79歳女性が眼科の開業医の先生(2か所の眼科医院を経営)から、ぶどう膜炎で当院眼科に紹介された。サルコイドーシスなど全身疾患の検索依頼だった。
内科紹介となり、内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が外来で診察した。患者さんは特に症状はない。胸部CTは単純で、ごろころしたリンパ節はないようだが、放射線科医から指摘があり、造影が追加された。
肺門リンパ節・縦隔リンパ節が軽度だが複数腫脹していた。肺野病変は目立たない。他疾患も否定できないが、サルコイドーシスが疑われる。呼吸器科外来(大学病院から)に来てもらっている先生に相談して、心電図で伝導障害はなかったが、心サルコイドーシスのチェックのため循環器科にも紹介になった。
サルコイドーシスの肺門リンパ腫脹は有名だが、実際に見たことはなかった。(診断が正しければだが)本当にあるものだと感心した。