昨日の土曜日は日直で出ていた。午前中は開業医の先生方が診療しているので、受診は少なかった。通常お昼すぎから受診が増えるが、午後4時近くまで3名の受診だった。楽に終わるかと思われたが、午後4時過ぎに88歳男性が頭痛・嘔吐を訴えて受診した。心房細動・心源性脳梗塞の既往があり、ワーファリンを内服している。頭部CTを行うと右側頭~後頭にかけて凸レンズ様の血腫を認めた。わずかだが、外傷性くも膜下出血も伴っていた。もともと見守り歩行くらいのADLらしいが、会話はそれなりにできた。
1名しかいない脳外科医はこの連休中不在だった。一番近い当地域の基幹病院は手術があるということで、受け入れ不可だった。その次に電話をかけた外傷に強い総合病院は、いったん受け入れOKとなったが、わずかの差で外傷性くも膜下出血の手術が入って、受け入れできないと連絡が来た。すでに搬送依頼の救急隊が来て、出発する直前だった。その後連絡した脳外科のある2か所の病院はいずれも受け入れできないと断られた。これで連絡する病院がなくなってしまった。
脳外科医に連絡して、受け入れてくれる病院がないと伝えた。ワーファリン内服中で年齢もあるので、保存的に経過をみて対応を決めることになるらしいが、やはり脳外科医のいる病院で経過をみる必要がある。結局、他県になるが、知り合いのいる脳外科病院に頼んだので、そのに搬送する様にと連絡が入った。搬送先がなかなか決まらず、いったん帰ってもらった救急隊にまた来てもらって、やっと搬送できた。
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