスークの中を説明してくれる。
そういえばドミでも、到着したらまずはミントティーを振舞われてきたし、これがモロッコなのだと思い直し、束の間ロビーでのんびり。

そして街へ。
この時点で17時過ぎており、有料の観光スポットはどこも閉まっているので、まずは周辺パトロール。







マンスール門の中はプチギャラリーみたいになってて、基本的には通り抜け不可。
この日は特別に通してくれたけど(向こうも外人に説明するのが面倒くさかった?)、基本的には、少し左に行くと通れる門があるので、そこから向こう側へ。



風の門と風の道。







風の道はけっこうな距離があるし、ひたすらまっすぐなので、チラッと覗けば十分ってブログも読んだけど、個人的にこーゆーの好きなので、端まで歩いてみた。
ヘリ・スアニなども閉まってるので、端まで行ったら、ブーフェクラン渓谷を右に見て、再びメディナ方面へ歩く。


ここまでトドラ渓谷もザゴラ渓谷も素晴らしかったので、勝手にキレイな渓谷を想像してたけど、まったくもって見所では無い。ただの地名。
下の方は川が見えないくらい木や草が生い茂って、上の方はこじんまりとした畑などがポツポツ。そして牛がゴロゴロ。

ずっと歩いて、新市街と旧市街の境目みたいな交差点に来たので、左折して旧市街へ戻る。

この辺りから道がとても賑わってる。
古めかしい街並みに、無駄にセクシーなマネキンが民族衣装を着ていたり、スマートフォンが鮨詰めで売っていたり、発展途上のプチカオス。

そしてマンスール門とエディム広場に戻ってきた。
ジュース釣りや、謎の馬(跨って写真撮れるとか?)や、フリーマーケットが出てるけど、マラケシュのフナ広場の狂乱からは程遠く、のんびりした印象。



日没が迫ってて、広場から見るマンスール門が夕日を浴びてて、本当にキレイだった。
門自体は大きくて迫力があって、でも装飾は繊細で美しくて、少し色あせたタイルはレトロ感があって、それが夕日に照らされてふんわりと輝いていて・・・。
今回のモロッコ旅で自分が見た門の中で、この瞬間のマンスール門が一番好きな門だと思う。

スークでお土産を探す気もなく、フェズのメッラハで気を良くしていたので、このまま夕景の中を新旧ユダヤ人街へ。







相変わらずの庶民感覚がいい。
フェズほど懐っこいわけじゃ無かったけど、冷たい感じもなく、怖い感じもなかったので、どんどん奥へ。何もないエリアとか歩くの楽しい。
歩き方の地図でタンネリと書かれてる辺りまで行ったけど、見下ろすようなテラスもなく、観光化されてないのか、見つけることはできなかった。
けど、大量の鳥がワサワサいて妙に禍々しいエリアとか、何かあったらしく消防隊や消防車が出てきてたのを見られたのは貴重な経験だったかも。

そのまま、メッラハ寄りのスークに入ると、店子さんがみんなすごくフレンドリー。
こんなところにアジア人が入ってきてることが珍しいのか?
こちらのカメラにも
「お前撮ってもらえよ〜」
「あいつを撮ってやってくれよ〜」
みたいな感じで、かなりオープンな対応。









夕食は宿で勧められたレストランへ。
スークの中の隠れ家みたいなお店で、教えてもらわなければ、レストランがあるなんて思わないし、ドアをノックする勇気も無かったと思う。
お値段はシャウエンの後だと少し高く感じたし、お味もシャウエンのお店の方が好きだったかな。
ただ、お店の人は優しかったし、お店の隅でご主人のお子さんがお勉強してる姿は微笑ましかった。

いつもより少し早めに宿に帰って、しっかりシャワー浴びて、おやすみなさい。

それにしても、メクネスってそこそこ大きな街だし、見どころも沢山あるし、GWなのに、ついに一人も日本人を見かけなかったなぁ。

明日はヴォルビリス遺跡とムーレイ・イドリスへ


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モロッコ7日目 シャウエンへ

2016年06月29日 23時25分03秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ7日目。
今日はフェズからCTM(バス)で青い町・シャウエンへ。

まず、フェズ~シャウエンのバスについて。

前日はフェズで観光していたので、前日のうちに本日のシャウエン行きのバスを予約しておいた。
歩き方には「フェズからシャウエン行きのバスは新市街のバスターミナルからのみ」と書いてあったけど、CTMの最初の2本は旧市街のバスターミナルから出てました。


フェズ旧市街のバスターミナル

2016年GW時点では、
旧市街のバスターミナルからは7:30発と10:30発があった!
それよりも後の便は、新市街からの出発になるので、旧市街からは乗れず。
あと、CTMにこだわらなければ、民営バスは昼以降発もあるっぽい。

バスターミナルの場所は、歩き方の地図で十分わかる。
ターミナルについたら、その辺の人に「CTM」といえば、CTMの窓口を教えてくれるので、よく解らなくても大丈夫。
自分はその辺の人に「シャフシャウエン?」と聞かれて、「そうだよ」と言ったら案内してくれたので、ついて行ったら民営の窓口に案内されてしまった。

CTMの窓口では、係の人がパソコンの画面を見せつつ「何時のバスがいい?」「席はどこがいい?」と聞いてくれるので、言葉がフニャフニャでも大丈夫。
フェズ~シャウエンは75DH。その場で全額払って、予約券をもらう。
「明日、その券を持って30分前までに来てね」とのこと。
「大きい荷物は?」と聞くと、「当日に5DH」とのこと。

その場で席まで抑えてくれるので、ダブルブッキングなどの心配がなくて安心。


ターミナル内部

バスターミナルには売店も沢山あるので、お腹すいたまま来ても大丈夫そうだけど、7:30発のバスの場合、開いてるのかは不明。10:30発の時はどこも開いてた。
自分は水曜日だったけど、金曜日だと変わるのかな?


そして当日、10:00にターミナル集合のはずが、10:07に宿を出る。
めっちゃ焦ってタクシーを使ってしまった。どれくらい遅れたら席の予約は無効になるんだろ?とりあえず今回は大丈夫だった。

昨日と同じ窓口に行って、予約券を見せると乗車券をくれる。
荷物を見せて、大きいものは1個5DH払って荷物札を付けてもらう。よく確認しなかったけど、この荷物札は乗車券と紐付いてるっぽい。
これ以降に謎のお金を請求されることもなく明朗会計。

また、このタイミングで係員さんが「シャウエンからはどこ行くの?」と聞いてくれたので、「明日メクネスに行くんだ」と言ったら、
「シャウエンからメクネスに行くバスはないから、一度フェズに出ないとダメだよ」とのこと。
歩き方の地図的には通り道っぽいけど、民営ならあるってことなのかも?
民営はちょっと不安だし、フェズ経由の可能性も考慮してたし、今チケット買えるなら楽チンなので、
翌日の10:30シャウエン発フェズ行のバスを予約。予約券は大切に保管。

そして本日のバスは30分遅れて11:00に出発。このターミナルが始発駅なのに何故遅れたのかは不明。

旧市街を出たときは3割程度しか埋まっていなかった席も、新市街のターミナルでたくさんの人が乗り込んできて、乗車率は95%超え。そういえば昨日の夕方にチケット買うとき、空席は5つしかなかった。
民営もあるから行けないってことは無いと思うけど、CTM希望なら、可能なら午前中に予約しておくと安心かも。







所要時間は4時間とのことだったけど、実際には5時間。
フェズを出て最初の1時間半くらいは道が悪いので、酔いやすい人は覚悟。
車窓からは田園風景やお花畑がなどアフリカ感は皆無な景色が続いたかと思えば、赤茶ピンクの建物がビッシリ立ち並ぶモロッコらしい街を通ったり、大きな湖もあって、いろんな景色を楽しめた。



途中、ドライブインで20~30分くらいの休憩が1回。
トイレは2DH、ミント・ティー(アッツァイ・ナナァ)は10DH。












いよいよ高度があがってきたなと実感し始めて何個目かのカーブを曲がると、左側の窓にシャウエンの街並みの遠景が!



バスの中にため息とも感嘆ともつかない声が広がる。



シャウエンはバスターミナルから既に青い。
翌日以降のバスのチケットを持ってなければ、シャウエン到着時に購入してもいいかも。
(当日&翌日分しか購入できないって噂もありなので、シャウエンに数日滞在の方は難しいかも?)

バスターミナルを出て左に少し下っていくとタクシー乗り場がある。
ターミナル前で待ってるより拾いやすそうな感じ。でも、流しよりボラれそうな雰囲気?
自分は同じバスだった日本人と三人で流しに乗って、旧市街のウタ広場(ここまでしかタクシー入れない)まで、ひとり5DH。

小雨が降ってたけど、自分は傘をささない派。
一緒にいた人が傘をさしてたら、現地のひとに「なんで?」って突っ込まれてるみたいだった。
「アッラーからの恵みなのに」って言ってるような気がした。知らんけど。
実際、現地の人で傘さしてる人、見なかったな~。(フードとヒジャブがあるから?)




北の城壁の出入り口



茶色い大きな建物はカスバ(要塞)



羊の群れ。飼い主見当たらず。
なお、この辺りでは葉っぱ屋さんにも声かけられます。

小さい町だし、同じバスだった日本人と、地図も見ないでウロウロとさまよう。
彼女が「来る途中にバスで見かけたビューポイントに行ってみたい」ということで、タクシー乗り場へ。
自分は気づかなかったけど、眺めがよくて車がたくさん止まっている場所があったそうな。

タクシーを止めてビューポイントに行きたいことを伝えようとするけど、この運転手さんは英語が全然通じない。
てか、マラケシュやフェズに比べると、シャウエンは英語通じる率が格段に下がる気がする。

とりあえず走ってもらうことに。
自分らは「どんどん行って!」というけど、運転手さん的には我々がどこを目指しているのか分からず、ひたすら町から離れようとしているので不安な様子。
「こちらは観光客だし、走っていれば運転手さんも目的に気づくかも?」なんて甘い目論見もあったけど全然だった。
向かいの山から見える景色が素晴らしいなんて、そこで暮らしている人には当たり前すぎて気づかないのかも?
そういうツアーを出したり、「プラス@DHでビューポイント行くよ」とかやったら、需要ありそうなのになぁ。

バスターミナルを大幅に過ぎたところまで連れて行ってもらったけど、相方さんも段々場所が曖昧になってきて、日も暮れてきてしまったので町に戻ることに。
これで50DH。
ちょっと高い気もしたけど、バスターミナルから1台15DHだったので、まあ妥当?相場がよく解らん。










丘の上の白いモスクまでは30分くらいでいけるらしい。

雨or曇りで、写真イマイチ。


シャウエンの人は基本的に穏やかで親切で、案外人懐っこい印象。
ただし、カスバのある広場に面したカフェやレストランの呼び込みだけはしつこい。
しばらく尾行(?)されたって人もいた。
自分も呼び込みに誘われて入ったお店でコーヒー15DHを飲んで、お店から出たところで、同じ呼び込みに「ご飯も食べていきなよ。夜も来てよ」って即再呼びこみされて苦笑い。
「インシャー・アッラー(神が望むなら。神の御心のままに)」と言ってかわす。

この言葉は本当に便利で汎用性が高い。
断ってもしつこく誘われたり、約束できないことを頼まれたりしたときは、すかさず「インシャー・アッラー」。
向こうの人も良く使ってる言葉だし、日本人が言うことでビックリもしてくれる。
「明日も来てよ」「是非ウチで買っていってよ」「また会いたいよ」などなど、どれも「インシャー・アッラー」で乗り切れた。まるで印籠。

夕食はしつこい広場を離れて、少し路地を上がったところのレストランへ。
お客さん誰もいなかったけど、なかなか当たりのお店だった。
海老のタジン、ツナのオムレツ、オニオンスープを頼んで、全部で60DH。しかも美味しい。女性二名で少し残しちゃうくらいタップリ。久々に海鮮食べられたのも嬉しかった。

本日の宿はモリノ・ガーデン。
もともとは80DHのドミを予約してたけど、タクシー相乗りした日本人女性が2ベットルームの部屋を予約してるから、よかったらご一緒に・・・と誘ってくれたので、そちらへ。
当日キャンセルなのでキャンセル料は100%だったけど、雨の中、石畳や階段をキャリーで行くのがつらかったので気にならない。
そういう意味でも、バッパーじゃない人はウタ広場に近い宿がオススメかも。


モリノ・ガーデンは、モリノ(庭)というだけあってカワイイ中庭があり、プチキッチンもあって、昼間の受付の女性も感じが良かった。
問題点は、夜の受付担当の男性がマジでキモチワルイこと。
夜、宿にもどると「テラスからの眺めがいいよ」と案内してくれて、そこまではいいんだけど、実際にはそんなに景色よくない。田舎だから夜景とかないし。
それなのに後ろからハグするみたいに「あっち見てごらん」とかキモイよ~。
そして、何か変なものが当たってる感触が!キモイキモイキモイ!レイコンマニビョウくらいで即逃げた。

モロッコ男性が、女性の観光客に積極的だとか、距離感が近いというのは聞いていたし、ここまでの間にも「近いなぁ」「うっとおしいなぁ」って人はいたけど、ほとんどの人が紳士的だった。
近いけど紳士的、しつこいけど紳士的。グイグイくるけど無理強いはしない。的な。
なので、旅後半で、モロッコ男性の感じにも慣れてきた頃に、こんな穏やかな町で、こんなキモチワルイ人に出会ってしまったのはガッカリ。

気を取り直して、明日はメクネスだ!


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モロッコ六日目 フェズ観光番外編~タンネリ~

2016年06月21日 20時52分07秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ6日目のはみ出し情報。
タンネリ(スーク・ダッバーギーン=革の染色職人エリア)について。

タンネリの場所が移動してます。
歩き方14‘~15’に載ってる場所は、2016年GW現在は閉鎖してて、若干南西に移動。
木の実のスークの辺りかな?
新しい場所は、ちょっぴりキレイな感じで、少し風情に欠けるかも?







なお、旧タンネリ付近と思われる川沿いのエリアは再開発(?)の真っ最中で、すっごくキレイで明るい。
川も汚いって聞いてたけど、護岸工事が済んでて、橋も川沿いもキレイ。てか、キレイ過ぎる。
「うわ~っ!きったな~い!」というのを期待していくとガッカリ。



タンネリ見学を含め、テラスへ行くには大体以下の流れ。

まず街をウロウロしてるとエセっぽいガイドが声をかけてくる。
大人もいれば子供もいる。

自分の場合、最初のガイドは子供が声をかけてきた。
タンネリではなく「眺めのいいテラスに連れて行ってあげるよ!」とか言ってるっぽい。
この子は英語ペラペラ。
これが噂の・・・と思い、ものは試しとついていく。









適当な建物に入り、羊毛を糸にする機械を見せてくれたり、織物をするおじさんを紹介してくれたり。
そのままテラスまで一緒に来て、そこから見える建物の説明をしてくれたり、写真を撮ったりしてくれる。
で、テラスから降りていくと、その建物の人とバトンタッチ。
絨毯や革製品の紹介が始まる。

何も買わずに外に出ると、さっきの子がまだいた。
他に行きたいところがあれば教えてもらってもいいかもだけど、自分は1人で迷いたかったので、握手しつつ10DH渡したら、人混みを利用してさっさと退散。


タンネリの時は、新タンネリの近くでウロウロしてたら、予定通りに声をかけてきた。
正式なガイドじゃないのは一目瞭然。
「マンデフルース(お金ない)、ノーペイ、OK?」を連呼する。
ま、これやっても後でゴネられると聞いてたけど、やらないよりマシだと思うし。
「僕たちはファミリーだから無問題さ」とのことなので、半信半疑だけど、ついていく。

ちなみに「ファミリー」は、なんちゃってガイドの常套句のよう。
そして、道端で声をかけてくるガイドさんたちは、たぶん案内先のお店から紹介料的なものを貰ってるんだと思う。



タンネリの時は、その建物の入り口でガイドのおじさんが、そこのおじさんに自分を引き渡し、更におじさんがおじいさんに自分を引き渡すという謎の展開。
さすがに不安になり「ガイドさんに、お金ないし払わないって言ってあるんだけど、このままついてっても大丈夫?払わないよ?」的なことを、マンデフルース(お金ない)、ノーマネー、ノーペイ的な単語だけで伝えると、「さすがに無料はないっす」との事。
登る前に言ってくれて、逆に安心かも。
「チップの相場はいくら?」と聞いてみる。
「50DH」
「そんなにないよ(ウソ)。帰る」
「いやいやいや」
「じゃあ、20DHね!」
「今ちょうだい」
「直接ガイドに渡すよ」
「いいから、いいから」
「いやいや、良くないし!(あんた何にもしてないし)」
と、いう謎の押し問答の果てに、おじさんに渡さず、ガイドのおじいさんについていく。





案内されたテラスは、確かにタンネリは見えるけど、他の建物が邪魔で見づらい。
よそのテラスにも人が集まっているのだけど、そちらの方が圧倒的に見やすい感じで「あっちに登りたい」というと、
「あそこは別の建物だからムリ」的な事を言われた。ちぇ。

約束どおり、おじいちゃんに20DHを渡し、ショッピングタイムをやり過ごし店の外に出ると、さっきのガイドさんが待ってたので、
「あっちの方に、もっと見やすそうなテラスがあった。向こうに行きたい!」と、二言目には「お金ない」を挟みつつお願いしてみると、すんなりOK。
別にここの建物の人とだけ懇意にしているわけでも無いらしい。

途中で色々と寄り道をしてから、別の見学スポットへ。
別の建物に案内されると、入り口でやはりその建物の人とバトンタッチ。
今度は更に別の人に引き継がれることなく、そのままテラスへ。
見やすい!













テラスによって見やすさがこんなに違うって事に驚き。
恒例のショッピングタイムをやり過ごし、さっきのテラスの人より愛想も良かったし、眺めも良かったけど、同額の20DH渡してお別れ。

ガイドさんにも20DH渡してお別れ。

無料で押し通すってやり方もあるのかもしれないけど、それで揉めるより、自分が納得できる額を渡して立ち去る方が、時間も取らないし、気分もいい。
なお、金額を確認される前にササッと立ち去っているので、渡した額をその場で確認されてたら、「少ない!」とか言われてたのかな?

ちなみに途中の寄り道ですが、ガイドさんが家を見せてくれるというのでついてった。





吹き抜けのある大きな建物の二階が彼と家族の家。
個室内には入らず、その建物を見せてあげるという意味らしい。
ピカピカに磨かれたマドラサやホテルとは違う、リアルな時間の流れを感じられるよう建物を見られたのは良かった。
屋上からの眺めを見せてくれた後、薄暗い階段でマッサージをしてあげるよと言われたのはちょっと気持ち悪かった。



左手の薬指の指輪を見せて「マイハズバンドがウィルビーでアングリーだからやめとくれ」と言って、やんわりお断りしたら大丈夫だった。
なお、指輪は自分で買ったもの。
彼氏もいないけど、日本で500円くらいの安物を買って、旅の間はずっとつけてた。
噂通り、色々な局面で過剰な親しみを表現してくるモロッコ男性は多数だけど、私程度の魅力と、私程度のお金もってなさそう感なら、この指輪1つで簡単に、多くのめんどくさい局面をやり過ごせた。指輪はつけといて損はない。


それから、自分は猫アレルギーやら埃アレルギーがあるせいで、この旅は前半から喉を傷めて咳き込みまくっていたのだけど、ショッピングタイムが始まったら、我慢しないでゴホゴホやって「アレルギーなんだよね。レザーとかカーペットとか、キツイわぁ~」って言ってたら、結構サクサク解放してくれた。
自分の場合、咳はホンモノだったけど、そういう言い訳で時間短縮を図るのもアリかも?

なにはともあれ、怖いトラブルにも巻き込まれず、変な買い物もさせられることなく、円満に観光できてよかった。



こんなタンネリ案内板もあったよ。


明日はシャウエン行くぞ!


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モロッコ六日目 フェズ観光

2016年06月16日 23時39分14秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ6日目

フェズ観光。
ついにこの日を迎えてしまいました。

インド、エジプトと並んで「世界三大ウザい国」と言われるモロッコだけど、来る前からなんとなく、
その悪名の原因はフェズにあるような気がしてた。

実際、そのつもりで覚悟していったのでマラケシュでは拍子抜け。
サハラツアーでも、途中の街のボンボンキッズ(菓子くれ少年)やディルハムキッズ(金くれ少女)以外、そんなに気にならずにここまで来ました。
(キッズはたまに微妙な距離感でしぶとく追跡してくる子がいて、それが大人より不気味で怖かった)

同じような対応を日本でされたら「ウザっ!」「キモっ!」って感じると思うけど、自分の中に「モロッコだし」という覚悟とバイアスがあるので全然平気。
からのフェズ。楽しみだ。


8:30、とりあえず朝ご飯食べて・・・と思ったら、朝食は9:15とのこと。

食べずに軽くお散歩へ。
マラケシュでも思ったけど、モロッコの朝は遅い。
スーク=市(いち)って事だけど、朝早い市場とかじゃなくて、超過密商店街って事ですな。
早朝(と言っても8:30)のスークは、モーニングやってる地元民向けのカフェと、朝食用のパンを売ってるお店くらいしか開いてない。


生き物の仕入れもやってたよ。


てか結構寒い。
Tシャツの上からライトダウン羽織ってのお散歩。

宿に戻ってご飯を食べたら、いよいよガッツリ街歩き。

とりあえず10:00頃、マドラサ・ブーイナニアへ。10DH。
入り口におじいさんがいて「ガイドいる?」って聞かれたけど、英語も仏語もアラビヤ語も分からないので「ラ シュックラン(ノーサンキュー)」。
頼んだらお金かかるのかな〜?



相変わらず漆喰とタイルはすごい。けど、だんだん麻痺してきた。
あまりにも見所の建物同士が似てる。
それでも感嘆しながら写真を撮りまくる。
脇に10mくらいの回廊があったので入ってみると、早く来すぎたのか、まだお祈り用のカーペットが敷いてある。
さすがに踏み入る気になれずマゴマゴしてたら、おばちゃんが現れて片付けてくれた。





この後はどこをどう歩いたのか・・・。
早々に、地図を見る気も失せて、とにかく気の向くままに歩く。



歩き方に乗ってるメインの通り二本は、個人的には退屈。
特に南側のセギーラ通りは結構20世紀な感じで、趣を感じられない。
北側のケビーラ通りの方が、まだ雰囲気あったかな。
どちらにしても、個人的には川側に近づいた方が面白かった気がする。
ただ、川の近くのスークは一部回収されてて、古さやレトロ感を求めていくとキレイすぎる気も。










フェズのスークの高低差は思ったよりも、なかなかのものだった。

スークで売ってるものはマラケシュに比べると、全体的に見劣りする。
本当は友達にバブーシュとか買っていこうと思ってたけど、マラケシュのと比べると品質も見るからに微妙だし、店員さんの圧もすごいのでゆっくり選べなさそうで、けっきょく何も買わなかった。
お土産や買い物が好きな人はマラケシュで買うべし!

小さな路地でお菓子を売ってるお店がたまにある。
あまりにも喉が痛かったのでキャンディーを買った。1DHで5粒くれた。
ミントキャンディーは普通に美味しかった。



アッタリーン・マドラサは入らなかった。
途中で会った日本人が「ブーイナとかとも似てるし、入り口から覗いてみてから、入るかどうか決めてもいいかもよ」とアドバイスをくれて、実際に覗いてみて入るのをやめた。

この辺りは、人それぞれの旅のスタイルに合わせて選んでいけばよいかと。






ランチはルシーフ広場?の、カフェで。
ここで初めてパティスラを食べたけど、なかなか美味しかった。
歩き方には「高級店の前菜」って書いてあったけど、まさかオープンカフェで食べられるとは。
そして、前菜のくせにお腹にたまる。




ザウィア・ムーレイ・イドリスは、歩き方に載っているとおり、入り口からの見学のみ。
でも、結構よく見えるし、写真も撮りやすい。







そのすぐ近くのモスクも良かった。
あれはカラウィン・モスクだったのか?
ムスリムたちのリラックスコーナーになっている部分と、通りを挟んで真剣にお祈りしたい人エリア、その両方を入り口からだけど見ることができた。
リラックスコーナーには沢山人がいたけど、お祈りコーナーは誰もいない。
皆が満たされてるなら良いことだ。








その後もタンネリなど見学し、好きなだけスークを歩き回る。

18:00過ぎ、明日のシャウエン行きのバスを予約するためにバスターミナルへ。
詳しくは7日目のシャウエン編に書くけれど、一部のバスは旧市街のバスターミナルからも出てます。
詳細は巻末とかシャウエン編で。

新市街も見てみたかったし、宿の人や歩き方オススメのマリーン朝の墓地とやらにも行きたかったけど、ちょいと時間も押してたので、自分の旅のスタイル的には、名所巡りよりも、市井の人々の生活に触れたい!潜り込みたい!という気持ちが大きいため、ユダヤ人街・メッラハへ。







メッラハ、個人的にめっちゃ良かった。
人々は親しみやすいけれど、フェズ・エル・バディみたいなウザさは無い。
写真ウェルカムな人も多かった。
ユダヤ人街独特な街並みが並んでたり、賑やかな青空スークがあったり、メッラハならではの風景も楽しめた。
なにより、全体的に明るくてユーモアのある人が多いような気さくな雰囲気で、地元の人とも絡みやすかった。






ディルハムキッズたちw





メッラハに入り浸りすぎて、この日はこれで終了。




夕食は5DHのどんぶりスープでおなかいっぱい。
向かいのおじいちゃんがスープだけの自分を気の毒に思ったのか、パン分けてくれたw


宿はダル・エルリオという一泊80DHのドミに2泊でした。
チェックインすると、ミントティーを振る舞いつつ、地図をくれて、見所など教えてくれた。

女子部屋を頼んだつもりがミックスなのは、もう諦めた。
シャワー兼トイレが一部屋に1つ。
誰かがシャワー浴びてると、その部屋はトイレも使えなくなる。

てか、モロッコの安宿はシャワー兼トイレの宿が多数。
普通のトイレの個室にシャワーがついてるような感じで、シャワーとトイレの距離が近い。
便器びしょ濡れはデフォルトみたい。
ちょっと値段を上げると、広さが増したり、仕切りが付いてたり。

2段ベッドがけっこう低くて、1段目でぼやぼやしてると頭を打つ。
コンセントは各ベッドサイドにあり。
一階のラウンジから天窓までの吹き抜けがあって、その吹き抜けを囲むように部屋があり、吹き抜けに面して窓がある。
同室の白人たちは、その窓をあけたまま半裸みたいな格好で寝てるけど、自分には寒すぎて、ダウン着て寝る。

また、砂漠じゃ無いけど、こちらのドミも猫の出入り自由。
朝起きて、自分の足元で猫が暖をとってた時は、カワイイけど本当に焦った。
アレルギー持ちの方は要注意。

フェズ・エル・バディには940本の路地があるそうで、残念ながら全部は歩けなかった。新市街とマリーン朝の墓地も行けてない。
見逃したところも沢山あるけど、1日半の滞在でも思ったより満足できた。疲れてきてるだけかも?


それから、フェズでは「物を盗まれた」という日本人に2人遭遇。

一人はポケットに入れていたケータイをすられたとの事。
フェズのメディナの警察に行ったけど、新市街まで行かなきゃダメと言われて、めっちゃ面倒くさいけど、まあ、行くしかない。

もう一人は、翌日のバスか電車のチケットを買ったけど、これで大丈夫かな?と心配してたら、親しくなったモロッコ人が「確認してあげるよ。見せてみ」というので、確認してもらったものの、その後でクレジットカードが無くなっていることが判明。

雰囲気は旅慣れてそうな人たちだったけど、やられる時はやられるんだなぁ・・・とシミジミ。



フェズからシャウエンへのバスについて。
歩き方には「シャウエン行きは新市街から」と書いてあったけど、CTMの場合、最初の2本は旧市街のバスターミナルから出ます!
2016年GW時点では、旧市街のバスターミナルから7:30発と10:30発があった。
それより後のバスは新市街からとのこと。
前日に行って予約もできた。
席もその場で指定するので安心。
予約の時点で全額払うけど、荷物は当日に5DHとのこと。





バスターミナルには沢山のキオスクがあるので、腹ペコで行っても大丈夫。
ただし、自分は10:30のバスだったので、7:30のバスでもお店が空いてるのかは謎。

ってことで明日はシャウエン!楽しみだ。


旅の全体図はコチラ

モロッコ五日目 サハラ砂漠→フェズ

2016年06月09日 21時20分39秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ5日目

砂漠で日の出を見たら、一気にフェズに抜ける!

5:30出発に合わせて5:00起床。
顔拭いて、歯磨きして(その辺にペッとするので、なんとなく歯磨き粉を使うのがためらわれる。てか山やってる人なら飲み込むかな?)、コンタクトレンズいれて、ターバン巻くだけ。

ちなみにGWの日の出は6:40頃。
出発時間は日の出しだいなので、季節によって変わるものと思われる。



暗い中で駱駝を割り当てられ、荷物をくくりつける。
昨日、明るいうちに1度乗っておくことができて本当に良かったと思う。

GWの朝の砂漠は涼しいけど、準備してれば全然平気。





朝は西に向かって歩くので、ちょいちょい日の出の方向を振り返りながらの乗駱駝。
日の出の時は、砂丘の上の方で立ち止まっての撮影タイムもあり。
駱駝に乗ったままなので、駱駝引きの人や、下働きの少年に頼んで撮ってもらう。







1〜1.5時間という乗駱駝時間はちょうどいい感じ。
これより短いと物足りないけど、あまり長いとお尻や腕が痛くなっちゃう。

駱駝に別れを告げて、7:00過ぎに昨日の拠点に戻り、簡単な朝食。
各々、荷物をまとめ直したり、トイレに行ったり、慌ただしく支度をする。

ここで、マラケシュ戻りの人と、フェズに抜ける人に分かれる。
二泊三日の旅友たちとも一部お別れ。せつない。


今回は、フェズ抜けの人たちは追加で250DH払えばミニバスで連れてってもらえた。
フェズ抜けのバスは、砂漠テント泊の人たちだけじゃなく、途中のホテルなんかでも人を拾っていく。
出発時間が間違って伝わっているのか、なかなか乗る人が現れなかったり、金額で揉めたてたり、つどつどテンヤワンヤで、全員を拾いきるまでに案外時間がかかった。
先に乗ってる人の中には若干イライラし始める人も。

フェズ抜けのバスは、基本的に誰かが言い出さない限り、ランチ以外はノンストップ。
自分の乗ったバスはランチ以外は一回しか止まらなかった。

ランチで寄ったのは、どこぞのホテル。
多分、色んなツアーが寄ってるんだと思う。
売店はおやつばかりで、サンドイッチ的なものはなく、食事をするならレストランに入るしか無い。
ここで初めてアルコールを発見!
カサブランカというビールが40DH、別のモロッコビールが50DH。
ハイネケンは60DHだった。
他にワインなどもあり。

カサブランカを飲んだけど、日本のビールが苦手な自分としては美味しくなかった。
ってことは、日本のビールが好きな人にとっては美味なのかも!





車窓を流れる風景は、砂漠近くでは砂とか岩とか、荒野という名に相応しいような景色が続くけど、北に近づくにつれ、草原やお花畑が増えてきて、途中ではノマド的なテントや、羊の群れと羊使いなど、まるでヨーロッパの牧草地みたいな景色に変わる(欧州行ったこと無いけど)。






8時頃にメルズーガを出て、ダラダラとフェズ抜けの仲間たちを集め、プチ休憩1回と、ランチ休憩1回で、フェズに着いたのは18時過ぎ。(まだまだ明るい)


これは新市街。ベルギーの空港テロ以降、警官や軍人が増えたとのこと。


ブージュルード門の近くの広場で降ろされた。バタバタし過ぎてドライバーさんにチップ忘れた。
ここまで一緒だった仲間たちとも、いよいよ本当にお別れ。三々五々に散ってゆく。

で、フェズのスークへ。
確かに道が分かりにくい。
自分の宿は、マップスミーなどの地図で見ると、メイン通りから右に入ってしばらく行くと左手に見える。って位置。
でも実際には、右に入って、しばらく行って、左に折れて、右に曲がって左に入ったところの突き当たりだった。
絶対に絶対に絶対に、人に聞かなきゃたどり着けない。
他の人の宿も、スークのメイン通りから目印の無い小道に入って20mほど行ったところにあるドアをノックすると・・・とか。
明確な目的地がある人ほど大変なところかも。

さて、フェズに来て、今やりたいことはただ1つ。
ハマムに行きたい!
砂埃にまみれ、お風呂に入れず、長時間のバスでクッタクタ。
垢を落としてマッサージを受ける準備は完璧に整っているのである。

探すのも面倒くさいので、宿の人に近くのオススメを聞いて、そこへ。
宿の人は100DHくらいと言っていたので、キレイめローカルに行きたい自分にはピッタリかも?と思ったけど、受付で実際にみたメニューは200DHからだった。
宿の人の希望的観測だったのか、観光客向けのメニューを渡されたのかは定かでは無い。
結局300DHでアカスリ、フェイシャル〜デコルテのゴマージュ、洗髪、マッサージ付き90分のコースにした。

脱衣所と浴室の二間続きの個室に案内され、そこで服を脱いで紙パンツとバスローブに着替える。

しばらくするとおばあちゃんが入ってきて、浴槽で待てと。
おばあちゃんも同じ脱衣所でパンツ一丁になると、新品のアカスリを携え登場。
こちらのバスローブを脱がせて、寝台を軽くお湯で流して「寝ろ」と。
(前の人の?)汚れが残ってたら「ここも流して」と身振りで伝えれば、ちゃんとお湯で流してくれます。

とりあえず最初のお湯かけで、白い紙パンツはスッケスケ。逆に恥ずかしい。

おばあちゃんはとってもおっぱいが大きいので、身を乗り出してゴシゴシしてもらう時に、つま先などにあたってプニプニするのが新鮮な感触(笑)

おばあちゃんは基本的に無表情だけど、こちらが痛いとかくすぐったいとかリアクションをすると笑ってくれる。
「ズイン」というのが英語のgoodに当たるようなので、マッサージなどで気持ちのいい時に言うと喜んでくれた。
「ズイン」のハンドサインは、親指と人差し指で丸を作るOKサインよりも、親指を立てるイイネサインが一般的。
濯ぎ残しなども身振り手振りで十分伝わる。

「湯水のように使う」とはいうけど、ほんと、お水が豊富でジャンジャン使う。
街が乾燥してるだけに、なんだか不思議。

自分の母親よりずっと年上そうな人に色々してもらって、なんか申し訳ない気持ちになりそうになりつつ、しっかり満喫。
肌はすべすべ、髪はサラサラ、マッサージもズイン!

最後は脱衣所でおばあちゃんと一緒に着替えて、チップあげて終了。

ローカル対応のためにシャンプーとか替えパンツとかタオルとか持参してたけど、ここでは不要だった。
個室なら写真撮れたなぁ〜、カメラ持って来れば良かった。というプチ残念。

なお、20DHのガチローカルに行った人の話では、「こんな汚いところに横になったこと無い」というような寝台に寝かされ、「ヘラクレスみたいな」屈強なおじさんに垢を擦られ、痛がると嬉しそうにパワーアップ、マッサージではえび反りなどグイグイ、履いて行ったパンツで入浴するので帰りはノーパン。
との事です。
そーゆーのやりたかったなぁ。

この後は「少しうろついたら簡単にご飯済ませて早めに寝よう」と思い、フラリと街に出たら、サハラツアーで一緒だった人達と偶然再会!
こんなにたくさんの人がいて、940本もの道が入り組んだスークで、まるで待ち合わせたみたいに再会できて本当に嬉しかった。
全員がハマム後で夕食を求めていたというのもナイスな偶然。







道を行けば、客引きに「ビンボープライス!」と声をかけられ、断れば「ビンボー侍」と謎の罵声(?)を浴び、夕食に入ったローカル向けのお店の店員さんは温かく、ホブスの熱々サンドイッチ20DHは相変わらず食べきれず、地元客とサッカー観戦を嗜み、夕涼みを兼ねてそぞろ歩き、小洒落たカフェ(コーヒー20DH)でまったり。
24:00 帰宿。
到着後数時間で早くもフェズの色々を味わってしまった。
明日はよりディープにフェズを堪能したい。




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モロッコ四日目 サハラツアー二日目・いざサハラ砂漠へ

2016年06月06日 22時59分20秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ。
モロッコ4日目。今日はいよいよサハラ砂漠!




とりあえず荒野をひた走る。


最初に、のどかな畑と古いお家のあるエリアに到着。たぶんティネリール。
古民家(?)見学ができるそうな。
そして、車の外には現地ガイドさんが待機。
「また別料金か?」と、一瞬一同がざわつくが、段々どーでもよくなってくる。

ガイドさん曰く
「風景などは写真撮っていいけど、人物を撮るときは勝手に撮らないで声かけて」とのこと。
やはり顔が写るのを嫌がる人が多いみたい。

ここで初めてボンボンキッズに遭遇。「写真とっていいよ。飴ちょうだい」とな。
そんなときのためにポッケに飴を忍ばせておいたので、写真を2枚撮って飴をあげる。
すると今度は「アンディルハム!アンディルハム!」と、お金も請求。数字だけフラ語。
お金取ろうってんなら、ただ並ぶだけじゃなく、もっと自然ぽく振る舞いたまえ。画にならないではないか。
自分の一行では、それ以上は誰も写真を撮らず、お金ももちろん渡さず。
しばらく「アンディルハム!」を連呼しながら50mほど追跡されたのは、鬱陶しいながらも可愛らしさも感じられたけど、最年長の子がかなりの時間、無言でついてきたのは、正直ちょっと怖かった。


建物の中は相変わらず壁が高くて迷路っぽい。
クサルのお部屋の中へ案内されると、絨毯織りの女性が待機。


この人は営業用の織り子さんらしく、写真も大丈夫。
そして絨毯織り機や、糸縒りを見学・体験し、そのままセールストークへ。
新しい絨毯をひろげるごとに、狭い室内に埃が舞うのは辛かったなぁ。
あちこちに沢山の靴があったので、きっと各部屋で同じことが繰り広げられていたのでしょう。

ひとしきり見学したあとは、入り口とは別のところから外へ。
そのまま簡単なお土産屋さんエリアに抜ける。
ここでベルベルターバンを購入する人が多数。
トラディショナルカラーは濃いブルーだけど、カーキやオレンジや紫や赤など、様々な色が置いてあるので、各自でお好みを購入。

言い値は60〜100DHなど、お店によって様々。
自分が前日にワルザザートで購入した時は、80DHスタートで、同じバスの仲間とまとめ買いするからって事で、40DH/枚で購入。

なお、綿100%の本格ものの他に、化繊混のイミテーション(しなやかだけど、涼しさに欠ける)が、言い値30DHとかなので、そこを下回るディスカウントは難しいかも?

砂漠に備えて、薄手のズボンを購入する人もいた。
だいたい120〜150DHからはじまって、80〜100DHで購入って流れでした。


ちょいちょい景勝地で撮影タイム。


ガイドさんを乗せたまま、お次はいよいよトドラ渓谷へ。
ここは素晴らしかった!
観光客だけでなく、モロッコの人もたくさん遊びに来てて、音楽を奏でたり、川遊びをしたり、みんな楽しそう。
ここで見かけたモロッコ人が一番開放的な雰囲気だったかも。







ロッククライミングのメッカとしても有名らしく、この日もクライマーがいた。

水は冷たくて気持ちいいけど、冷たすぎることはなく、自分はサンダルだったので、そのまま川にザブザブ入れて気持ちよかった。

この後、近くでランチ。やはりここは自腹。
100DHのコース13種類から選ぶ感じで、お値段の選択肢はなし。
少しモロッコ料理に飽きてきてた頃で、添え物のフライドポテトが大人気。
肉は残しても芋は食べる。

ガイドさんと別れるとき、やはりお金を渡す流れに。
でも、昨日の人のように金額は言われなかったので、各自の気持ちの料金で…という純粋なチップ方式。
トドラ溪谷でプチトラブルがあったけど、彼がまあるく納めてくれたので、チップはちょっと弾んだ。ってか、昨日の人の倍渡した。

そしていよいよ砂漠の入り口・メルズーガへ向かう。






メルズーガの一歩手前の小さな町で最後の買い出し。たぶんリッサニ。

飲み水・洗顔・歯磨きができれば良いので、自分は2リットルの水を1本追加購入のみ。
そこのお店では、凍らせた2リットルのペットボトルなども売ってたので、暑いのが苦手な人はこぞって購入。
しかしお酒はなかった。田舎だし仕方ない。

嗚呼、お酒欲しかったな〜。
砂漠deワインを絶対にやりたい!って人は、ツアー前に用意しとくのがベターかも。
ワルザザートで買えるって情報もあったけど、ツアーだと思い通りにいかないし、マラケシュでは新市街のスーパーまで行かないと買えないらしいので、日本から持ち込むのが一番確実かも。
オープナー持参、またはスクリューキャップを選択することと、砂漠のテントにはコップなんて、洒落たものはなかったので、その辺りは抜かりなく。


突然砂丘が見えてくる。

メルズーガの砂漠ツアーの拠点に着いたら、砂漠で使うものだけパッキング。
マラケシュに戻る人は、もともといらない荷物をホテルに残してきてる人も多いけど、フェズに抜ける人は全荷物を持参しているので、この作業は絶対。なので、それ用の鞄も用意しておくと吉。使わないものは車に置いていきます。

自分のツアーの場合、荷物用のラクダなどはなく、自分自身と自分の荷物をすべて一頭のラクダに積載。
荷物は、リュックにまとめて背負うか、トートなどのサブバッグをラクダの鞍のハンドルに引っ掛ける。

ここから約1時間のラクダ乗りを経てテントを目指す。

靴は、脱げにくいサンダルが最高。または、ラクダに乗るときから裸足になっちゃう。
スニーカーなどは中に砂がワサワサ入るし、ビーサンはラクダから落としてる人もいた。(拾ってもらえるけど)

ラクダの乗り心地はまあまあ。
鞍はあるけど、鎧(あぶみ)がないので、バランス感覚と腕の力で体を支える感じ。

5〜10頭くらい連なって行くので、足元に後ろのラクダの涎(めっちゃ臭い)をつけられるんじゃないかとハラハラ。
特に後ろのラクダの方が大きいとドキドキ。

乗り心地は大きいラクダの方がいいけど、こちらに選択権はなく、指示されたラクダに乗るのみ。

ラクダを牽く大人とは別に、子供が同行しているので、その子にカメラを渡すと撮影とかもしてくれる。

サンセットに合わせての乗駱駝だけど、東に向かって歩いていく上に、日没の瞬間は砂丘の谷間にいたため、沈む瞬間は見逃しちゃった。
別のツアーの人は、早いうちに砂漠について、砂漠で遊びまくって、夕日もまったり撮影したそう。
でも、自分たちは、夕日は見逃したけど、代わりに砂丘に映るラクダのシルエットはバッチリ収めました。
この辺りのスケジュールは、ツアーでぴったり時間を狙って・・・というより、それまでの行程に左右されてるだけのような気もする。

風が強く吹くと砂が飛んでくるので、気になる人はマスクやサングラスなどを着用した方が良いかも。

また、現地で薄手のパンツを購入した人の中には「生地が薄すぎてお尻が痛い」と嘆いている方もいたり、ラクダのせいか分からないけど、買ったその日に破れてる方も・・・。

ケータイはジップロックにイン。

カメラは「落とさなければ大丈夫」という情報を信じて、普通に使用。
問題ないといえば無いけど、砂漠以降、なんとなく誤作動が増えたような・・・。
「壊れてないけど変な音がするようになった」って人も。


立ったり座ったりするときの、予想以上の傾斜にドッキリ。






メルズーガのホテルに泊まっている人はランクルで砂漠に遠征することも多いらしい。




テントについたら、ひとしきり砂丘で遊んでからの夕食。


高めのちゃぶ台で膝立ちがベルベルスタイル。
疲れるから、すぐ座っちゃう。





そして、夕食のあとはキャンプファイヤー。
一緒に歌ったり、踊ったり、ぼーっと焚火を眺めたり、さっさと輪を離れて星空を見に行ったり、楽しみ方はそれぞれ。

笑いが止まらなくなってる白人がいて、どーやらキマッちゃってる感じで、その笑い声だけはちょっと怖かった。



星空はすごく綺麗だったけど、少し期待しすぎてたかも?
余計な明かりは無いけれど、空気中に薄っすらと砂が漂っているせいか、地平線ギリギリまで迫る星空とはいかず。
でも、やっぱりとってもきれい。

星空などを見ていると、さすがにジンワリ寒くなってくるけど、上着を取りにテントに戻って、また砂丘を登って・・・というのはとっても面倒くさいので、夜空の下で長居するつもりなら、最初から上着など持って出るのがオススメ。


砂漠のテント泊について。
自分のツアーのテントの部屋割りは、男女混合相部屋半雑魚寝。
お布団が隙間なく並べて敷いてある。
着替えとかは厳しいと思うし、ゆったり体を拭いたりもしにくそう。
個室とか男女別が保証されていないなら、色々持っていくだけ無駄かも。

とりあえず、水・防寒具・超最低限の洗面用具・ゴミ袋・トイレットペーパーがあれば大丈夫かなと。
あると便利だなと思ったのは、ウェットティッシュ・懐中電灯・マスク。

懐中電灯は、消灯後に部屋の出入りをしたり(星見やトイレなど)、日没後のトイレなどの際にはあると便利。ケータイで代用でも可だけど、絶対に砂漠には落としたくないので、そしたらジップロックなどのカバーも必須。
明るすぎたり、光が拡散するものだと迷惑かけそうで気を使っちゃうかも?

ちなみにトイレはどこかと聞いたら「フリー」と。
つまり、好きなとこで好きにやってと!
そう聞いたら出る気配が消えた。拭いた紙とか、みんなどーしてたんだろ?

部屋も布団も砂まみれなのは覚悟するべし。
自分はターバン巻いたまま、マスクして就寝。

GWのサハラの夜は、まあまあの冷え込み。
昼間の服装に長そでジャケットとウルトラライトダウン着用で、靴下とかは履かず、十分に寝られた。(寒がり)

部屋には猫も自由に出入りしていて、猫アレルギーの自分的には、かなり参った。

と、なんやかんや言っても、ホント楽しかった。
滞在半日だけど、もう少し居たいけど、とにかく来てよかった。

明日はフェズへ。
バスの超長距離移動が待ってるけど頑張ろう!

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モロッコ三日目 サハラツアー初日

2016年06月02日 23時44分09秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ。

今日から二泊三日のサハラツアーに参加。
泊まっていた宿で手配してもらった。



ツアーの内容は以下の通り。

1日目
マラケシュ発
アイト・ベン・ハッドゥ
ワルザザート
バラの谷
ダデス渓谷
ダデス渓谷泊

2日目
ダデス渓谷発
ドドラ渓谷
メルズーガ経由
サハラ砂漠でラクダ乗り×1時間withサンセット
サハラ砂漠のテント泊

3日目
サハラ砂漠発
ラクダ乗り×1時間withサンライズでサハラ砂漠離脱
マラケシュ戻り

この行程を、ミニバスまたはランドクルーザーで回る。(車種は参加人数次第)
旅程中の朝食と夕食と宿泊費は込み。
800DH≒9500円。

多分、宿側の手数料も入ってると思うので、直接ツアー会社に申し込めば700DHくらいかと思われ。
ツアー会社は、たまに道端で見かけるけど、変な会社もあると聞いていたので、あえて宿に手配をお願いすることに。
宿のクチコミがすこぶる良いので、きっと大丈夫だろうと。

あと、自分はマラケシュに戻らず、フェズに抜けたかったので相談したところ、
そういう人を集めて、プラス250DH≒3000円でフェズまで連れてってくれるとの事。
バスは本数少ないし、グランタクシーをシェアする仲間を探したりする手間も面倒くさい上に、
シェアメイトが見つかっても300DH以上かかりそうなので、喜んで乗っかることに。


さて、初日。
7:00に来ると言っていたお迎えが7:20にやってきた。
ミニバンでどこぞの広場に連れて行かれて、そこでツアー参加者をひとまとめにしてから
各車に振り分ける。


早朝のフナ広場は閑散。



自分は16人乗りのミニバスに、日本人6人、チュニジア人の3人家族、オランダ人の母子2人、
合計11人&ドライバーというメンバーで、いざ出発。




助手席に座りたかったけど「そこは母子が座るからダメ」
ほな2列目に・・・と思ったら「そこは家族連れが座るからダメ」
3列目以降で自由席だった。まあ、子連れ優先なのは当然ですな。


緑なす山々や、赤茶けた大地など、めくるめく景色を楽しみながらのワインディングロードを駆け抜け、
標高をバンバン上げていく。幸い自分の車では酔う人はおらず、快調至極。


プリングルスもパンパン!


登ってきました。





途中、荒野のパノラマビューポイントwith山羊(トイレは無かったような)と、
お花畑(カフェ併設、2DHのトイレあり)でプチ休憩を挟み、第一目的地のアイト・ベン・ハッドゥウへ。





サハラマラソンのゴールはアイト・ベン・ハッドゥの真横。


車を降りるとガイドさんがいて、一緒にクサル(要塞都市)の中へ。


炙り出しのポストカードは、砂糖水で描いていて、べっこう飴と同じ理論。
絵が浮かび上がると甘い香り。



おっと、失礼!







クサルの中では猫やロバに遭遇しつつ、体力のある人は頂上まで。
てっぺんからの眺めは、なかなかの絶景。




遠足の子供達にも遭遇。

その後、アイト・ベン・ハッドゥウの対岸のレストランでランチ。
「ランチはインクルードじゃないの?」とモヤモヤしてる参加者もいたので、
ツアーに申し込む時に要確認ですね。

ちなみに、こちらのレストランでは「細かいのがないからお釣りとかよくない?」と、
店員側から言われたり、お釣りをユーロで渡された人もいたり、なんやかんやゴチャゴチャしてたので、
やはりある程度の小銭は必要だなとしみじみ。てか、こんなんじゃチップ置く気にはなれないわ。
それとも日本人はチップくれないことが多いから、お釣り渡したくないとかなのかな?

ランチを済ませ、ガイドさんと別れ、次の目的地へ!という段になって
「ガイドさんには1人25DHです」って、一同「え?込みじゃないの?」と騒然。

英語の分かる人は
「そういえば全員ついて来いとは言ってなかったかも?」
「1時間25DHって言ってたような?」
と、曖昧な記憶を探り出す。
仏語OKの参加者でもキレてる人いたし、どうもよくわからない。
ガイドさんについて行かなかったとして、何時に車に戻るとかも言ってなかったし、
金額は小さいけど、なんだかな〜って感じ。





こちらのツアーでは、アトラス・スタジオは車窓から入り口のみ見学。


ワルザザートについた。





大きくて、綺麗な街並み。でも、それだけ。
カスバ(要塞)の見学が出来るかもと期待していたのだが、停車時間は15分。こりゃ無理だ。
「シネマ・ミュージアムに行きたい人がいたら30分にするけど?」との事だったけど、誰もいなかった。
まぁいいか。

本当はここでワインとか買っておきたかったけど、時間短すぎてお店探したりする暇もなく断念。

砂漠でワインとかやりたかったなぁ。
ツアーだと、お買い物タイムとか思い通りに行かないので、ツアーの前日までに用意しとけば良かった。
なお、マラケシュでは新市街のスーパーでお酒買えるらしい。あと、高級ホテルとか。
でも、日本からハーフボトル持参とかが堅実な気もする。
自分が泊まった砂漠のテントにはグラスもオープナーも無かったので、そのあたりの準備もぬかりなく!





GWはバラのシーズンなので、バラの谷に行くことを楽しみにしていたけど、連れて行かれたのはバラの店だった。
ローズウォーターとかは沢山揃ってたので、買うつもりの人には良かったかも?
咲いてるバラにはアブラムシがびっしりなので、じっくり見てると気持ち悪くなる。


バラで作ったハートのリースをもった少年が「一緒に写真撮ろう」と、
邪気のない顔で声かけてくるのでツーショット撮影なども楽しんだ。

そのあとで、「*@#% 1DH ?#&」って言われて、
最初は「写真撮ったんだから1DHちょうだい」って言われてるのかと思ったけど、それにしちゃグイグイこない。
よく聞いてみると「このリース、よかったら1DHで買わない?」とのこと。
荷物になっちゃうので断ったけど、普通に笑顔で「バーイ!」って、全然押し売りとかしてこない。
こんな人もいるんだなぁ、とちょっと新鮮。
むしろ「写真~」って事なら、楽しかったし払ってたと思う。






そして本日最後の目的地、ザゴラ渓谷へ。
モコモコとした奇岩が夕日に照らされて、その下には山肌にへばりつくような建物や、谷底の緑など、
独特の景観でテンションあがる。


宿は溪谷沿いにあり、ロビーの素敵な内装にテンション上がるも、
「日本人女子二人組と相部屋ね」と、
ダブルベッド×1台とエキストラベッド×1台という部屋に、現地で振り分けられる。
別にいいけど。

部屋にコンセントは一口だけ。タコ足持ってて良かった(^◇^;)

部屋にドライヤーがなくてテンパってる人もいた。
フロントで借りてたけど、ホテルに一台しかないみたい。
シャワーは沢山の部屋の人が使ってるとチョロチョロだったり、使ってる人が少ないと熱湯だったり、
なかなか田舎らしい仕様。

見た目はキレイだったけど、中身が追いついてないホテル。
近くには似たような宿が点在してたので、当たり外れなのか一般的な仕様なのかは謎。

自分は基本ドミだし、大して期待してなかったからいいけど、
前後にちゃんとしたホテルに泊まってて、この手のツアーでこの手の宿に来ちゃうとビックリするかも?



溪谷の夜風はひんやりしてて、夜は星空がキレイだった。


サハラツアーでのちょっとしたこと

車内では、暑いから、写真撮りたいからなどの理由で車の窓開けたい派と、
埃っぽいから、コンタクトレンズ乾燥するからなどの理由で窓閉めたい派との、静かな攻防あり。

メルズーガに入る前から埃がすごいのは間違いないので、車内ではマスクをしておくとか(
ストールだけじゃ物足りなかった)、のど飴などのケアグッズを用意しておかなかったことは後悔。



明日は砂漠!お風呂無し!
シャワーの調子がイマイチでも、しっかり体洗って、おやすみなさい。
だにゃあ。

モロッコ旅行の全体図はコチラ

モロッコ二日目 マラケシュ観光

2016年05月31日 21時18分27秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ
今日は丸々1日マラケシュ観光。

GWのモロッコは、日の出6:40頃、日の入20:00頃なので、
街全体が日本よりなんとなく後ろ倒しな感じで活動。宿の朝食も8:30〜だった。



このクレープみたいなやつ、よく出てきた。
ムチムチした食感で、甘いジャムにも、しょっぱいチーズにも合う。

9:00、活動開始。
宿の目の前のエル・バディ宮殿(パレス・エル・バディ)へ。10DH≒120円。

日本の一般的な観光スポットみたいに「近くに行けば分かるだろう」と思ってたら、
モロッコの建物は、基本的に外は高い壁で殺風景で、目的地の目の前や真横にいるのに
「この辺だよな〜」とウロウロして、その辺の人に聞いて「え?ここがそうなの?」
って事もあったり。



これが入り口






中は広い。
2016年GW時点では工事中だったので、お庭としての風情は今ひとつ。
廃墟感を楽しみにしてたけど、そんなに建物の中とかそんなに入れず。



テラスに上がると街が一望できて、アトラス山脈も見える。





あと、コウノトリの巣がめっちゃ沢山あるので、鳥の撮影とかしたい人にはいいかも。

併設されていた美術館には寄らずに外へ。



モロッカンピンクの路地


八百屋に群がるマダムたち。


マラケシュのタクシーはクリーム色が多かった。こちらはレトロなベンツ。


馬も負けじと大活躍。

30分ほど辺りをウロウロして、店を冷やかす。
スークじゃなくても、メディナ全体が埃っぽい。
客引きなどがウザいと聞いていたけど、そのつもりで行ったら結構平気だった。
覚悟してないとウザイけど。

石鹸などのお店に行ってちょっと話し込んでたら、水で溶かして使う伝統的な口紅をくれた。
自分以外にも「もらったよ〜」って人がいたので、ノベルティ的な感じで配っているのかも。

「見ていきなよ~。写真もいいよ~。お金いらないよ~」って呼びこまれて、
店の奥や、二階に上がったところで、別の店員さんにバトンタッチってのは
よくある流れ。
自分は怖そうな人が出てくることはなく、欲しくないものを買う事もなかったけど、
屈強な人に囲まれたというブログや、要らないものを買わされたというブログも見た。
そういう先人のおかげで、適度な図々しさというかメンタルの強さと自己主張、
それから危険に対する嗅覚は大事にせねば!と、気を引き締めていけたおかげかも?
ありがたいこってす。




モスク・アル・マンスール(向こうの人にはモスケと言った方が通じる)、
またの名をモスク・デラ・カスバ。

ここらにサアード朝の墳墓があるはずなのだが、見つけられず人に聞く。
聞いた人が、上記のモスクの人だった。
「ムスリム?」と聞かれ、嘘はつけないので「違うよ」と言ったら、
「残念。でも、じゃあ入り口から見せてあげるよ」と、モスクの中を見せてくれた。
「この石の手前までは大丈夫だよ」と、ギリギリまで招いてくれた。
ここは基本的に公開していないモスクなのに!嬉しい!



信者の皆様が集まってくる前の、しんと静まり返ったモスクの空気は、なんとも厳かで、
でも、中庭に降り注ぐお日様はキラキラと穏やかで、すごく気分が良い。ありがとう。


いざサアード朝の墳墓群へ。10DH≒120円。



こんな入り口、分かるかーい!

中には3つの建物があって、一番人気はもっとも豪華で作りが凝っている2番目の建物。
そして、入り口が1番狭い。幅1.2mくらい。
中には入れないので、皆その入り口から中を覗き込んだり、写真を撮ったり。


ここ二番目の建物。確かにすごい内装。
覗き込むだけなんて残念すぎる。



ツアーと鉢合わせたり、じっくり見る人や写真好きな人がいると一気に列が伸びるけど、
大方の人は「なるほど〜」と覗き込むくらいらしく、こんなに行列になったのは、ほんの一瞬。
自分は、墳墓群全体で30分ほどの滞在。沢山の人に抜かれたので、たぶん通常は15~20分くらい?


お次はバヒア宮殿(パレス・デ・ラ・バヒア)へ。10DH≒120円。
歩き方によると「アルハンブラ宮殿にもひけをとらない」的なことが書いてあるので、
スペイン行ったことないけれども上がる期待値。



上の写真は入り口。他の所より、少しは分かりやすいかな?


この落書きの向かい側に、上記の入り口があるよ。

















建物は、天井絵、漆喰の壁や窓枠、ステンドグラス、扉の木工細工などなど、どこを見ても職人技。
部屋数も多く、建物の中に入って見学できるので、見ごたえ十分。
なぜ他と同じ金額なのか・・・。
ここでは70分以上もまったりと見学してしまった。


フナ広場以南の主要な観光地は、アグノウ門以外は巡ったので、
ここらで一旦お散歩。


アベニュー・ハウマン・フェル・ウタキを北西にダラダラと歩く。
やはり埃っぽい。

ランチは、今後いくらでもモロッコ料理を食べる機会もあるだろうし、
普通のベーカリーに入ってみた。


パン2個とカフェオレで15DH≒180円。

いただきますは「ビスミッラー」、ごちそうさまは「アルハムドゥリッラー」と書いてあったし、
言うとお店の人とか喜んでくれた。ただ、神様に由来する言葉なので、
「ムスリムでないなら「ズイン ビッザーフ」が自然かもよ~」と、近くの席のモロッコ人が教えてくれた。
ズインは「良い」、ビッザーフは「すごく」とか「とっても」って意味のはず。
意訳すると「わぁ!ごちそうだわ!」「めっちゃ美味しい!」とかかな。



通り沿いのアトリエで油を売ったり、クトゥビアをやり過ごしつつ、お散歩。

そして、伝統工芸館へ。
これまでダイビング目的で南の島とか行くことが多かったので、名前的に
「茅葺き屋根で、変なお面とか彫ってる人がいる場所」みたいに薄っすら思ってたけど、全然違った。


伝統工芸館。ご多分に漏れずそっけない外観。


そして華麗な内装。タイルづくしの廊下。







中庭に面するように、色んな名産品のお店が並んでて、見本市みたいな感じ。
喧騒と交渉と人混みからは無縁なので、ゆったりお買い物したい人にはぴったり。

中にはオープンカフェみたいなレストラン(?)もある。

ここで買ったコーラ500mlは10DH≒120円。
タジンやアイスやサンドイッチもあった。



伝統工芸館を後にして、東へ歩くとDOVE門(個人的通称)に出る。
ここからメディナの中へ。


現地ツアーのお店もポツポツ。
どこが安心のお店で、どこがいい加減なお店かは不明。


14:30過ぎ頃だったけど、ちょうど学校が終わる時間だったらしく、
たくさんの子供達やお迎えのママンに遭遇。
給食係のような白い服が制服らしい。


スーク北側の観光スポット×3について。

歩き方には
・マドラサ・ベン・ユーセフ 50DH
・クッバ・バアディン(セット券のみ?)
・マラケシュ博物館 40DH
上記の3つセットで、60DHのチケットがあると書いてあった。
けど、2016年GW時点ではクッバ・バアディンは改修中で入れない。
ゆえに、3点セットチケットも無し。

さらに価格も変更してて、
マドラサ・ベン・ユーセフは20DH≒240円に、マラケシュ博物館は50DH≒600円になってた。


マドラサ・ベン・ユーセフ







全体的に色味はシックだけど、相変わらず凝った漆喰細工や、果てしないタイルなどにやられる。
たくさんある小部屋の中のシンプルさとのギャップも悪くない。


マラケシュ博物館













めっちゃ広いらしいけど、入ろうとしたエリアはおばちゃんが普通に水流して、
デッキブラシで掃除してて、それより奥に入れなかった。
パティオの周りの小部屋の展示物(壺、皿、服など)と、最近のアーティストのものと思しき
絵なども飾ってあったけど、薄暗い曲がり角とかだと、けっこう怖い。
これで50DH≒600円は高いような気がする。
いや、日本でなら高くないんだけど、モロッコ的かつ相対的にね。
奥の間に入れてないから分からんけど。



改修中のクッバ・バアディン
2013年からやっているらしい。いったいいつ終わるんだ?

マラケシュにある入場料がかかるようなところは、これでひと通り見学完了。

本当は新市街とかも行って、リアルな現地の生活を覗きたかったけど、
面倒くさくなってきたので取りやめにして、いざスークへ!












お菓子屋さんは、すぐにカウンターに入ってこいって言ってくれるw(3回もあった)
そして小さいお菓子をタダでくれるw


お買い物に熱心ではないのと、ボる・ボラれるよりも、納得できる価格かどうかを重視してしまうので、
せっかく工芸館で値段の下見をしたつもりだったけど、結局相場を忘れてしまった。

いずれにせよ、先はまだ長いので、マラケシュではすぐに身につけられる小さなものを狙っていたので、
革製品、真鍮製品、木工芸などのお店を散々案内してくれたおじいちゃんのお店で、
ファティマの手(モロッコ的ラッキーアイテム)のピアスを購入。

150DHと言ってきたけど、70DH≒850円で購入。
気合い入ってる人なら50DHくらいまでいけるのかも?
色々案内してくれたので、ねだられてないけど10DHのチップも渡した。
自分の気持ちで渡すのは気分良い。


除菌ティッシュで拭き拭きしたら、さっそく装着!


ちなみに、この後フェズやメクネスのスークも行ったけど、物は圧倒的にマラケシュがいい!
ような気がする・・・。とくにバブーシュと布製品。
お土産やお買い物大好きな人は、マラケシュを旅程の後半に持ってくることを強くお勧めします。
あ、でもお皿とかはフェズが良かったなぁ・・・。

スークは靴や絨毯や真鍮などの他にも、業務用の生地エリアや、
〆る前のお肉(生きてる鶏や鳩や兎)のエリアもあったけど、
遠慮してしまって写真は撮れず。

ちなみに生き物スークは、本当に本当に空気が悪い。
砂埃と羽毛と毛が舞い散っているので、気管支などの弱い人は近づかない方が良いかと。



お食事処のスーク?に差し掛かり、ちょうどお腹も空いたので、その辺のお店でサンドイッチを購入。
ホブスという丸くて平べったいアラビヤパンを割いて、間に好みの具を入れてくれる。
自分は言われるがままに、ウィンナーと玉ねぎとパプリカと卵を炒めたものをサンド。
これで20DH≒240円。半分で満腹だよ。

お腹も満ちたしフナ広場方面へ。
広場に近づくにつれて、スークの賑わいも増してくる。


人気のオレンジジュースの屋台は沢山出てるので、探すまでもなくありつける。
味はどこも同じはず。価格もどこも4DH≒50円。

広場では、まだ明るいけど大道芸やダンスやゲームや蛇遣いなど、すでに色んな出し物が。


絶対に釣れないらしいジュース釣り。




民族音楽で民族ダンス。





アスファルトの上でアクロバット!


じっくり見たり、写真を撮るときは10DH渡しとけば大丈夫。
向こうも頑張ってるし、こーゆーのはケチりたくない。

1つのところに長居してると、お金渡したのと別の人が「きみ、払ってる?」ってくるけど、
「あの人に払ったよ」って言うと、受け取った人はちゃんと覚えててくれるので、2度払いは1度もなかった。



夕方のアグノウ門が美しいと聞いていたので、行ってみた。
うーん、普通かも・・・。遅すぎたらしく夕日に照らされてない。



街角でたまに見かける落書きとみせかけての道案内。






夕食は再びフナ広場に行き、適当に盛り上がってる屋台へ。
ケバブとラムチョップを注文。



1本ずつくると思ってたら、ケバブは5本、ラムチョップは小3本。注文前に分量要確認!
「レールヌース(半分だけ)」とか「シュウェイヤ(少し)」って言えば良かったかも。

上記のケバブとラムチョップと、焼き野菜とコーラで100DH≒1200円。
残してしまったことや、屋台って事を考えると、めっちゃ豪遊してしまった感じ。
隣の席のスペイン人カップルとシェアして食べた。感謝感謝。


明日からは二泊三日のサハラツアーだにゃあ。



子供らは元気でホントかわいい。

モロッコ旅行の全体図はコチラ

モロッコ初日 成田~カサブランカ~マラケシュ

2016年05月30日 22時01分53秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ

2016年GWのモロッコ初日は、
4/27 21:20成田発、早朝ドバイ乗換で、
4/28 12:55カサブランカ着、電車乗り継ぎマラケシュへ。

ドバイでの乗り継ぎは4時間だけど、ミールクーポン(お食事券)がもらえることに驚き。
遅延でもないのに、ありがたいこってす。

搭乗口のフロアにはフットレスト付きのソファなども多数あったけど、
フラットなソファが好きな自分は、少し下のフロアで寝ることに。
しかし、さすがドバイ。
ウトウトした頃に朝一のコーランが。もう少し寝かせてくれ・・・。


ドバイの街は砂煙につつまれて蜃気楼みたい。


12:55カサブランカ着。
カサの空港はターンテーブルから荷物が出てくるのが遅いので、
荷物を預けているなら先に両替してしまうのもアリ。

ちなみに自分は、往路は荷物を機内に持ち込むつもりでいて、
サイズはクリアしていたけど、重さで引っかかってしまい、けっきょく預けることに。
7kgまでとは知らなんだ。


飛行機で隣の席だった、ドバイの空港職員であるモロッコ人曰く、
「空港より街の方がレートがいいから、とりあえず交通費+αだけ両替すべし」とのこと。

けど、その日のレートは、
カサブランカ空港では1DH(ディルハム)=11.86円、
マラケシュのスークでは1DH=11.80円。
この差額、気になるか気にならないかは、あなた次第。


空港出るときにも荷物チェックがあり、運が悪いとそこで引っかかることも。


空港の鉄道駅は、到着ロビーから1つ下の階。エレベーターだと「-1」階。
エスカレーターや階段もある。行けば分かる!って感じで、まず迷わない。




自動券売機。英語表記に切り替え可能。

電車のチケットは、自動券売機でも窓口でも買えるけど、券売機はお札が使えたか怪しいし、
まごまごしてると迷惑かもなので、窓口(券売機のすぐ向こう)がオススメかも。




ホームへの入り口。




ホームにもタイルの飾り。

駅のホームへのゲートは、チケットを持っていれば何度でも出入り可能なので、
写真を撮りにホームに行ったり、お菓子を買いに中に戻ったりも可。





14:00の電車に乗りたかったけど、間に合わず15:00の電車で空港離脱。
本当にターンテーブルの荷物が出てこない。



車両は新旧色々です。



こちらは二等車の座席(自由席)

カサ・ボヤジャーまでは30~40分くらいなので、ここは二等車・自由席で43DH≒500円。
なお、椅子が湿ってたり、はめ殺しの窓から水が出てきたり、
謎のトラブルが色々あるので、座る前に要確認。









カサブランカのカサ・ボヤジャー駅。
駅の時計は合ってません。二枚目撮影時の背後には売店アリ。


カサ・ボヤジャーで、乗り換えの電車が25分の遅延。
まぁ、こんなもんだろう。

カサ・ボヤジャー駅には、お金を払えば荷物を預かってくれるサービスがあったけど、
1時間でも1日でも同じ料金と言われたので頼まなかった。観光客だから足元見られたのかな?
値段は忘れちゃったけど、そんなに高くはなかったような・・・。


駅で知り合った中国人カップルと、キャリーを引きながら駅前をちょいとウロついて、
テイクアウトで鳥の丸焼きハーフサイズ、フライドポテト、ホブス(アラビヤパン)などを購入して、
3人で30DH。駅のホームでパクつく。これがモロッコ最初の食事。




貨物列車に挟まれると、かなりの迫力。
ホームが船型なので、先端までいくとド迫力。

カサ・ボヤジャーからマラケシュまでは3時間以上あるので、
自分は一等車にしておいた。148DH≒1700円。
一等車は座席指定なので座りっぱぐれることがない。
空港駅で、マラケシュまでの券を買えるので、まとめて買っておくと楽。

一等車は端っこで、車内での移動は大変なので、時間に余裕がある人は、
駅にいるうちに該当する車両の前に移動しておくのが吉。
チケットを見せて、その辺の人に聞けば教えてくれるはず。




通路はこんな感じ。ここをキャリーバッグ持った人が右往左往してて大変。




チケットはこんな感じで読み取るべし。

乗り込んだらチケットに書かれた座席へ。
(右上の数字がクラス、左の方に車両、コンパートメント、座席の番号が書いてある)
誰かがしれっと座ってる時もあるけど、こちらのチケットを見せれば動いてくれるので大丈夫。

車内では、たまに検札がきたりもするので、チケットは降りるまで取っておくべし。




1時間に一回弱くらいの割合で、車内販売が回ってくる。
水、ジュース、ポテチ、クッキー、サンドウィッチなどがある。
割高感もそんなになかったので、腹ペコで乗っても大丈夫。




トイレは穴だけなので、停車中はやめようね。
紙はついてたけど、たぶん運次第。手洗い用の水は出たけど、洗えてるのか?


マラケシュには20:40着。遅延がなければ、ギリギリ明るい頃につけてたかも?







マラケシュ駅はとっても大きくてキレイ。

運賃4DH≒50円の市バスでメディナまで。
駅を背にして右側の道路を渡って、右へ右へと歩いて行くと、市バスの乗り場がある。
といっても、特に目印はなかったので、その辺の人に聞くべし。
「バス」とか「トゥビュース」とか言えば教えてくれる。
降り場も正直よく分からないけど、乗ってる人とかに「ジャマ・エル・フナ」を連呼しとけば教えてくれる。
確か10分くらいで着いたような。

自分の宿は、ジャマ・エル・フナ広場から500mほど南に行ったところだったので、
荷物を置いてから戻ってくるのもかったるいし、かといってキャリーを引きずったまま
屋台に突入するのも気が引けたので、今夜はとりあえずフナ広場を俯瞰する事に。

広場から見上げると2~3階のカフェテラスが見えるので、テキトーなところを目指せばOK。




自分はこちらに。キャリーが重いよぅ。



こちらのお店は、テラスに入るには何がしか注文する必要あり。(多分どこでもそう)
飲み物はセルフだったので、その辺の冷蔵庫から一本選んで、入り口でお会計してテラスへ。

なお、ミネラルウォーターを街で買うと、大(1.5l)は6DH、小(500ml)は4DHが相場だけど、
こちらのテラスでは小が15DH。ほぼ場所代ですな。




ガイドブックで見た景色とそっくりそのまま。
20分ほどダラダラと過ごす。風がとても気持ち良い。



サルに踏まれて喜ぶ人。



エキゾチックな音楽に合わせて踊る、民族衣装の人々。


そんなにお腹も空いてなかったので、水だけ飲んで宿へ。
初めての場所だし、22時前には宿に着きたいし。

夜のスークを歩く。




両替所がまだやってる!?




薄暗いところはちょっと怖いけど、店仕舞いの時間らしく、
しつこい声掛けや客引きなどもなく、すんなり宿に到着。


宿はBooking.comで予約したYoung and Happy というドミ。
各ベットサイド(2段目含む)にコンセントあり。
スタッフもフレンドリー。
女子部屋を頼んだつもりだけどミックスだった。ま、いいけど。
(ずいぶんガタイのいい女子が寝てるなと思ってたら、翌朝男性だったと知る)
シャワーはお湯が出た。タオルなどはセルフ。トイレはキレイ。
自分は二階の部屋で、Wi-fiは部屋でもつながった。

明日からの観光に備え、とにかく寝るべしだにゃあ

2016年 GW モロッコ旅行 全体図

2016年05月30日 21時53分35秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ

毎度、旅行記が途中で終わってしまう自分ですが、
今度こそ書き上げてみせる!と息巻いております。
そして書き終えたら、2015年のSWも書いてみせる。はずだ。きっと。


ほな、ジワジワと2016年GWのモロッコ旅行で得た
個人的体験に基づく、比較検討ゼロの情報をアップしていきます。


半年前から根回しをして、4/27に早退し、4/28、5/2、5/6に有給をとって、
モロッコに行ってきました。
ツアーではなく個人旅行で行ってきたので(一部、現地ツアー利用)、
「似たようなことを計画している誰かのお役に立てたらいいな」
というわけで、自分の旅の色々を書いておこうと思います。


旅程
4/27(水) 21:20成田発 ドバイ乗換
4/28(木) 12:55 カサブランカ着→マラケシュ


4/29(金) マラケシュ

4/30(土)サハラツアーに参加
アイト・ベン・ハッドゥウ→ワルザザート→ザゴラ渓谷


5/1(日) 引き続きサハラツアー
  ザゴラ渓谷→トドラ渓谷→メルズーガ→サハラ砂漠


5/2(月) サハラ砂漠→フェズ

5/3(火) フェズ

5/3(火)フェズ観光番外編 ~タンネリ見学~

5/4(水) フェズ→シャウエン

5/5(木) シャウエン→メクネス

5/6(金) メクネス→ヴォルビリス遺跡→ムーレイ・イドリス →メクネス→カサブランカ

5/7(土) カサブランカ→帰国
5/8(日) ドバイ経由で成田着

航空券はスカイスキャナーで検索してエミレーツで¥113,767
なお、4/28の夜発で5/7帰国だとプラス¥100,000でした。

日の出は6:40頃、日の入りは20:00頃。


いざ出発!だにゃあ