糖尿病で通院している72歳女性から、両側の臀部から下肢にかけての痛みとしびれがあると言われた。当市の隣町に住んでいるが、別の町の整形外科医院に通院している。
(腰部)脊柱管狭窄症と言われている。鎮痛薬が処方されているが、症状が良くならないので、内科受診の時に話をした(愚痴を言った)ということらしい。
症状は両側にあり、間欠性跛行もある。右側がより症状が強く出ているが、両側なので馬尾症状なのだろう。
保存的な治療で軽快しなければ、脊椎疾患で評判の病院に紹介するしかない。整形外科の問題だとは思うが、医院にはMRIはないだろうから、当院で撮影することにした。結果が出るまでと、プロスタグランジンE1製剤(リマプロスト)を処方した。
腰椎MRIの結果は、L3/4で椎間板の膨隆と黄色靭帯の肥厚の増強により、脊柱管が狭窄して馬尾が絞扼されていた。処方はまったく効いていなかった。
脊椎の整形外科で評判の病院2か所を提案すると、行きやすい方の(夫が車で行きやすい)病院を希望された。診療情報提供書と画像のCDを準備して、先方の病院の外来予約をとった。
整形外科はMRIがないと診療できない診療科になっているようだ。地域の基幹病院の近くに開業された整形外科医は、MRIを備えている。高額の医療機器だが、大抵の整形外科疾患は適応があるので、撮りまくれば?元はすぐとれるのだろう。
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