敬愛してやまないワイン界の大御所中の大御所、と言えば山本博先生です。御年82歳?になられたスーパーマンです。
先生が使われる言葉の中に「ハレ」と「ケ」というのがあります。
関西人にはなじみが無いかもしれませんが「ハレ」は一生のうちに何度かあるハレの日、「ケ」は毎日の生活に密着した普段の、ということ、らしいです。
ワインは通常「ケ」の中で飲まれますね。
日常の食事に欠かせない飲み物なのですね。
ですから私は前職のホテル時代から「グラスワインで提供すれば、気軽に飲めるだろう」とやってきました。
しかし、何しろバブルの頃のホテルですから、「人生の節目の大事な食事」も多く「ハレ」のワインも沢山開けてきたことも間違いありません。
私は普段は「ハレのワイン」を飲みたいとは思いません。むしろ不要です。
御飯が美味しく頂ければ、気軽なワインで充分なんですね。
しかし、場合によっては「ああ、生まれ年のワインを開けたいなあ」とか「お祝いにちょっといいワンを開けたいなあ」と思います。
特別な節目に開ける気持ちのこもったワインは格別ですもんね。
しかし、営業上、双方を両立させるのは、私は難しいと思っています。
ですから、普段は選ばれたお料理にグラスワインをお勧めする、というスタンスは変える訳にはいかないのですが、予め早めにお電話頂ければ、相応しいワインを選んで、それに合う料理を考えさせて頂く、という事は可能です。
勿論、そういう場合でも手元にないワインは直ぐにはご用意できない可能性もありますが、ヴィンテージの指定が無ければ、それなりにお応えできるのではないかなと思います。
但し、そむりえ亭で開けているグラスワインは「ハレ」の日に飲むワインの弟分的なワインも多いと思います。
どうぞ、「今日は普通の祝いやないねん!!」と言う方は御予約の際に、お申し出くださいね。
お役に立ちたいな、と思います。