ワインを少し勉強していると「単独畑」とか「秀逸年」「良い品種」などの言葉が頭を巡ることになります。
「特別な畑で良い年の優秀な品種のワインが良いのである」という式が出来上がるのです。
しかし、実際の所はそうでもありません。
例えばシャンパンはノンヴィンテージで素晴らしいものがいっぱいありますし、単独畑で無い物の方が多いしバランスもとれています。
ポルトは単独畑より、ブレンドしたフラッグシップのポルトが上位に見られます。
オーストラリアでもマルチリージョナルと言って複数の畑やエリアのものをブレンドするものが上位に来たり・・・・
南仏やボルドーでも複数の葡萄をブレンドしますし、畑の微小気候が入り混じっています。
つまり「チーム」なんですね。
大砲ばかり補充していた有名な野球チームがありましたが、その時より今の生え抜きでバランス良く構成した今の方が強い。
メッシはバルセロナでは素晴らしくても、何故か未だアルゼンチン代表では活躍できていない。というのも証左です。
確かに素晴らしい畑の素晴らしい年のものは代えがたい魅力がありますが、細くても沢山の糸をより合わせたワインは複雑性があって、しかも早くから活躍できます。
料理との幅も広い。
私はブレンドが一番、と言っているのではありません。
実はそこにも素晴らしさがある、という事を若いソムリエには覚えていてほしいな、と思うのです。
収穫年、畑、地域、葡萄品種。
チームが結束すると強いですよ!!