なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

踵骨骨折

2024年11月27日 | 整形外科疾患

 11月25日(月)の内科再来に90歳女性が受診した。定期の予約日だが、その日は異常があった。前日に洗濯物を干そうとして、段差のあるところで転倒した。左足首をひねったようになったそうだ。

 その後から左足関節から足の外側にかけて腫脹と皮下出血が出てきた。ふだんは腰曲がり(亀背)はあるが、普通に歩いている。転倒後は痛くて這って動いていた。

 翌日に外来予約があるので、その日は受診しなかったという。ただ日曜日に救急外来を受診しても、X線検査と鎮痛薬の処方で月曜日に整形外科受診となる。

 整形外科外来担当の外来看護師に連絡すると、X線撮影を入れてから回してくださいという。再来予約の診察が終わって、新患を診始めたところだった。足関節~足指のX線をオーダーして紹介状を記載した。

 整形外科医から、左踵骨骨折で手術することになったと伝えられた。X線でもわかるようだが、CTで確認していた。

 翌日に無事手術が行われた。1週間寝込むと、短期間のリハビリは要する。

 

 この患者さんは高血圧症などで診ている。今年の7月に両下腿から足の浮腫が生じてきた。心臓自体の問題はあまりなさそうだが、現役の喫煙者だった。今でも1日5~6本は吸っている。やめる気はなく、家族も今更やめさせなくてもということだった。

 COPDからの右心不全なのだろうか。降圧薬のARBをARNIに変更して、アゾセミド少量入れると浮腫は軽減している。

 昔から胃薬のマーズレンが処方されていて、そのまま継続していた。院内にはないので、レバミピド(ムコスタ)にしたが、「青い粉が入ってなかった」といわれた。錠剤は何が何の薬かわかっていないと思うが。

 

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