読書日和

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本屋大賞効果

2016-04-22 20:59:53 | ウェブ日記
4月12日、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」が第13回本屋大賞を受賞しました。
※『宮下奈都さんの「羊と鋼の森」が本屋大賞を受賞!!』の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。

昨年の9月に発売されたこの小説、初版の発行部数は6500部と少ないものでした。
そこから第154回直木賞の候補作になったこと、TBS「王様のブランチ」が選ぶ「ブランチブックアワード2015」の第1位になったこと、紀伊国屋書店がベストな本を選ぶ「キノベス2015」の第1位になったこと、第13回本屋大賞にノミネートされたことなどを経て、じわりじわりと発行部数を伸ばしていきました。
本屋大賞発表直前の時点では11万2500部まで伸びていました。
そして本屋大賞が発表され見事大賞を受賞すると発行部数は一気に上昇しました。
22万部の重版により、発行部数は33万2500部に。
さらに先日これでも品薄が懸念されるということで追加で17万部重版され、発行部数は50万2500部になりました。
11万2500部から50万2500部へ、本屋大賞の受賞によって39万部も発行部数が増えました。
「芥川賞、直木賞よりも小説が売れる賞」「今現在最も小説が売れる賞」と呼ばれるその効果を発揮した格好です。
受賞するとベストセラー確実というのは凄いです。

そして羊と鋼の森は本屋大賞受賞に至るまでの着実な歩みも印象的です。
初版が6500部だったのが本屋大賞発表直前では11万2500部まで部数を伸ばしていたのは、それだけ作品が評価されていたということです。
私も昨年の10月初めに読んで凄く良い作品だと思ったので、本屋大賞受賞によってこの作品がより多くの人に読んでもらえるのを嬉しく思います。
本屋大賞は書店員さんがボランティアで運営しているため資金面や労力など大変だと思いますが、ぜひ今後も続いていってほしい賞です。

※「羊と鋼の森」のレビューをご覧になる方はこちらをどうぞ。