今年の4月、母の七回忌を迎えました。
早いですねー、もう丸6年経っちゃうんですね。
私を見守る桜の花も、満開を迎えました。
そんな春の宵、ちょっと思い出話を。
施設でほとんど寝たきりだった頃の母の元に、見舞いに行った時のことでした。
寝ていた母の枕元で目覚めを待っていた私の横で、程なく母が目を覚ます。
「ご飯炊いたのがあるから、それで食べよう。」
私の顔を見るなり、いきなり話し始める母。
あまりにも唐突な話で、私にはワケがわからないが、とりあえず話を合わせてみる (笑)
「お母さんが炊いたの?」
「そう」
「おかずはなに?」
「醤油で味付けして、大根とレンコンを煮たの。 それをおかずにして、さらっと食べよう。」
涙が出そうになった。
その時の母は、ご飯を炊くどころか、自分の口で食事をすることもできない状態だったからだ。
自分でご飯の仕度をして、仕事から帰ってきた娘の私と一緒にご飯を食べようとした夢を見たのだろうか。
そんな夢が現実となることなく、母は逝ってしまったが、母の愛情を感じる貴重な会話は、今も私の宝物。
・・・・・・それにしても、「大根とレンコンの煮物」 って、どんだけ根菜好きなんだ (爆笑)
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もうすぐ母の日ですねー(笑)