ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

スリーーレターコード

2015年09月06日 01時53分21秒 | ワインの事
前職のホテル時代は役職名は殆ど「スリーレターコード」で呼ばれていました。

3文字のアルファベットで示す略号ですね。


ま、これは役職に限らず、いろいろなところで使われています。


例えば日本ソムリエ協会=JSA、国際オリンピック委員会=IOC・・・・・

ワインだとシャトーヌフデュパプ=CNPなんてのもそうでしょうね。


しかし、最近のワインの世界ではもう一つの「スリーレターコード」がよく使われます。


といってもオーストラリアに限った話かもしれませんが・・・・・



SGMとかGSMとかです。


Sはシラー、Gはグルナッシュ、Mはムールヴェードル


つまりローヌ主要三種のブレンドを指します。


オーストラリアというとシラーズ=シラーが目立ちますが、昔から「マルチヴァラエタル」=複数品種のブレンドが盛んで
ラベルに使用度の高い品種から並べて表記するのが当たり前でしたから、あながち珍しいわけではないかもしれません。


しかし、昔多かったのは「カベルネ・メルロ」とか「シラーズ・カベルネ」とかボルドー品種絡みです。


いつの頃からかローヌ品種でのブレンドが目立ってきたんですね。


これも使用殿高い順で表記されます。


いや正確には表記もされていないワインも多いわけで、我々が「これはいわゆるGSMと言われていまして・・・・」なんて言いながら紹介したり・・・・・


ま、「シラーを中心のブレンドで・・・・」だとグルナッシュもムールヴェードルも浮かばれないですから、私的には賛成な表現です。


かといって他の地域で他の品種たちをこの手法でやり始めると、むしろ混乱しそうです。

どうか、この辺でとどめて頂きたいなと思う今日この頃です。


             樋口誠