読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

明石焼 ぶぶ亭

2015-11-09 22:59:00 | グルメ


土曜日は研修が終わった後、新幹線に乗るまでに時間がありました。
なのですぐに新大阪駅には行かずに、大阪駅の周辺でたこ焼きを買っていこうと思いました。
向かったのは阪急三番街という地下街にある「明石焼 ぶぶ亭」です。
ここは2006~2007年に大阪に住んでいた頃に阪急三番街を歩いてよく目にしたお店でしたが、寄る機会はありませんでした。
そんなこともありたこ焼きを買うならここにしようかなと思いました。
お店の名前に「明石焼」と付いていることもあり、せっかくなのでたこ焼きと明石焼きを両方食べてみることにしました。



まずこちらの写真はたこ焼きです。
マヨネーズはなしにしました。
たこ焼きは圧倒的にふわふわでとろとろでした
こんなにふわとろなたこ焼きは久しぶりに食べました。
持ち帰りでもこんなに美味しいとなると、お店で出来たてを食べたら相当美味しいのではと思いました。



こちらは明石焼きです。
明石焼きを食べるのはこれが初めてで、食べた瞬間に玉子の味が広がるのが印象的でした。
また、出汁に浸けて食べるのも印象的でした。
中身としてたこ焼きのようにたこが入るのみで、生地には具は何も入っていなくて、玉子と出汁で勝負のようです。
これもお店で出来たてのを出汁に浸けて食べるとさらに美味しくなりそうです。

大阪には一泊二日の短い滞在でしたがお好み焼きとたこ焼きを両方食べることが出来て良かったです。
やはり名物を食べるのは良いものです

疲れた時には

2015-11-08 19:46:24 | グルメ


写真は以前ご紹介した「肉のきくがわ」の「ロースとんかつのご飯セット」です。
食べたのは7月末なのでだいぶ前になります。
この時は凄く疲れていて豚肉を食べたいと思いました。
疲れた時にはやはり豚肉だと思います。
豚肉には疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富に含まれています。
その含有量は牛肉や鶏肉の10倍はあり、肉の中では断トツで優れた疲労回復効果を持っています。
なので疲れた時には豚肉を食べるようにしています。

写真のロースとんかつは皿の大半を占めるとんかつの大きさに驚きました。
ただ厚さはそれほどでもないので食べきることが出来ました。
すごく衣がサクサクしています。
そしてタレが特徴的で、マスタード風味で凄くとんかつと合っていました。
気持ち的にも肉を食べると活力が湧いてくる気がしますし、かつ疲労回復効果も高いということで、豚肉はお勧めです。

大阪のお好み焼き

2015-11-07 22:28:51 | グルメ


「8年7ヶ月ぶりに歩いた大阪」の記事に書いたとおり、昨日はお好み焼き屋を探して大阪駅周辺を散策しました。
鉄板焼のお店はよく見かけたのですがお好み焼き専門のお店は意外と少なく、お店探しは難航しました。
良いお店を見つけても大混雑していて断念したりもしました。
ようやくお好み焼き屋でありかつ席も空いていそうなお店を見つけました。
それがこの「お好み焼き工房 メロディ」です。

お好み焼きの種類がいくつかあり、さらに大きさが大、中、小とありました。
私は最もオーソドックスな通常のお好み焼きを注文し、大きさは中にしました。



そしてしばらく待って出てきたのが写真のお好み焼きです。
大阪のお好み焼きらしく、生地に細かくカットされた具材が練り込まれています。
ねぎ、きゃべつ、紅しょうがが練り込まれていました。
関東での主流はこちらの大阪のお好み焼きとなっています。
マヨネーズをつけるか聞いてきたのでなしにしてもらい、かつおと青のりも使わずにソースだけで食べてみました。
食べてみると紅しょうがが効いた味が印象的でした。
久しぶりに食べる味でした。
上に乗った、パリッとしている豚肉も美味しかったです。

せっかく行く大阪なのでぜひお好み焼きとたこ焼きを食べたいと思っていただけに、昨日無事にお好み焼きを食べられて良かったです。
その地の名物を食べると気分的にも満足します

8年7ヶ月ぶりに歩いた大阪

2015-11-06 23:53:56 | ウェブ日記
今日は定時で帰宅し、すぐに電車に乗ってまず広島駅に行きました。
そこから新幹線「のぞみ」に乗って大阪駅に向かいました。
新大阪駅で新幹線を降りた時、2006年~2007年に大阪に住んでいた頃にここを歩いた記憶が少し蘇りました。
そして20時過ぎに大阪駅に着きました。
ホテルにチェックインし、荷物を置いてすぐに外に出ました。
そこから「お好み焼き」か「たこ焼き」のお店に寄るための大阪駅周辺の散策が始まりました。
8年7ヶ月の歳月で土地勘がすっかりなくなってしまったので人の流れに身を任せたりしながら手探りで散策してみました。
今日はお好み焼き屋に寄ろうかと思ったのですが意外とお好み焼きのお店があまり見当たりません。
さらに今日は金曜日ということでどのお店も混んでいてなかなか入れるお店がありませんでした。
駅周辺を凄くぐるぐると回りやがて22時になる頃、ついに一軒のお好み焼き屋を見つけ、入ることができました。
次の記事で書きたいと思います。

8年7ヶ月ぶりに歩く大阪駅前はだいぶ変わっていて最初は戸惑いました。
特に駅ビルが大幅に強化されていて、ニュースでは見ていましたが実際に降りたってみると大規模化に驚かされました。
しかし変わっていない部分も結構あり、歩いているうちに「おお、これは覚えている!」という場所や建物にいくつも巡り会いました。
阪急3番街や阪急32番街など懐かしかったです。

かつてよく行った、阪急梅田駅のほうにある紀伊国屋書店も見かけました。

大阪駅の周辺はかなり立体的な造りになっているのが印象的です。
久しぶりに歩いてみてそれがフラッシュバックしてきて、当時も最初は立体さに戸惑ったのを思い出しました。
明日は研修の後は新幹線に乗って山陽に戻るのであまり時間がありませんが、帰りに少し歩いてたこ焼き持ち帰りが出来るお店にでも寄れたら良いなと思います。

久しぶりに大阪へ

2015-11-05 23:45:07 | ウェブ日記
明日の夕方、久しぶりに大阪に行きます。
前日のうちに大阪に入り、土曜日に仕事の研修があります。

大阪には2006~2007年にかけて1年1ヵ月ほど住んでいたことがあります。
休みの日はよく梅田に行って街を歩いたものです。
今回行くのも梅田なので、あまり時間はないですが少し歩けたら良いなと思います。

大阪のお好み焼きも食べたいです。
大阪のお好み焼きは「関西風」と呼ばれているもので、お好み焼き生地の中に具が練り込まれています。
そして生地自体が厚く、麺は入らないです。
ちなみに関東ではこの関西風が主流で、私は埼玉、神奈川、東京に住んでいましたが見かけるお好み焼き屋は大抵関西風でした。
なので山陽にやってきて、「広島風」を食べてみたらその「関西風」とは全く違う作り方に驚きました。
参考記事:「焼くんじゃ」の海物語
麺が入るのは知っていましたが、生地は非常に薄くクレープのようで、具材は生地とは混ざらず分離しているのが印象的です。
そして味も非常に美味しいです。
今ではすっかり広島のお好み焼きが大好きになりましたが、久しぶりに食べる関西風もまたしばらく食べていなかっただけに関東に居た頃とは違った味わいになる気がします。

そして大阪といえばもう1つ、「たこ焼き」があります。
たこ焼きは大阪に居た頃よく食べました。
天下一品の美味しさで、たこ焼き日本一に違いないと思っています。

そんなわけでお好み焼きとたこ焼き、出来れば両方食べたいところです。
8年7ヶ月ぶりに降り立つ大阪、楽しんできたいと思います

霜月11月

2015-11-04 23:51:32 | ウェブ日記
11月になり早4日が経ちました。
5月が皐月、10月が神無月などと呼ばれるように、11月は「霜月」と呼ばれます。

今日は朝会社に行く時、道端に停車していた車のフロントガラスに物凄く水滴が付いているのが目に留まりました。
ワイパーが稼働する部分だけは水滴が取り除かれていただけに、より一層水滴の部分が際立っていました。

それを見て私は一瞬霜が降りたのかと思いました。
ただよく見ると水滴で、朝露のようでした。
もう少し寒くなってくるとこれが霜に変わります。
霜月と呼ばれるだけに霜が降りてもおかしくないくらい朝冷え込むようになってくるのが11月です。

そして今年も「酉の市」の時期になりました。
明日5日は「一の酉」で、今年は「三の酉」まであります。
せっかく山陽に来たのでこちらの酉の市にも行ってみたいなと思います。
酉の市の雰囲気はすごく好きです

酉の市が来ると、いよいよ今年も残り少なくなったなと思います。
11月は晩秋でもあり、どんどん秋が深まっていき冬が近付いてきます。
三の酉が終わるとすぐ来月になり、12月「師走」の到来です。
そうなるとあっという間に冬が来て年の瀬を迎えると思います。
元々縁日の雰囲気が好きですが、その中でもすごく好きな酉の市の雰囲気を楽しんで年の瀬に向かっていけると良いなと思います

「ウエハースの椅子」江國香織

2015-11-03 17:36:35 | 小説
今回ご紹介するのは「ウエハースの椅子」(著:江國香織)です。

-----内容-----
あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。
出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた―。
私は38歳の画家、中庭のある古いマンションに一人で住んでいる。
絶望と記憶に親しみながら。
恋人といるとき、私はみちたりていた。
二人でいるときの私がすべてだと感じるほどに。
やがて私は世界からはぐれる。
彼の心の中に閉じ込められてしまう。
恋することの孤独と絶望を描く傑作。

-----感想-----
読むのが三冊目となる江國香織さんの作品はまさかの不倫の物語。
ただし不倫をクローズアップしているわけではなく、むしろそこから発生するどうしようもなさや絶望のほうに焦点を当てています。
そしてドロドロとしているわけではなく至って淡々としているのが特徴です。

主人公の女性「わたし」は38歳。
職業は画家をしています。
冒頭からの数ページは子供の頃を回想していました。
母は画家で父は雑誌の記者。
両親から主人公は「ちびちゃん」、妹は「ちびちびちゃん」と呼ばれ、主人公家族は東京のはずれに住んでいました。
回想の終わりの言葉は印象的でした。

みんな、どこにいってしまったのだろう。にぎやかだったのに。みんなどこかにいってしまった。父と母も。
私はもう、二度と彼らに会うことがない。


主人公の回りからは一人、また一人と人がいなくなっていったようです。
祖父母が死に、父が死に、母が死に、残りは妹と二人だけになりました。

他のことはなにもかも忘れてしまえる作業について、主人公は「絵をかいている時間」「蝶ちょをとっている時間」「雪の日に空を見上げている時間」の三つを挙げていました。
そして「雪の日に空を見上げている時間」について詳しく語っていました。

あの空は不思議だ。仄(ほの)あかるく、わずかに砂色を帯びて、そこからきりもなく落ちてくる雪の一片一片の、あのかたち、あの軽み。見上げていると、完全に時間の流れの外にでてしまう。

これは印象的な言葉でした。
読んでいたら雪の降る日の空の様子が鮮明に思い浮かびました。
私も雪の降る日、空を見上げたことがあります。
まさに仄あかるくわずかに砂色を帯びていて、この表現はすごく的確だと思いました。

主人公の恋人は家庭を持っていて、娘と息子が一人ずついます。
つまり完全に不倫です。
恋人は「あなたは世界一美しい」とか甘いようなことを色々言っていますがこれは陳腐に聞こえました。
また、二人は外国に移住する計画を立てていて、「いつか、マジョルカ島あたりで、二人でしずかに心地よく暮らそう」と恋人は言っています。
これはどう考えても嘘だろうと思いました。
この恋人に妻と娘と息子を捨ててマジョルカ島に駆け落ちする勇気があるとは思えません。
あくまで家庭は自分の生活の基盤としてキープしておいて、外に恋人も欲しいという典型的な身勝手さが透けて見えます。
主人公はこんな移住計画を真に受けているのか…と思いきや、そのすぐ後にハッとする文章がありました。

私と恋人の計画は完璧で、そこには何の問題もない。何の問題も。ただ、私にはその日が永遠にやってこないことがわかっている、という一点をのぞけば。

なんと本人もその日が永遠に来ないことが分かっていました。
私は最初主人公のことを「甘い言葉に騙されてしまっている人」と思いましたが、すぐに「嘘と分かっていてもすがり付いてしまう人」と考えを改めることになりました。
嘘と分かっていてもこの恋人と付き合い続けてもしまうのは弱さよりもむしろ人間が持つどうしようもなさのような気がしました。

主人公が子供のころ一番好きだったおやつはウエハースとありました。
ここで作品名にもなっている「ウエハースの椅子」のことが出てきました。
主人公は子供のころウエハースで椅子を作ったことがあります。

ウエハースの椅子は、私にとって幸福のイメージそのものだ。目の前にあるのに―そして、椅子のくせに―、決して腰をおろせない。

これを見ると、主人公の幸福はやはり恋人と一緒になることであり、しかしその幸福は掴み取れないということが読み取れます。
本気で掴み取ろうとすれば恋人には家庭がある関係で色々な問題が発生し、椅子は脆くも崩れ去ってしまうと思います。

淋しさは、突然ぽっかりと口をあける。
この文章は綿矢りささんの「蹴りたい背中」の語り出し「寂しさは鳴る」と通じるものがありました。
綿矢りささんが第130回芥川賞を受賞した2004年1月、この時に直木賞を受賞したのが江國香織さんであり、そこにちょっとした縁を感じました。
当時は全く読まなかった江國香織さんの小説を最近は読むようになり、不思議なものだと思います。

江國香織さんの作品は文章が淡々としているのが特徴だと思います。
そのおかげでこの作品も変にドロドロせず、至って読みやすくなっています。
この淡々とした力が直木賞という大きな賞の受賞につながったのかなと思います。


※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。

※図書ランキングはこちらをどうぞ。