里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ナラタケモドキ 丘陵地の林際

2019-09-18 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵上の車道から荒れた農道を下って行くと行く手に杉林が
あり、その林際で十数本のキノコが束生しているのを見つけました。
しゃがみ込んで観察すると、切株ではなく土から生えているように見えますが、食茸のナラ
タケモドキですね。山地の林内で、広葉樹の倒木や切株などに生えるキノコですが、土中の
枯れた根や埋木などに生えることがあるので、これもそのケースなのでしょう。




                              二枚とも2019.9.8撮影

ナラタケモドキは9月から10月初旬にかけての、比較的早い時季に発生するキノコで、味は
良いのですが傷みやすい印象があります。登山の際に、中腹のブナ林などでよく見かけます。
先に記したように倒木や切株に生え、その切株を覆いつくすほど大量に発生することも珍しく
ありません。別名も色々ありますが、オリミキ或いはサワモダシと呼ぶ地方が多いようです。

よく似たナラタケとの見分け方ですが、柄の上部にツバがあるのがナラタケ、ツバの無いのが
ナラタケモドキとなります。


                              二枚とも2019.9.8撮影

キシメジ科ナラタケ属のキノコで、夏~秋に発生する。主に広葉樹の倒木や切株、或いはその
周辺の地面に生え、しばしば束生~群生する。
傘の直径4~6cm、傘は初め丸山形で後に平らに開く。色は黄褐色~茶褐色で傘の中央部には
細かいささくれがあり、周辺部には放射状の条線もみられる。
ヒダは淡褐色~黄褐色、古くなると濃い茶~黒の染みが見られる。並び方はやや密から疎。
柄に直生またはやや垂生する。柄は傘とほぼ同色、柄上部にツバはない。
柄は長さ6~12cmで褐色の条線があり、下部は上部より太い。
食茸だが、過食や生食では中毒を起こすことがある。





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