明日から夏休みなので、病棟の指示を来週まで出しておく。抗菌薬や利尿薬を週末まで少し引っ張ってから中止にするなど、いる時とちょっと違った指示になるのは、大人の事情による。重症はいないが、誤嚥性肺炎が軽快して、嚥下訓練から食事を開始したばかりの(超)高齢者など不安定要素はある。
内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)から、病院職員と結婚することになったと、報告があった。所属病院である医療センターの同僚からは、何の研修に行ったのかと冷やかされるかもしれない。病院にとっても、おめでたい話だ。
昔、大学病院消化器内科から対癌協会に研修に行った先生(医学部の同級生)が、そこの医局秘書さんと結婚した。「早期癌を見つけに行って、お嫁さんを見つけた先生」とずっと言われていたのを思い出した。
日曜日の夜間に77歳女性が回転性めまいで救急搬入された。ふだんは関節リウマチでリウマチ専門医のクリニックに、甲状腺機能低下症で当院の甲状腺外来に通院している。
午後8時ごろにトイレに行った後から回転性めまいが発症している。良性発作性頭位めまいかと思われるような発症の仕方だった。当直医(大学病院からバイトの外科医)が頭部MRIを行うと、左小脳梗塞を認め、地域の基幹病院に救急搬送となった。
急性期の治療後に、リハビリ目的で当院に戻ってくることになるだろう(たぶん)。これは上小脳動脈の領域(MRAではよくわからない)。脳血管の支配領域がよくわかる梗塞巣だ。