雨の渋谷を歩いていて、「なるほどね」と思った。
客商売なのに、何て、新鮮な言葉のない飲食店
の多い事だろう。音楽を演奏する人でも同じだ。サ
ングラスをして、表情を見せないようにしたり、受け
手は日本人なのに、肝心なサビで英語のリフレイ
ンを繰り返したり。逆に、小難しい事を色々、詰め
込み過ぎるのもどうかと思う。弾き語り系の人間が
よく、そんな過ちを犯すよね。
他人様に何かを伝えるのは、大変な事なのだ。
伝わったなと思っても誤解があったり。つまらない
理想主義を掲げる前に、まず、わかりやすくある。
それがスタートラインなのだ。
この看板が掲げられている店は、たまたま休業
していた。だけど、何かの機会にこの店をまた思い
出す。そして、「この言葉を編んだ人ってどんな人
か?」と思いながら足を運ぶかもしれない。
思っている事を言葉にする大切さ、そして、どんな
言葉を選べばよいのか。傘を差しながら考えたのだ。
言葉の弓を放つように、そんな事がスマートにできた
らな、と思うのだ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/
青柳文信著「路上ライブを楽しむ本」読書直前ワクワク紹介
「持つべきは、ヒッピーな友達だ。サンキュー、13号倉庫!!」
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