なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

高齢者の糖尿病にBOT

2014年10月22日 | Weblog

 急性腎盂腎炎で入院した80歳台男性はDPPⅣ阻害薬(ジャヌビア)とSU薬(グリミクロン40mg/日)でHbA1cが8.9%だった。感染症自体が治ったので、このままでもいいのかもしれないが、食前血糖が300mg/dl台になってしまう。最近施設に入所して、日中ならばインスリン注射を施設看護師さんに頼めるので、ランタスを1回追加することにした。グリミクロンを20mg/日に減量して、ランタス4単位のみで空腹時血糖が120mg/dl、昼夕の食前血糖が200mg/日台になった。ランタスをさらに5~6単位にして、数日血糖をみて施設に戻すことにした。

 高齢者ではHbA1cが8%くらいでもいいという目標は実践的でいいと思う。中年の患者さんのように、メトホルミンが使えない。といって、アクトスもαGIも使いにくい。ファーストチョイスをDPPⅣ阻害薬にして、それで血糖高値の時は少量のSU薬(グリミクロン10~20mg)を追加するか、可能であれば持効型インスリン少量(ランタス4~10単位)がいいと思う。この場合、持効型は作用時間の問題でトレシーバよりランタスが無難だ。

 ケアネットTVの会員になって、コンテンツをできるだけ見るようにしている。産婦人科・池田裕美枝先生のDVDで、ご自身がさまざまな年齢の女性に扮して出演している。芸達者なのはさすが関西人?月刊レジデントの女性診療特集は、買ったままでまだ読んでいなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする