里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミツデカエデ 房状の果実

2018-07-07 | 日記
大和町吉田地区の大畑山麓、沢に沿った林道を上がって行くと、山側斜面から枝
を差し掛けている木があって、葉裏に何かがぶら下がっているように見えます。
覗き込むと、カエデの仲間らしき翼果が房状にぶら下がっています。
あらためて葉を見ると、3小葉からなっているのでミツデカエデと思われます。
秋になると、黄橙色~赤橙色の紅葉が美しいと言われていますが、まだ撮影した
ことはありません。




                             二枚とも2018.6.24撮影

ヤマモミジ、カジカエデ、ミツデカエデ等のカエデ属樹木の葉には、エイサータンニン類が
含まれていて、血糖値上昇を抑制する作用があるのだとか。
この成分を用いた糖尿病の治療、予防においての最大のメリットは、必要量以上に投与しても
低血糖を起こさないということ。それに副作用のリスクが少なく、高齢の糖尿病患者にも安心
して処方できる点にあるようです。
予防に重点をおけば、サプリメントなどでの利用が可能と思われます。


                                 2018.6.24撮影

ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の落葉広葉樹で、樹高10~15mの高木。雌雄異株。
北海道南部~九州に分布し、山地のやや湿り気のある斜面や、沢沿い、林道沿い等に自生する。
樹皮は灰褐色でなめらか。枝は紫褐色又は赤褐色で、若い枝は上向きの白い短毛がある。
葉は3出複葉で対生する。葉柄は長さ3~8cm、赤味を帯びる。小葉は長楕円形~卵状楕円形
で長さ5~11cm、中程から先に粗い鋸歯がある。先端は尾状に尖り、基部は楔形。
質は薄く、両面とも濃緑色で、白い毛が散生する。
花期は4~5月、旧年枝の上部に総状花序を出し、黄色の小さな花を多数つける。花弁、萼片、
雄しべはそれぞれ4個、雌花では雄しべは無い。
果実は翼果。分果は長さ2.5~3cmで、短毛がある。翼は平行または鋭角に開く。
7~10月に熟して褐色になる。


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