ドイツワインは昔からフランス系の品種、中でもブルゴーニュ品種がそこそこ使われています。
例えば赤ではシュペートブルグンダー=ピノノワール。
昔は「薄い」と言うのが印象でした。
色の事ではありません。果実味も香りも少なかったのですね。
ところが、最近では充分な色も香りも果実味も持っていますし、むしろ温暖化のお蔭でブルゴーニュよりブルゴーニュらしい事さえありますね。
白ではヴァイスブルグンダー=ピノブランやグラウアーブルグンダー、あるいはルーレンダーと呼ばれるピノグリ。
ヴァイスブルグンダーに関しては、バリック(ボルドー型小樽)熟成までしてブルゴーニュのシャルドネも凌駕するものもあります。ピノグリにしても「如何にもドイツ」を彷彿させる甘いニュアンスが有りましたが、今ではアルザスのそれと区別がつかないですね。
中でもヴァイスブルグンダーは可能性を感じます。
物によっては過剰な樽熟のものもありますが、酸に支えられて背筋ののびた綺麗な果実味で決して樽が主張しない、しかし100%新樽のものもあります。
世界的に過剰な樽が敬遠される時代ですから、これは有難い傾向です。
私達50代以上の年代はドイツは甘口、と括りがちですが実は既にそうではないのですね。
勿論、昔ながらのものも重要な意味を持っているのだろうとは思いますが、食事のお供としての位置付けでは最近の生産者の努力に敬意を払わざるを得ませんね。
お若い方々には、「樋口よ、何をいまさら言っているんだ!!」と笑われるかも知れません。
が、ま、そういう時代に育ったんですね。
皆さんも長くやっている内に、ありゃ変ってるぞ!!という事が必ずありますから、変化に敏感に付き合ってください。
それがワインの面白さでもあるんですから・・・・・・