映画『灯台守の恋』82点。（2/9＊木）

久々にちょっと切ない、いい映画だった。本筋に入る前置きがちょっと物足りない流れになっていたのがもったいない。小さな島で灯台守をしている夫と妻の間に一人の新入りの灯台守がやってくる。男同士の友情と、同じ女性をめぐっての恋。小さな島の風景。広い空と海のシンプルな風景の中に灯台が小さくポツンとひとつ。灯台守の仕事、そういえば昔は男たちが命がけでやっていたんだな。そして、どんなに惹かれ合っていても一緒に歩いてはいけない、そんな恋もあると思う。それでも惹かれていく自分の心に嘘はつけない、そんな恋のかたちを描いてあった。
あんな大きな自然に抱かれて生きていけるのが羨ましい。もちろん自分の住む金沢も好きだけど心の片隅に、大きな自然に包まれたい思いをいつも持っているのでそんな土地に憧れがある。そうそう、この映画の中で一匹の猫ちゃんがさり気なくいい味出してた。とても誠実に生きようとする３人の登場人物が私の心をホッとさせてくれた映画だった。