極真鎮魂歌、を読了し、真空を飛ばせた男、を読んでいる。
どちらにも大山倍達氏が登場するが、鎮魂歌では金に対する強烈な執着、自己中心的な性格、自ら語ってきた経歴の嘘、などが克明に描かれていた。
特攻隊に行ったというのは嘘だ、というのは良く見聞きする話だったが、それ以外にも昭和の武蔵とまで言われた大山倍達氏の裏の顔について多くの聞いたことない逸話が描かれていた。
小島氏も添野氏も大山倍達氏に対する怒りとともに、慕う気持ちがある。憎み切れない人物だと、父親なんだ、と書いている。
これだけの事をやるからには、それだけにバイタルが必要なわけで、常識的なマナーや義理人情などに足を取られて、それを押さえていたら事は成らないのかもしれない。
しかし、我が国での朝鮮人・韓国人のネットワークには驚かされる。
統一教会と大山倍達氏や極真空手の深いつながり(大山氏は日本の統一教会会長の座を狙っていた)や、大山倍達氏が政界に打って出ようとしていたこと、羽田孜氏を取り込もうとしていたこと。
極真空手は一時期、ヤクザより怖いと言われていたそうだが、今、大山氏を批判する添野氏だが当時は「義真同士会」という暴力装置を組織して率先して極真に対立する存在をつぶし、勢力を拡大しようとしていたわけである。