久坂部羊の「MR」が面白くて、書評など読み漁っていときこの本の事も知り、同じ医療関係の傑作小説だと評されていたので借りてきたのだが、かなり面白かった。
けど、去年の秋に読んだ内容がほとんど思い出せない。
確か新進気鋭の医師と製薬会社の女性セールスが結婚して、奥さんが頑張って出世して会社組織を改善していくんだが、学会からその製薬会社に招請されて入社した男が小悪党で、奇形児が生まれる危険性の高い新薬を世界的に売り出そうとして会社を危機に陥らせる、みたいな話だった。
分厚い本だったがほとんど中だるみが無くて、まさに巻を置くをあたわず、これぞ世界のエンターテイメント、と感じた。
作者のアーサー・ヘイリーはこの本を書く前にすでに何冊もベストセラーを出しており、いったん創作活動から身を引いて悠々自適の生活だったのだが、病を発して治療を受けたことからまた意欲をかきたてられてこの本を書いたらしい。
この作者の他の小説もまた時間のあるとき読んでみたい。
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