なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

尿管結石

2024年12月09日 | 泌尿器科疾患

 12月6日(金)の当直の時に、午後10時半ごろに腹痛の20歳代後半の男性が救急外来を受診した。午後7時ごろからの腹痛で、臍下の正中からやや右側の痛みだった。

 普通に歩いて診察室に入って来たので、その時点では激痛ではなかった。12月1日の午後5時ごろにも同様の痛みがあったが、1~2時間で治まったそうだ。

 体重100kg以上と体格がいい。大きな腹部は平坦・軟で圧痛はなかった。圧迫すると、むしろ気持ちがいいという。年齢的にも尿管結石が疑われた。

 正しくは尿検査(時間外はテープでの検査のみ)を行って、腹部エコーで水腎症を確認してから腹部CTになる。その日はその前に肺炎・心不全の高齢女性を入院させたばかりだったので、省略して最初から腹部CTを行った。

 右腎はやや水腎症になっていて、膀胱のすぐ上の尿管に結石を認めた。大きさ的には自然排出を期待できる。

 CTが終わるころには疼痛は治まっていた。CT画像を印刷して、付き添いで来た母親に渡した。母親が「夫も尿管結石に2回なりました」と言った。

 疼痛再発時のためにジクロフェナク座薬を持たせたが、100kg超だと50mgの座薬でも心もとない。1個挿入して30分経っても治まらなければもう1個追加していいことにした。

 この患者さんのような、楽な患者さんだととても助かる。この日の当直は朝方に難しい患者さんが搬入された。(今日大学病院に救急搬送した)

 

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