昨日の日直の後は病院に泊まって待機していた。準夜帯に当直の外科医(大学病院からのバイト)から相談があった。
施設入所中(精神遅滞)の、心因性多飲で低ナトリウム血症になることを繰り返している67歳女性のことだった。前失神様の症状で施設職員が連れてきたが、受診時は特に症状がないという。血清ナトリウム120と低かった。以前入院した時は110(さすがに意識低下)で水分制限だけで抑揚実に歯正常化して退院している。
水分制限で経過をみて、翌朝(つまり今日)に症状があれば再受診してもらい、変わりなければ翌々日(明日)に受診して血清ナトリウム測定を再検とした。今日来ていないので、軽快しているのだろう。
午前7時には糖尿病で通院している62歳女性が高熱と意識障害で救急搬入されて、連絡が来た。肺炎があり、尿中肺炎球菌抗原陽性だった。点滴が入ると、意識障害は改善して会話可能になっている。髄膜炎はなさそうだ。脱水症・腎前性腎不全があり、そこだけでも軽快したのだろう。
外科の若い先生(大学院生)は当院に初めてきた先生だが、診断がしっかりしているので関心した。血液培養もすでに提出されていた。
土曜日は循環器科の先生が日直だった、食欲不振でぐったりしていると71歳男性が救急搬入された。胸部X線で左肺が真っ白になっていて、胸部CTで確認すると肺膿瘍を呈していた。内科当番は若い先生(内科専攻医)で、内科に入院になった。
昨日の日曜日に、この患者さんが入院しているのがわかったので、呼吸器内科のいる病院に紹介した方がいいと判断した。今日病棟に行くと主治医になった若い先生は、すでに地域の基幹病院呼吸器内科の先生に連絡していた。診療情報提供所と画像(CDはFAXできないのでコピー)を送って、明日転院予定となった。
当院でドレナージができなくはないが、慣れないところで慣れないことをするより、これは専門医にお願いした方がいい。病状が落ち着けば、当院で引き取って、抗菌薬の継続やリハビリを担当することにしたい。
この患者さんは、レックリングハウゼン病で身体中に神経線維腫がある。
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