子供のころから、格好良い題名だなと思っていて、ふと思い立って図書館で借りた。
1930年に出版されたので90年以上前の小説だが、やや牧歌的な感じはするが古さは感じなかった。
会話が多くて、一回のセリフが長いが読みづらさもなかった。
主人公があちこち移動するので、ネットで地図を見ながら読んだが面白かった。
ストーリーとは関係ないがイギリスとアイルランドの間の海、アイリッシュ海って結構広くて両島は離れているイメージがあったが、東京と大阪か名古屋位の距離感で登場人物が鉄道と船を利用して頻繁に行き来しているのが以外だった。
地図を見てると航路も色々あるようで、自分の思っている以上に近いのかも知れない。
ストランラー-ベルファスト、ホーリーヘッド-ダブリン、リバプール発もある。
あと、登場人物がスコットランド西岸を動力つきの小船で旅行するエピソードがあるのだが、地図上でその跡をたどると小舟の割に広範囲を移動していて、アイリッシュ海って穏やかな内海みたいな所なのかな、と興味深かった。