今、来ている台風が過ぎると、もうお盆です。そむりえ亭の5日間の一周年メニューも中日を終え、後2日で通常営業に戻ります。「秋風」が吹かないことを願います。
さて、またまた「登美レゼルヴスペシャル90」の事ですが、この3日間の反応を伺っていますと、いわゆるワインのお好きな、というよりインパクトのあるニューワールド系赤やグランヴァンをお好きな方には「珍しい日本のワインを試してみた」というお顔をされていたように見え、普段はあまりワインを飲まない方には「非常に美味しい」「子羊と合わせると、これぞ相性って感じ」と言うような感想のようです。「優しい味わい」なんですね。
日本のワインはアルコールは高くなく、酸もおとなしいので、ワインだけでグッと来るものではありませんが、エレガントさはあるわけです。それと料理を邪魔する要素も少なく、タンニンは結構溶け込んでいますから子羊のお肉の脂肪とのバランスはいいのです。
昨日こられた方の中に「昔、同じ90年の登美を買って置いている」と言う方がいらっしゃいました。私も古めの国産ワイン(80年代~」を結構試しましたが、熟成の力は充分あります。
どうも低く見られがちな国産です。確かに生産量が少ないですし、安くもありません。が、何万円、何十万円のフランス、カリフォルニアのワインを考えると、たまには国産を家で寝かせておくのも「悪くない」といっていいと思います。エラガントな熟成を期待できますよ。