なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

非代償性肝硬変、痛風発作

2024年12月05日 | 消化器疾患

 12月2日(月)にアルコール性非代償性肝硬変の60歳代半ばの男性が受診した。消化器科で診ていた患者さんだが、検査で手一杯ということで内科に回された。もっとも症状は消化器ではなかった。

 10月始めに消化器センターのある病院(肝臓内科がある)に腹水・食道静脈瘤で紹介していた。入院して連日の腹水ドレナージで腹水(胸水もあった)が軽減した。食道静脈瘤は結紮術(EVL)が行われた。

 10月末に退院したが、また腹水が貯留して11月始めに再入院となった。12月2日受診時の話では、前週の木曜日に退院したという。(まだ診療情報提供書は来ていなかった)

 動けないという訴えで妹さんに連れてもらって来ていた。外来看護師さんは血圧が88mmHgと低いことを気にしていたが、最近はふだんから100前後らしい。一見して腹水はあるが、入院した時よりは軽減しているようで、自覚的には気にしていなかった。  

 退院後から右手関節と左膝関節・左足関節の疼痛で動けないということだった。関節の発赤・腫脹はそれほど目立たないが、やや熱感があった。

 白血球11100・CRP5.3と炎症反応が上昇していた。肝機能も前よりも目立ち、飲酒が疑われたが、今回はそこは触れなかった。

 この方は高尿酸血症で処方(フェブキソスタット)を受けている。尿酸値は7.2mg/dLと正常上限だが、11月の消化器科外来受診時は9.3mg/dLと上昇している。

 痛風発作(関節炎)を来して、尿酸が関節内で消費されてむしろ低下してらしい。利尿薬の影響と、飲酒の影響が疑われた。

 通常はNSAIDsで治療するが、この方は血清クレアチニンが2.0mg/dL前後(eGFRが20前後)と慢性腎臓病(CKD)があって使用し難い。プレドニン20mg分1を3日分処方して、外来再診とした。

 本日(12月5日)外来を受診した時には関節痛は軽快して、歩行可能となっていた。プレドニンを漸減~中止とした。(下記のやり方で3日おきに漸減)

 

 あまり痛風発作に対するステロイドについての記載は見ないが、疾患として多い「偽痛風」を参照とある。偽痛風の治療は、プレドニゾロン20mg分1か分2を2~3日10mg分1か分2を2~3日5mg分1を2~3日プレドニン2.5mg分1を2~3日→その後中止。(「すぐに使える リウマチ・膠原病診療マニュアル」羊土社、による)

 

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