みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

モロッコ7日目 シャウエンへ

2016年06月29日 23時25分03秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ7日目。
今日はフェズからCTM(バス)で青い町・シャウエンへ。

まず、フェズ~シャウエンのバスについて。

前日はフェズで観光していたので、前日のうちに本日のシャウエン行きのバスを予約しておいた。
歩き方には「フェズからシャウエン行きのバスは新市街のバスターミナルからのみ」と書いてあったけど、CTMの最初の2本は旧市街のバスターミナルから出てました。


フェズ旧市街のバスターミナル

2016年GW時点では、
旧市街のバスターミナルからは7:30発と10:30発があった!
それよりも後の便は、新市街からの出発になるので、旧市街からは乗れず。
あと、CTMにこだわらなければ、民営バスは昼以降発もあるっぽい。

バスターミナルの場所は、歩き方の地図で十分わかる。
ターミナルについたら、その辺の人に「CTM」といえば、CTMの窓口を教えてくれるので、よく解らなくても大丈夫。
自分はその辺の人に「シャフシャウエン?」と聞かれて、「そうだよ」と言ったら案内してくれたので、ついて行ったら民営の窓口に案内されてしまった。

CTMの窓口では、係の人がパソコンの画面を見せつつ「何時のバスがいい?」「席はどこがいい?」と聞いてくれるので、言葉がフニャフニャでも大丈夫。
フェズ~シャウエンは75DH。その場で全額払って、予約券をもらう。
「明日、その券を持って30分前までに来てね」とのこと。
「大きい荷物は?」と聞くと、「当日に5DH」とのこと。

その場で席まで抑えてくれるので、ダブルブッキングなどの心配がなくて安心。


ターミナル内部

バスターミナルには売店も沢山あるので、お腹すいたまま来ても大丈夫そうだけど、7:30発のバスの場合、開いてるのかは不明。10:30発の時はどこも開いてた。
自分は水曜日だったけど、金曜日だと変わるのかな?


そして当日、10:00にターミナル集合のはずが、10:07に宿を出る。
めっちゃ焦ってタクシーを使ってしまった。どれくらい遅れたら席の予約は無効になるんだろ?とりあえず今回は大丈夫だった。

昨日と同じ窓口に行って、予約券を見せると乗車券をくれる。
荷物を見せて、大きいものは1個5DH払って荷物札を付けてもらう。よく確認しなかったけど、この荷物札は乗車券と紐付いてるっぽい。
これ以降に謎のお金を請求されることもなく明朗会計。

また、このタイミングで係員さんが「シャウエンからはどこ行くの?」と聞いてくれたので、「明日メクネスに行くんだ」と言ったら、
「シャウエンからメクネスに行くバスはないから、一度フェズに出ないとダメだよ」とのこと。
歩き方の地図的には通り道っぽいけど、民営ならあるってことなのかも?
民営はちょっと不安だし、フェズ経由の可能性も考慮してたし、今チケット買えるなら楽チンなので、
翌日の10:30シャウエン発フェズ行のバスを予約。予約券は大切に保管。

そして本日のバスは30分遅れて11:00に出発。このターミナルが始発駅なのに何故遅れたのかは不明。

旧市街を出たときは3割程度しか埋まっていなかった席も、新市街のターミナルでたくさんの人が乗り込んできて、乗車率は95%超え。そういえば昨日の夕方にチケット買うとき、空席は5つしかなかった。
民営もあるから行けないってことは無いと思うけど、CTM希望なら、可能なら午前中に予約しておくと安心かも。







所要時間は4時間とのことだったけど、実際には5時間。
フェズを出て最初の1時間半くらいは道が悪いので、酔いやすい人は覚悟。
車窓からは田園風景やお花畑がなどアフリカ感は皆無な景色が続いたかと思えば、赤茶ピンクの建物がビッシリ立ち並ぶモロッコらしい街を通ったり、大きな湖もあって、いろんな景色を楽しめた。



途中、ドライブインで20~30分くらいの休憩が1回。
トイレは2DH、ミント・ティー(アッツァイ・ナナァ)は10DH。












いよいよ高度があがってきたなと実感し始めて何個目かのカーブを曲がると、左側の窓にシャウエンの街並みの遠景が!



バスの中にため息とも感嘆ともつかない声が広がる。



シャウエンはバスターミナルから既に青い。
翌日以降のバスのチケットを持ってなければ、シャウエン到着時に購入してもいいかも。
(当日&翌日分しか購入できないって噂もありなので、シャウエンに数日滞在の方は難しいかも?)

バスターミナルを出て左に少し下っていくとタクシー乗り場がある。
ターミナル前で待ってるより拾いやすそうな感じ。でも、流しよりボラれそうな雰囲気?
自分は同じバスだった日本人と三人で流しに乗って、旧市街のウタ広場(ここまでしかタクシー入れない)まで、ひとり5DH。

小雨が降ってたけど、自分は傘をささない派。
一緒にいた人が傘をさしてたら、現地のひとに「なんで?」って突っ込まれてるみたいだった。
「アッラーからの恵みなのに」って言ってるような気がした。知らんけど。
実際、現地の人で傘さしてる人、見なかったな~。(フードとヒジャブがあるから?)




北の城壁の出入り口



茶色い大きな建物はカスバ(要塞)



羊の群れ。飼い主見当たらず。
なお、この辺りでは葉っぱ屋さんにも声かけられます。

小さい町だし、同じバスだった日本人と、地図も見ないでウロウロとさまよう。
彼女が「来る途中にバスで見かけたビューポイントに行ってみたい」ということで、タクシー乗り場へ。
自分は気づかなかったけど、眺めがよくて車がたくさん止まっている場所があったそうな。

タクシーを止めてビューポイントに行きたいことを伝えようとするけど、この運転手さんは英語が全然通じない。
てか、マラケシュやフェズに比べると、シャウエンは英語通じる率が格段に下がる気がする。

とりあえず走ってもらうことに。
自分らは「どんどん行って!」というけど、運転手さん的には我々がどこを目指しているのか分からず、ひたすら町から離れようとしているので不安な様子。
「こちらは観光客だし、走っていれば運転手さんも目的に気づくかも?」なんて甘い目論見もあったけど全然だった。
向かいの山から見える景色が素晴らしいなんて、そこで暮らしている人には当たり前すぎて気づかないのかも?
そういうツアーを出したり、「プラス@DHでビューポイント行くよ」とかやったら、需要ありそうなのになぁ。

バスターミナルを大幅に過ぎたところまで連れて行ってもらったけど、相方さんも段々場所が曖昧になってきて、日も暮れてきてしまったので町に戻ることに。
これで50DH。
ちょっと高い気もしたけど、バスターミナルから1台15DHだったので、まあ妥当?相場がよく解らん。










丘の上の白いモスクまでは30分くらいでいけるらしい。

雨or曇りで、写真イマイチ。


シャウエンの人は基本的に穏やかで親切で、案外人懐っこい印象。
ただし、カスバのある広場に面したカフェやレストランの呼び込みだけはしつこい。
しばらく尾行(?)されたって人もいた。
自分も呼び込みに誘われて入ったお店でコーヒー15DHを飲んで、お店から出たところで、同じ呼び込みに「ご飯も食べていきなよ。夜も来てよ」って即再呼びこみされて苦笑い。
「インシャー・アッラー(神が望むなら。神の御心のままに)」と言ってかわす。

この言葉は本当に便利で汎用性が高い。
断ってもしつこく誘われたり、約束できないことを頼まれたりしたときは、すかさず「インシャー・アッラー」。
向こうの人も良く使ってる言葉だし、日本人が言うことでビックリもしてくれる。
「明日も来てよ」「是非ウチで買っていってよ」「また会いたいよ」などなど、どれも「インシャー・アッラー」で乗り切れた。まるで印籠。

夕食はしつこい広場を離れて、少し路地を上がったところのレストランへ。
お客さん誰もいなかったけど、なかなか当たりのお店だった。
海老のタジン、ツナのオムレツ、オニオンスープを頼んで、全部で60DH。しかも美味しい。女性二名で少し残しちゃうくらいタップリ。久々に海鮮食べられたのも嬉しかった。

本日の宿はモリノ・ガーデン。
もともとは80DHのドミを予約してたけど、タクシー相乗りした日本人女性が2ベットルームの部屋を予約してるから、よかったらご一緒に・・・と誘ってくれたので、そちらへ。
当日キャンセルなのでキャンセル料は100%だったけど、雨の中、石畳や階段をキャリーで行くのがつらかったので気にならない。
そういう意味でも、バッパーじゃない人はウタ広場に近い宿がオススメかも。


モリノ・ガーデンは、モリノ(庭)というだけあってカワイイ中庭があり、プチキッチンもあって、昼間の受付の女性も感じが良かった。
問題点は、夜の受付担当の男性がマジでキモチワルイこと。
夜、宿にもどると「テラスからの眺めがいいよ」と案内してくれて、そこまではいいんだけど、実際にはそんなに景色よくない。田舎だから夜景とかないし。
それなのに後ろからハグするみたいに「あっち見てごらん」とかキモイよ~。
そして、何か変なものが当たってる感触が!キモイキモイキモイ!レイコンマニビョウくらいで即逃げた。

モロッコ男性が、女性の観光客に積極的だとか、距離感が近いというのは聞いていたし、ここまでの間にも「近いなぁ」「うっとおしいなぁ」って人はいたけど、ほとんどの人が紳士的だった。
近いけど紳士的、しつこいけど紳士的。グイグイくるけど無理強いはしない。的な。
なので、旅後半で、モロッコ男性の感じにも慣れてきた頃に、こんな穏やかな町で、こんなキモチワルイ人に出会ってしまったのはガッカリ。

気を取り直して、明日はメクネスだ!


旅の全体図はコチラ

モロッコ六日目 フェズ観光番外編~タンネリ~

2016年06月21日 20時52分07秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ6日目のはみ出し情報。
タンネリ(スーク・ダッバーギーン=革の染色職人エリア)について。

タンネリの場所が移動してます。
歩き方14‘~15’に載ってる場所は、2016年GW現在は閉鎖してて、若干南西に移動。
木の実のスークの辺りかな?
新しい場所は、ちょっぴりキレイな感じで、少し風情に欠けるかも?







なお、旧タンネリ付近と思われる川沿いのエリアは再開発(?)の真っ最中で、すっごくキレイで明るい。
川も汚いって聞いてたけど、護岸工事が済んでて、橋も川沿いもキレイ。てか、キレイ過ぎる。
「うわ~っ!きったな~い!」というのを期待していくとガッカリ。



タンネリ見学を含め、テラスへ行くには大体以下の流れ。

まず街をウロウロしてるとエセっぽいガイドが声をかけてくる。
大人もいれば子供もいる。

自分の場合、最初のガイドは子供が声をかけてきた。
タンネリではなく「眺めのいいテラスに連れて行ってあげるよ!」とか言ってるっぽい。
この子は英語ペラペラ。
これが噂の・・・と思い、ものは試しとついていく。









適当な建物に入り、羊毛を糸にする機械を見せてくれたり、織物をするおじさんを紹介してくれたり。
そのままテラスまで一緒に来て、そこから見える建物の説明をしてくれたり、写真を撮ったりしてくれる。
で、テラスから降りていくと、その建物の人とバトンタッチ。
絨毯や革製品の紹介が始まる。

何も買わずに外に出ると、さっきの子がまだいた。
他に行きたいところがあれば教えてもらってもいいかもだけど、自分は1人で迷いたかったので、握手しつつ10DH渡したら、人混みを利用してさっさと退散。


タンネリの時は、新タンネリの近くでウロウロしてたら、予定通りに声をかけてきた。
正式なガイドじゃないのは一目瞭然。
「マンデフルース(お金ない)、ノーペイ、OK?」を連呼する。
ま、これやっても後でゴネられると聞いてたけど、やらないよりマシだと思うし。
「僕たちはファミリーだから無問題さ」とのことなので、半信半疑だけど、ついていく。

ちなみに「ファミリー」は、なんちゃってガイドの常套句のよう。
そして、道端で声をかけてくるガイドさんたちは、たぶん案内先のお店から紹介料的なものを貰ってるんだと思う。



タンネリの時は、その建物の入り口でガイドのおじさんが、そこのおじさんに自分を引き渡し、更におじさんがおじいさんに自分を引き渡すという謎の展開。
さすがに不安になり「ガイドさんに、お金ないし払わないって言ってあるんだけど、このままついてっても大丈夫?払わないよ?」的なことを、マンデフルース(お金ない)、ノーマネー、ノーペイ的な単語だけで伝えると、「さすがに無料はないっす」との事。
登る前に言ってくれて、逆に安心かも。
「チップの相場はいくら?」と聞いてみる。
「50DH」
「そんなにないよ(ウソ)。帰る」
「いやいやいや」
「じゃあ、20DHね!」
「今ちょうだい」
「直接ガイドに渡すよ」
「いいから、いいから」
「いやいや、良くないし!(あんた何にもしてないし)」
と、いう謎の押し問答の果てに、おじさんに渡さず、ガイドのおじいさんについていく。





案内されたテラスは、確かにタンネリは見えるけど、他の建物が邪魔で見づらい。
よそのテラスにも人が集まっているのだけど、そちらの方が圧倒的に見やすい感じで「あっちに登りたい」というと、
「あそこは別の建物だからムリ」的な事を言われた。ちぇ。

約束どおり、おじいちゃんに20DHを渡し、ショッピングタイムをやり過ごし店の外に出ると、さっきのガイドさんが待ってたので、
「あっちの方に、もっと見やすそうなテラスがあった。向こうに行きたい!」と、二言目には「お金ない」を挟みつつお願いしてみると、すんなりOK。
別にここの建物の人とだけ懇意にしているわけでも無いらしい。

途中で色々と寄り道をしてから、別の見学スポットへ。
別の建物に案内されると、入り口でやはりその建物の人とバトンタッチ。
今度は更に別の人に引き継がれることなく、そのままテラスへ。
見やすい!













テラスによって見やすさがこんなに違うって事に驚き。
恒例のショッピングタイムをやり過ごし、さっきのテラスの人より愛想も良かったし、眺めも良かったけど、同額の20DH渡してお別れ。

ガイドさんにも20DH渡してお別れ。

無料で押し通すってやり方もあるのかもしれないけど、それで揉めるより、自分が納得できる額を渡して立ち去る方が、時間も取らないし、気分もいい。
なお、金額を確認される前にササッと立ち去っているので、渡した額をその場で確認されてたら、「少ない!」とか言われてたのかな?

ちなみに途中の寄り道ですが、ガイドさんが家を見せてくれるというのでついてった。





吹き抜けのある大きな建物の二階が彼と家族の家。
個室内には入らず、その建物を見せてあげるという意味らしい。
ピカピカに磨かれたマドラサやホテルとは違う、リアルな時間の流れを感じられるよう建物を見られたのは良かった。
屋上からの眺めを見せてくれた後、薄暗い階段でマッサージをしてあげるよと言われたのはちょっと気持ち悪かった。



左手の薬指の指輪を見せて「マイハズバンドがウィルビーでアングリーだからやめとくれ」と言って、やんわりお断りしたら大丈夫だった。
なお、指輪は自分で買ったもの。
彼氏もいないけど、日本で500円くらいの安物を買って、旅の間はずっとつけてた。
噂通り、色々な局面で過剰な親しみを表現してくるモロッコ男性は多数だけど、私程度の魅力と、私程度のお金もってなさそう感なら、この指輪1つで簡単に、多くのめんどくさい局面をやり過ごせた。指輪はつけといて損はない。


それから、自分は猫アレルギーやら埃アレルギーがあるせいで、この旅は前半から喉を傷めて咳き込みまくっていたのだけど、ショッピングタイムが始まったら、我慢しないでゴホゴホやって「アレルギーなんだよね。レザーとかカーペットとか、キツイわぁ~」って言ってたら、結構サクサク解放してくれた。
自分の場合、咳はホンモノだったけど、そういう言い訳で時間短縮を図るのもアリかも?

なにはともあれ、怖いトラブルにも巻き込まれず、変な買い物もさせられることなく、円満に観光できてよかった。



こんなタンネリ案内板もあったよ。


明日はシャウエン行くぞ!


モロッコ旅行の全体図はコチラ


モロッコ六日目 フェズ観光

2016年06月16日 23時39分14秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ6日目

フェズ観光。
ついにこの日を迎えてしまいました。

インド、エジプトと並んで「世界三大ウザい国」と言われるモロッコだけど、来る前からなんとなく、
その悪名の原因はフェズにあるような気がしてた。

実際、そのつもりで覚悟していったのでマラケシュでは拍子抜け。
サハラツアーでも、途中の街のボンボンキッズ(菓子くれ少年)やディルハムキッズ(金くれ少女)以外、そんなに気にならずにここまで来ました。
(キッズはたまに微妙な距離感でしぶとく追跡してくる子がいて、それが大人より不気味で怖かった)

同じような対応を日本でされたら「ウザっ!」「キモっ!」って感じると思うけど、自分の中に「モロッコだし」という覚悟とバイアスがあるので全然平気。
からのフェズ。楽しみだ。


8:30、とりあえず朝ご飯食べて・・・と思ったら、朝食は9:15とのこと。

食べずに軽くお散歩へ。
マラケシュでも思ったけど、モロッコの朝は遅い。
スーク=市(いち)って事だけど、朝早い市場とかじゃなくて、超過密商店街って事ですな。
早朝(と言っても8:30)のスークは、モーニングやってる地元民向けのカフェと、朝食用のパンを売ってるお店くらいしか開いてない。


生き物の仕入れもやってたよ。


てか結構寒い。
Tシャツの上からライトダウン羽織ってのお散歩。

宿に戻ってご飯を食べたら、いよいよガッツリ街歩き。

とりあえず10:00頃、マドラサ・ブーイナニアへ。10DH。
入り口におじいさんがいて「ガイドいる?」って聞かれたけど、英語も仏語もアラビヤ語も分からないので「ラ シュックラン(ノーサンキュー)」。
頼んだらお金かかるのかな〜?



相変わらず漆喰とタイルはすごい。けど、だんだん麻痺してきた。
あまりにも見所の建物同士が似てる。
それでも感嘆しながら写真を撮りまくる。
脇に10mくらいの回廊があったので入ってみると、早く来すぎたのか、まだお祈り用のカーペットが敷いてある。
さすがに踏み入る気になれずマゴマゴしてたら、おばちゃんが現れて片付けてくれた。





この後はどこをどう歩いたのか・・・。
早々に、地図を見る気も失せて、とにかく気の向くままに歩く。



歩き方に乗ってるメインの通り二本は、個人的には退屈。
特に南側のセギーラ通りは結構20世紀な感じで、趣を感じられない。
北側のケビーラ通りの方が、まだ雰囲気あったかな。
どちらにしても、個人的には川側に近づいた方が面白かった気がする。
ただ、川の近くのスークは一部回収されてて、古さやレトロ感を求めていくとキレイすぎる気も。










フェズのスークの高低差は思ったよりも、なかなかのものだった。

スークで売ってるものはマラケシュに比べると、全体的に見劣りする。
本当は友達にバブーシュとか買っていこうと思ってたけど、マラケシュのと比べると品質も見るからに微妙だし、店員さんの圧もすごいのでゆっくり選べなさそうで、けっきょく何も買わなかった。
お土産や買い物が好きな人はマラケシュで買うべし!

小さな路地でお菓子を売ってるお店がたまにある。
あまりにも喉が痛かったのでキャンディーを買った。1DHで5粒くれた。
ミントキャンディーは普通に美味しかった。



アッタリーン・マドラサは入らなかった。
途中で会った日本人が「ブーイナとかとも似てるし、入り口から覗いてみてから、入るかどうか決めてもいいかもよ」とアドバイスをくれて、実際に覗いてみて入るのをやめた。

この辺りは、人それぞれの旅のスタイルに合わせて選んでいけばよいかと。






ランチはルシーフ広場?の、カフェで。
ここで初めてパティスラを食べたけど、なかなか美味しかった。
歩き方には「高級店の前菜」って書いてあったけど、まさかオープンカフェで食べられるとは。
そして、前菜のくせにお腹にたまる。




ザウィア・ムーレイ・イドリスは、歩き方に載っているとおり、入り口からの見学のみ。
でも、結構よく見えるし、写真も撮りやすい。







そのすぐ近くのモスクも良かった。
あれはカラウィン・モスクだったのか?
ムスリムたちのリラックスコーナーになっている部分と、通りを挟んで真剣にお祈りしたい人エリア、その両方を入り口からだけど見ることができた。
リラックスコーナーには沢山人がいたけど、お祈りコーナーは誰もいない。
皆が満たされてるなら良いことだ。








その後もタンネリなど見学し、好きなだけスークを歩き回る。

18:00過ぎ、明日のシャウエン行きのバスを予約するためにバスターミナルへ。
詳しくは7日目のシャウエン編に書くけれど、一部のバスは旧市街のバスターミナルからも出てます。
詳細は巻末とかシャウエン編で。

新市街も見てみたかったし、宿の人や歩き方オススメのマリーン朝の墓地とやらにも行きたかったけど、ちょいと時間も押してたので、自分の旅のスタイル的には、名所巡りよりも、市井の人々の生活に触れたい!潜り込みたい!という気持ちが大きいため、ユダヤ人街・メッラハへ。







メッラハ、個人的にめっちゃ良かった。
人々は親しみやすいけれど、フェズ・エル・バディみたいなウザさは無い。
写真ウェルカムな人も多かった。
ユダヤ人街独特な街並みが並んでたり、賑やかな青空スークがあったり、メッラハならではの風景も楽しめた。
なにより、全体的に明るくてユーモアのある人が多いような気さくな雰囲気で、地元の人とも絡みやすかった。






ディルハムキッズたちw





メッラハに入り浸りすぎて、この日はこれで終了。




夕食は5DHのどんぶりスープでおなかいっぱい。
向かいのおじいちゃんがスープだけの自分を気の毒に思ったのか、パン分けてくれたw


宿はダル・エルリオという一泊80DHのドミに2泊でした。
チェックインすると、ミントティーを振る舞いつつ、地図をくれて、見所など教えてくれた。

女子部屋を頼んだつもりがミックスなのは、もう諦めた。
シャワー兼トイレが一部屋に1つ。
誰かがシャワー浴びてると、その部屋はトイレも使えなくなる。

てか、モロッコの安宿はシャワー兼トイレの宿が多数。
普通のトイレの個室にシャワーがついてるような感じで、シャワーとトイレの距離が近い。
便器びしょ濡れはデフォルトみたい。
ちょっと値段を上げると、広さが増したり、仕切りが付いてたり。

2段ベッドがけっこう低くて、1段目でぼやぼやしてると頭を打つ。
コンセントは各ベッドサイドにあり。
一階のラウンジから天窓までの吹き抜けがあって、その吹き抜けを囲むように部屋があり、吹き抜けに面して窓がある。
同室の白人たちは、その窓をあけたまま半裸みたいな格好で寝てるけど、自分には寒すぎて、ダウン着て寝る。

また、砂漠じゃ無いけど、こちらのドミも猫の出入り自由。
朝起きて、自分の足元で猫が暖をとってた時は、カワイイけど本当に焦った。
アレルギー持ちの方は要注意。

フェズ・エル・バディには940本の路地があるそうで、残念ながら全部は歩けなかった。新市街とマリーン朝の墓地も行けてない。
見逃したところも沢山あるけど、1日半の滞在でも思ったより満足できた。疲れてきてるだけかも?


それから、フェズでは「物を盗まれた」という日本人に2人遭遇。

一人はポケットに入れていたケータイをすられたとの事。
フェズのメディナの警察に行ったけど、新市街まで行かなきゃダメと言われて、めっちゃ面倒くさいけど、まあ、行くしかない。

もう一人は、翌日のバスか電車のチケットを買ったけど、これで大丈夫かな?と心配してたら、親しくなったモロッコ人が「確認してあげるよ。見せてみ」というので、確認してもらったものの、その後でクレジットカードが無くなっていることが判明。

雰囲気は旅慣れてそうな人たちだったけど、やられる時はやられるんだなぁ・・・とシミジミ。



フェズからシャウエンへのバスについて。
歩き方には「シャウエン行きは新市街から」と書いてあったけど、CTMの場合、最初の2本は旧市街のバスターミナルから出ます!
2016年GW時点では、旧市街のバスターミナルから7:30発と10:30発があった。
それより後のバスは新市街からとのこと。
前日に行って予約もできた。
席もその場で指定するので安心。
予約の時点で全額払うけど、荷物は当日に5DHとのこと。





バスターミナルには沢山のキオスクがあるので、腹ペコで行っても大丈夫。
ただし、自分は10:30のバスだったので、7:30のバスでもお店が空いてるのかは謎。

ってことで明日はシャウエン!楽しみだ。


旅の全体図はコチラ

モロッコ五日目 サハラ砂漠→フェズ

2016年06月09日 21時20分39秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ5日目

砂漠で日の出を見たら、一気にフェズに抜ける!

5:30出発に合わせて5:00起床。
顔拭いて、歯磨きして(その辺にペッとするので、なんとなく歯磨き粉を使うのがためらわれる。てか山やってる人なら飲み込むかな?)、コンタクトレンズいれて、ターバン巻くだけ。

ちなみにGWの日の出は6:40頃。
出発時間は日の出しだいなので、季節によって変わるものと思われる。



暗い中で駱駝を割り当てられ、荷物をくくりつける。
昨日、明るいうちに1度乗っておくことができて本当に良かったと思う。

GWの朝の砂漠は涼しいけど、準備してれば全然平気。





朝は西に向かって歩くので、ちょいちょい日の出の方向を振り返りながらの乗駱駝。
日の出の時は、砂丘の上の方で立ち止まっての撮影タイムもあり。
駱駝に乗ったままなので、駱駝引きの人や、下働きの少年に頼んで撮ってもらう。







1〜1.5時間という乗駱駝時間はちょうどいい感じ。
これより短いと物足りないけど、あまり長いとお尻や腕が痛くなっちゃう。

駱駝に別れを告げて、7:00過ぎに昨日の拠点に戻り、簡単な朝食。
各々、荷物をまとめ直したり、トイレに行ったり、慌ただしく支度をする。

ここで、マラケシュ戻りの人と、フェズに抜ける人に分かれる。
二泊三日の旅友たちとも一部お別れ。せつない。


今回は、フェズ抜けの人たちは追加で250DH払えばミニバスで連れてってもらえた。
フェズ抜けのバスは、砂漠テント泊の人たちだけじゃなく、途中のホテルなんかでも人を拾っていく。
出発時間が間違って伝わっているのか、なかなか乗る人が現れなかったり、金額で揉めたてたり、つどつどテンヤワンヤで、全員を拾いきるまでに案外時間がかかった。
先に乗ってる人の中には若干イライラし始める人も。

フェズ抜けのバスは、基本的に誰かが言い出さない限り、ランチ以外はノンストップ。
自分の乗ったバスはランチ以外は一回しか止まらなかった。

ランチで寄ったのは、どこぞのホテル。
多分、色んなツアーが寄ってるんだと思う。
売店はおやつばかりで、サンドイッチ的なものはなく、食事をするならレストランに入るしか無い。
ここで初めてアルコールを発見!
カサブランカというビールが40DH、別のモロッコビールが50DH。
ハイネケンは60DHだった。
他にワインなどもあり。

カサブランカを飲んだけど、日本のビールが苦手な自分としては美味しくなかった。
ってことは、日本のビールが好きな人にとっては美味なのかも!





車窓を流れる風景は、砂漠近くでは砂とか岩とか、荒野という名に相応しいような景色が続くけど、北に近づくにつれ、草原やお花畑が増えてきて、途中ではノマド的なテントや、羊の群れと羊使いなど、まるでヨーロッパの牧草地みたいな景色に変わる(欧州行ったこと無いけど)。






8時頃にメルズーガを出て、ダラダラとフェズ抜けの仲間たちを集め、プチ休憩1回と、ランチ休憩1回で、フェズに着いたのは18時過ぎ。(まだまだ明るい)


これは新市街。ベルギーの空港テロ以降、警官や軍人が増えたとのこと。


ブージュルード門の近くの広場で降ろされた。バタバタし過ぎてドライバーさんにチップ忘れた。
ここまで一緒だった仲間たちとも、いよいよ本当にお別れ。三々五々に散ってゆく。

で、フェズのスークへ。
確かに道が分かりにくい。
自分の宿は、マップスミーなどの地図で見ると、メイン通りから右に入ってしばらく行くと左手に見える。って位置。
でも実際には、右に入って、しばらく行って、左に折れて、右に曲がって左に入ったところの突き当たりだった。
絶対に絶対に絶対に、人に聞かなきゃたどり着けない。
他の人の宿も、スークのメイン通りから目印の無い小道に入って20mほど行ったところにあるドアをノックすると・・・とか。
明確な目的地がある人ほど大変なところかも。

さて、フェズに来て、今やりたいことはただ1つ。
ハマムに行きたい!
砂埃にまみれ、お風呂に入れず、長時間のバスでクッタクタ。
垢を落としてマッサージを受ける準備は完璧に整っているのである。

探すのも面倒くさいので、宿の人に近くのオススメを聞いて、そこへ。
宿の人は100DHくらいと言っていたので、キレイめローカルに行きたい自分にはピッタリかも?と思ったけど、受付で実際にみたメニューは200DHからだった。
宿の人の希望的観測だったのか、観光客向けのメニューを渡されたのかは定かでは無い。
結局300DHでアカスリ、フェイシャル〜デコルテのゴマージュ、洗髪、マッサージ付き90分のコースにした。

脱衣所と浴室の二間続きの個室に案内され、そこで服を脱いで紙パンツとバスローブに着替える。

しばらくするとおばあちゃんが入ってきて、浴槽で待てと。
おばあちゃんも同じ脱衣所でパンツ一丁になると、新品のアカスリを携え登場。
こちらのバスローブを脱がせて、寝台を軽くお湯で流して「寝ろ」と。
(前の人の?)汚れが残ってたら「ここも流して」と身振りで伝えれば、ちゃんとお湯で流してくれます。

とりあえず最初のお湯かけで、白い紙パンツはスッケスケ。逆に恥ずかしい。

おばあちゃんはとってもおっぱいが大きいので、身を乗り出してゴシゴシしてもらう時に、つま先などにあたってプニプニするのが新鮮な感触(笑)

おばあちゃんは基本的に無表情だけど、こちらが痛いとかくすぐったいとかリアクションをすると笑ってくれる。
「ズイン」というのが英語のgoodに当たるようなので、マッサージなどで気持ちのいい時に言うと喜んでくれた。
「ズイン」のハンドサインは、親指と人差し指で丸を作るOKサインよりも、親指を立てるイイネサインが一般的。
濯ぎ残しなども身振り手振りで十分伝わる。

「湯水のように使う」とはいうけど、ほんと、お水が豊富でジャンジャン使う。
街が乾燥してるだけに、なんだか不思議。

自分の母親よりずっと年上そうな人に色々してもらって、なんか申し訳ない気持ちになりそうになりつつ、しっかり満喫。
肌はすべすべ、髪はサラサラ、マッサージもズイン!

最後は脱衣所でおばあちゃんと一緒に着替えて、チップあげて終了。

ローカル対応のためにシャンプーとか替えパンツとかタオルとか持参してたけど、ここでは不要だった。
個室なら写真撮れたなぁ〜、カメラ持って来れば良かった。というプチ残念。

なお、20DHのガチローカルに行った人の話では、「こんな汚いところに横になったこと無い」というような寝台に寝かされ、「ヘラクレスみたいな」屈強なおじさんに垢を擦られ、痛がると嬉しそうにパワーアップ、マッサージではえび反りなどグイグイ、履いて行ったパンツで入浴するので帰りはノーパン。
との事です。
そーゆーのやりたかったなぁ。

この後は「少しうろついたら簡単にご飯済ませて早めに寝よう」と思い、フラリと街に出たら、サハラツアーで一緒だった人達と偶然再会!
こんなにたくさんの人がいて、940本もの道が入り組んだスークで、まるで待ち合わせたみたいに再会できて本当に嬉しかった。
全員がハマム後で夕食を求めていたというのもナイスな偶然。







道を行けば、客引きに「ビンボープライス!」と声をかけられ、断れば「ビンボー侍」と謎の罵声(?)を浴び、夕食に入ったローカル向けのお店の店員さんは温かく、ホブスの熱々サンドイッチ20DHは相変わらず食べきれず、地元客とサッカー観戦を嗜み、夕涼みを兼ねてそぞろ歩き、小洒落たカフェ(コーヒー20DH)でまったり。
24:00 帰宿。
到着後数時間で早くもフェズの色々を味わってしまった。
明日はよりディープにフェズを堪能したい。




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モロッコ四日目 サハラツアー二日目・いざサハラ砂漠へ

2016年06月06日 22時59分20秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ。
モロッコ4日目。今日はいよいよサハラ砂漠!




とりあえず荒野をひた走る。


最初に、のどかな畑と古いお家のあるエリアに到着。たぶんティネリール。
古民家(?)見学ができるそうな。
そして、車の外には現地ガイドさんが待機。
「また別料金か?」と、一瞬一同がざわつくが、段々どーでもよくなってくる。

ガイドさん曰く
「風景などは写真撮っていいけど、人物を撮るときは勝手に撮らないで声かけて」とのこと。
やはり顔が写るのを嫌がる人が多いみたい。

ここで初めてボンボンキッズに遭遇。「写真とっていいよ。飴ちょうだい」とな。
そんなときのためにポッケに飴を忍ばせておいたので、写真を2枚撮って飴をあげる。
すると今度は「アンディルハム!アンディルハム!」と、お金も請求。数字だけフラ語。
お金取ろうってんなら、ただ並ぶだけじゃなく、もっと自然ぽく振る舞いたまえ。画にならないではないか。
自分の一行では、それ以上は誰も写真を撮らず、お金ももちろん渡さず。
しばらく「アンディルハム!」を連呼しながら50mほど追跡されたのは、鬱陶しいながらも可愛らしさも感じられたけど、最年長の子がかなりの時間、無言でついてきたのは、正直ちょっと怖かった。


建物の中は相変わらず壁が高くて迷路っぽい。
クサルのお部屋の中へ案内されると、絨毯織りの女性が待機。


この人は営業用の織り子さんらしく、写真も大丈夫。
そして絨毯織り機や、糸縒りを見学・体験し、そのままセールストークへ。
新しい絨毯をひろげるごとに、狭い室内に埃が舞うのは辛かったなぁ。
あちこちに沢山の靴があったので、きっと各部屋で同じことが繰り広げられていたのでしょう。

ひとしきり見学したあとは、入り口とは別のところから外へ。
そのまま簡単なお土産屋さんエリアに抜ける。
ここでベルベルターバンを購入する人が多数。
トラディショナルカラーは濃いブルーだけど、カーキやオレンジや紫や赤など、様々な色が置いてあるので、各自でお好みを購入。

言い値は60〜100DHなど、お店によって様々。
自分が前日にワルザザートで購入した時は、80DHスタートで、同じバスの仲間とまとめ買いするからって事で、40DH/枚で購入。

なお、綿100%の本格ものの他に、化繊混のイミテーション(しなやかだけど、涼しさに欠ける)が、言い値30DHとかなので、そこを下回るディスカウントは難しいかも?

砂漠に備えて、薄手のズボンを購入する人もいた。
だいたい120〜150DHからはじまって、80〜100DHで購入って流れでした。


ちょいちょい景勝地で撮影タイム。


ガイドさんを乗せたまま、お次はいよいよトドラ渓谷へ。
ここは素晴らしかった!
観光客だけでなく、モロッコの人もたくさん遊びに来てて、音楽を奏でたり、川遊びをしたり、みんな楽しそう。
ここで見かけたモロッコ人が一番開放的な雰囲気だったかも。







ロッククライミングのメッカとしても有名らしく、この日もクライマーがいた。

水は冷たくて気持ちいいけど、冷たすぎることはなく、自分はサンダルだったので、そのまま川にザブザブ入れて気持ちよかった。

この後、近くでランチ。やはりここは自腹。
100DHのコース13種類から選ぶ感じで、お値段の選択肢はなし。
少しモロッコ料理に飽きてきてた頃で、添え物のフライドポテトが大人気。
肉は残しても芋は食べる。

ガイドさんと別れるとき、やはりお金を渡す流れに。
でも、昨日の人のように金額は言われなかったので、各自の気持ちの料金で…という純粋なチップ方式。
トドラ溪谷でプチトラブルがあったけど、彼がまあるく納めてくれたので、チップはちょっと弾んだ。ってか、昨日の人の倍渡した。

そしていよいよ砂漠の入り口・メルズーガへ向かう。






メルズーガの一歩手前の小さな町で最後の買い出し。たぶんリッサニ。

飲み水・洗顔・歯磨きができれば良いので、自分は2リットルの水を1本追加購入のみ。
そこのお店では、凍らせた2リットルのペットボトルなども売ってたので、暑いのが苦手な人はこぞって購入。
しかしお酒はなかった。田舎だし仕方ない。

嗚呼、お酒欲しかったな〜。
砂漠deワインを絶対にやりたい!って人は、ツアー前に用意しとくのがベターかも。
ワルザザートで買えるって情報もあったけど、ツアーだと思い通りにいかないし、マラケシュでは新市街のスーパーまで行かないと買えないらしいので、日本から持ち込むのが一番確実かも。
オープナー持参、またはスクリューキャップを選択することと、砂漠のテントにはコップなんて、洒落たものはなかったので、その辺りは抜かりなく。


突然砂丘が見えてくる。

メルズーガの砂漠ツアーの拠点に着いたら、砂漠で使うものだけパッキング。
マラケシュに戻る人は、もともといらない荷物をホテルに残してきてる人も多いけど、フェズに抜ける人は全荷物を持参しているので、この作業は絶対。なので、それ用の鞄も用意しておくと吉。使わないものは車に置いていきます。

自分のツアーの場合、荷物用のラクダなどはなく、自分自身と自分の荷物をすべて一頭のラクダに積載。
荷物は、リュックにまとめて背負うか、トートなどのサブバッグをラクダの鞍のハンドルに引っ掛ける。

ここから約1時間のラクダ乗りを経てテントを目指す。

靴は、脱げにくいサンダルが最高。または、ラクダに乗るときから裸足になっちゃう。
スニーカーなどは中に砂がワサワサ入るし、ビーサンはラクダから落としてる人もいた。(拾ってもらえるけど)

ラクダの乗り心地はまあまあ。
鞍はあるけど、鎧(あぶみ)がないので、バランス感覚と腕の力で体を支える感じ。

5〜10頭くらい連なって行くので、足元に後ろのラクダの涎(めっちゃ臭い)をつけられるんじゃないかとハラハラ。
特に後ろのラクダの方が大きいとドキドキ。

乗り心地は大きいラクダの方がいいけど、こちらに選択権はなく、指示されたラクダに乗るのみ。

ラクダを牽く大人とは別に、子供が同行しているので、その子にカメラを渡すと撮影とかもしてくれる。

サンセットに合わせての乗駱駝だけど、東に向かって歩いていく上に、日没の瞬間は砂丘の谷間にいたため、沈む瞬間は見逃しちゃった。
別のツアーの人は、早いうちに砂漠について、砂漠で遊びまくって、夕日もまったり撮影したそう。
でも、自分たちは、夕日は見逃したけど、代わりに砂丘に映るラクダのシルエットはバッチリ収めました。
この辺りのスケジュールは、ツアーでぴったり時間を狙って・・・というより、それまでの行程に左右されてるだけのような気もする。

風が強く吹くと砂が飛んでくるので、気になる人はマスクやサングラスなどを着用した方が良いかも。

また、現地で薄手のパンツを購入した人の中には「生地が薄すぎてお尻が痛い」と嘆いている方もいたり、ラクダのせいか分からないけど、買ったその日に破れてる方も・・・。

ケータイはジップロックにイン。

カメラは「落とさなければ大丈夫」という情報を信じて、普通に使用。
問題ないといえば無いけど、砂漠以降、なんとなく誤作動が増えたような・・・。
「壊れてないけど変な音がするようになった」って人も。


立ったり座ったりするときの、予想以上の傾斜にドッキリ。






メルズーガのホテルに泊まっている人はランクルで砂漠に遠征することも多いらしい。




テントについたら、ひとしきり砂丘で遊んでからの夕食。


高めのちゃぶ台で膝立ちがベルベルスタイル。
疲れるから、すぐ座っちゃう。





そして、夕食のあとはキャンプファイヤー。
一緒に歌ったり、踊ったり、ぼーっと焚火を眺めたり、さっさと輪を離れて星空を見に行ったり、楽しみ方はそれぞれ。

笑いが止まらなくなってる白人がいて、どーやらキマッちゃってる感じで、その笑い声だけはちょっと怖かった。



星空はすごく綺麗だったけど、少し期待しすぎてたかも?
余計な明かりは無いけれど、空気中に薄っすらと砂が漂っているせいか、地平線ギリギリまで迫る星空とはいかず。
でも、やっぱりとってもきれい。

星空などを見ていると、さすがにジンワリ寒くなってくるけど、上着を取りにテントに戻って、また砂丘を登って・・・というのはとっても面倒くさいので、夜空の下で長居するつもりなら、最初から上着など持って出るのがオススメ。


砂漠のテント泊について。
自分のツアーのテントの部屋割りは、男女混合相部屋半雑魚寝。
お布団が隙間なく並べて敷いてある。
着替えとかは厳しいと思うし、ゆったり体を拭いたりもしにくそう。
個室とか男女別が保証されていないなら、色々持っていくだけ無駄かも。

とりあえず、水・防寒具・超最低限の洗面用具・ゴミ袋・トイレットペーパーがあれば大丈夫かなと。
あると便利だなと思ったのは、ウェットティッシュ・懐中電灯・マスク。

懐中電灯は、消灯後に部屋の出入りをしたり(星見やトイレなど)、日没後のトイレなどの際にはあると便利。ケータイで代用でも可だけど、絶対に砂漠には落としたくないので、そしたらジップロックなどのカバーも必須。
明るすぎたり、光が拡散するものだと迷惑かけそうで気を使っちゃうかも?

ちなみにトイレはどこかと聞いたら「フリー」と。
つまり、好きなとこで好きにやってと!
そう聞いたら出る気配が消えた。拭いた紙とか、みんなどーしてたんだろ?

部屋も布団も砂まみれなのは覚悟するべし。
自分はターバン巻いたまま、マスクして就寝。

GWのサハラの夜は、まあまあの冷え込み。
昼間の服装に長そでジャケットとウルトラライトダウン着用で、靴下とかは履かず、十分に寝られた。(寒がり)

部屋には猫も自由に出入りしていて、猫アレルギーの自分的には、かなり参った。

と、なんやかんや言っても、ホント楽しかった。
滞在半日だけど、もう少し居たいけど、とにかく来てよかった。

明日はフェズへ。
バスの超長距離移動が待ってるけど頑張ろう!

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モロッコ三日目 サハラツアー初日

2016年06月02日 23時44分09秒 | モロッコ 2016年GW
こんばんにゃ。

今日から二泊三日のサハラツアーに参加。
泊まっていた宿で手配してもらった。



ツアーの内容は以下の通り。

1日目
マラケシュ発
アイト・ベン・ハッドゥ
ワルザザート
バラの谷
ダデス渓谷
ダデス渓谷泊

2日目
ダデス渓谷発
ドドラ渓谷
メルズーガ経由
サハラ砂漠でラクダ乗り×1時間withサンセット
サハラ砂漠のテント泊

3日目
サハラ砂漠発
ラクダ乗り×1時間withサンライズでサハラ砂漠離脱
マラケシュ戻り

この行程を、ミニバスまたはランドクルーザーで回る。(車種は参加人数次第)
旅程中の朝食と夕食と宿泊費は込み。
800DH≒9500円。

多分、宿側の手数料も入ってると思うので、直接ツアー会社に申し込めば700DHくらいかと思われ。
ツアー会社は、たまに道端で見かけるけど、変な会社もあると聞いていたので、あえて宿に手配をお願いすることに。
宿のクチコミがすこぶる良いので、きっと大丈夫だろうと。

あと、自分はマラケシュに戻らず、フェズに抜けたかったので相談したところ、
そういう人を集めて、プラス250DH≒3000円でフェズまで連れてってくれるとの事。
バスは本数少ないし、グランタクシーをシェアする仲間を探したりする手間も面倒くさい上に、
シェアメイトが見つかっても300DH以上かかりそうなので、喜んで乗っかることに。


さて、初日。
7:00に来ると言っていたお迎えが7:20にやってきた。
ミニバンでどこぞの広場に連れて行かれて、そこでツアー参加者をひとまとめにしてから
各車に振り分ける。


早朝のフナ広場は閑散。



自分は16人乗りのミニバスに、日本人6人、チュニジア人の3人家族、オランダ人の母子2人、
合計11人&ドライバーというメンバーで、いざ出発。




助手席に座りたかったけど「そこは母子が座るからダメ」
ほな2列目に・・・と思ったら「そこは家族連れが座るからダメ」
3列目以降で自由席だった。まあ、子連れ優先なのは当然ですな。


緑なす山々や、赤茶けた大地など、めくるめく景色を楽しみながらのワインディングロードを駆け抜け、
標高をバンバン上げていく。幸い自分の車では酔う人はおらず、快調至極。


プリングルスもパンパン!


登ってきました。





途中、荒野のパノラマビューポイントwith山羊(トイレは無かったような)と、
お花畑(カフェ併設、2DHのトイレあり)でプチ休憩を挟み、第一目的地のアイト・ベン・ハッドゥウへ。





サハラマラソンのゴールはアイト・ベン・ハッドゥの真横。


車を降りるとガイドさんがいて、一緒にクサル(要塞都市)の中へ。


炙り出しのポストカードは、砂糖水で描いていて、べっこう飴と同じ理論。
絵が浮かび上がると甘い香り。



おっと、失礼!







クサルの中では猫やロバに遭遇しつつ、体力のある人は頂上まで。
てっぺんからの眺めは、なかなかの絶景。




遠足の子供達にも遭遇。

その後、アイト・ベン・ハッドゥウの対岸のレストランでランチ。
「ランチはインクルードじゃないの?」とモヤモヤしてる参加者もいたので、
ツアーに申し込む時に要確認ですね。

ちなみに、こちらのレストランでは「細かいのがないからお釣りとかよくない?」と、
店員側から言われたり、お釣りをユーロで渡された人もいたり、なんやかんやゴチャゴチャしてたので、
やはりある程度の小銭は必要だなとしみじみ。てか、こんなんじゃチップ置く気にはなれないわ。
それとも日本人はチップくれないことが多いから、お釣り渡したくないとかなのかな?

ランチを済ませ、ガイドさんと別れ、次の目的地へ!という段になって
「ガイドさんには1人25DHです」って、一同「え?込みじゃないの?」と騒然。

英語の分かる人は
「そういえば全員ついて来いとは言ってなかったかも?」
「1時間25DHって言ってたような?」
と、曖昧な記憶を探り出す。
仏語OKの参加者でもキレてる人いたし、どうもよくわからない。
ガイドさんについて行かなかったとして、何時に車に戻るとかも言ってなかったし、
金額は小さいけど、なんだかな〜って感じ。





こちらのツアーでは、アトラス・スタジオは車窓から入り口のみ見学。


ワルザザートについた。





大きくて、綺麗な街並み。でも、それだけ。
カスバ(要塞)の見学が出来るかもと期待していたのだが、停車時間は15分。こりゃ無理だ。
「シネマ・ミュージアムに行きたい人がいたら30分にするけど?」との事だったけど、誰もいなかった。
まぁいいか。

本当はここでワインとか買っておきたかったけど、時間短すぎてお店探したりする暇もなく断念。

砂漠でワインとかやりたかったなぁ。
ツアーだと、お買い物タイムとか思い通りに行かないので、ツアーの前日までに用意しとけば良かった。
なお、マラケシュでは新市街のスーパーでお酒買えるらしい。あと、高級ホテルとか。
でも、日本からハーフボトル持参とかが堅実な気もする。
自分が泊まった砂漠のテントにはグラスもオープナーも無かったので、そのあたりの準備もぬかりなく!





GWはバラのシーズンなので、バラの谷に行くことを楽しみにしていたけど、連れて行かれたのはバラの店だった。
ローズウォーターとかは沢山揃ってたので、買うつもりの人には良かったかも?
咲いてるバラにはアブラムシがびっしりなので、じっくり見てると気持ち悪くなる。


バラで作ったハートのリースをもった少年が「一緒に写真撮ろう」と、
邪気のない顔で声かけてくるのでツーショット撮影なども楽しんだ。

そのあとで、「*@#% 1DH ?#&」って言われて、
最初は「写真撮ったんだから1DHちょうだい」って言われてるのかと思ったけど、それにしちゃグイグイこない。
よく聞いてみると「このリース、よかったら1DHで買わない?」とのこと。
荷物になっちゃうので断ったけど、普通に笑顔で「バーイ!」って、全然押し売りとかしてこない。
こんな人もいるんだなぁ、とちょっと新鮮。
むしろ「写真~」って事なら、楽しかったし払ってたと思う。






そして本日最後の目的地、ザゴラ渓谷へ。
モコモコとした奇岩が夕日に照らされて、その下には山肌にへばりつくような建物や、谷底の緑など、
独特の景観でテンションあがる。


宿は溪谷沿いにあり、ロビーの素敵な内装にテンション上がるも、
「日本人女子二人組と相部屋ね」と、
ダブルベッド×1台とエキストラベッド×1台という部屋に、現地で振り分けられる。
別にいいけど。

部屋にコンセントは一口だけ。タコ足持ってて良かった(^◇^;)

部屋にドライヤーがなくてテンパってる人もいた。
フロントで借りてたけど、ホテルに一台しかないみたい。
シャワーは沢山の部屋の人が使ってるとチョロチョロだったり、使ってる人が少ないと熱湯だったり、
なかなか田舎らしい仕様。

見た目はキレイだったけど、中身が追いついてないホテル。
近くには似たような宿が点在してたので、当たり外れなのか一般的な仕様なのかは謎。

自分は基本ドミだし、大して期待してなかったからいいけど、
前後にちゃんとしたホテルに泊まってて、この手のツアーでこの手の宿に来ちゃうとビックリするかも?



溪谷の夜風はひんやりしてて、夜は星空がキレイだった。


サハラツアーでのちょっとしたこと

車内では、暑いから、写真撮りたいからなどの理由で車の窓開けたい派と、
埃っぽいから、コンタクトレンズ乾燥するからなどの理由で窓閉めたい派との、静かな攻防あり。

メルズーガに入る前から埃がすごいのは間違いないので、車内ではマスクをしておくとか(
ストールだけじゃ物足りなかった)、のど飴などのケアグッズを用意しておかなかったことは後悔。



明日は砂漠!お風呂無し!
シャワーの調子がイマイチでも、しっかり体洗って、おやすみなさい。
だにゃあ。

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