読書日和

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平和記念公園の折鶴から見る戦争と平和

2016-05-30 22:00:05 | 政治


写真は平和記念公園の「原爆の子の像」の場所にある折り鶴の展示コーナーです。
ここには全国から寄せられた平和を願う折り鶴が展示されています。



「平和を愛し、守り続けます」



「世界が平和であるように」

良い言葉だと思います。
私は未成年の子供、選挙権が18歳に引き下げられることを考えると満18歳になるまではこれで良いと思います。
毎年高校生が平和を願うスピーチをしているのをテレビのニュースで見る時の瑞々しさを思い出しました。
しかし大人の場合は「平和を願う」で終わってしまってはいけないと思います。
この平和を願う子供達が安心して折り鶴を折れるような社会、つまり平和な社会を守っていくにはどうすべきか、具体的な方策を考える必要があります。

日本の場合、中国が現在進行形で尖閣諸島という日本固有の領土を侵略しようとしています。
尖閣諸島について「中国のものだ」と言い、武力で奪い取ることも辞さない構えを見せています。
明らかに中国によって日本の平和が脅かされています。

中国の場合、「今が侵略の好機だ」と見れば必ず動きます。
元はチベットという国だったチベット自治区、東トルキスタンという国だったウィグル自治区が中国によって領土を侵略され、中国の一部にされてしまった歴史を見ても明らかです。
また、南シナ海では現在進行形で南沙諸島を侵略してフィリピンら東南アジアの国々と激しく対立し、陸でもインドやブータンの領土を侵略してやはり対立しています。
平和を乱し、武力によって他国の領土を侵略する中国という国がすぐ隣にあるのです。
この状況で平和を守るためにはどうするかを考える必要があります。

私は中国の脅威から日本の平和を守るには「抑止力」をしっかり整えておくことが大事だと思います。
「この国を侵略したらこちらもただでは済まない。迂闊には動けない」と思わせることで侵略を思い止まらせることができ、これを抑止力と言います。
自衛隊、在日アメリカ軍、集団的自衛権、憲法九条の改正などが抑止力に該当します。
昨年の秋に集団的自衛権の行使が可能になったことで従来より抑止力を向上させることができました。
しかしまだ万全ではなく、憲法九条の改正という長きに渡って注目されてきた問題が残っています。

よく「戦争反対。憲法九条を守れ」と言う人がいます。
これについて、「東京新聞5月4日の一面」という記事に、憲法九条と平和について書いています。
「戦争反対。憲法九条を守れ」と言う人達には特徴があり、文字通り゛戦争゛も辞さない態度で日本を始めとする他国の領土を侵略しようとする中国については一切を見ないようにして何も言わず、日本が抑止力を整えて中国の侵略から国家国民を守ろうとする時だけ「戦争反対」と言います。
何もせずに憲法九条を信じてさえいれば平和だという主張ですが、何もしなかった国がどうなったかは、現在のチベット自治区やウィグル自治区を見れば明らかです。
また、かつてフィリピンは在フィリピンアメリカ軍を「出ていけ」と言って追い出しましたが、アメリカ軍がいなくなり抑止力が低下したその途端に中国艦隊がやってきて南沙諸島を侵略し、現在の領土問題になっています。
これらのことから、こちらがいくら憲法九条を信じても中国は尖閣諸島の侵略を止めてはくれないことは明らかです。
憲法九条の平和の理想は世界中の全ての国が善良で他国の領土を侵略する国が一つもない場合にしか成り立たないことを受け止める必要があります。

現実の一切から目を逸らし憲法九条に縋り付くのではなく、領土を侵略してくる国がいるという目の前に迫っている危機に対応できる憲法にしてほしいです。
抑止力を強化し、日本の平和を守れる可能性を高めるため、私は憲法九条の改正を希望します。

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