といっても飛行機のことではありません。
ワインの世界で時折登場する言葉なんです。
シャルドネのメーカー違いを3種同時に出す。
ボルドータイプの赤を産地違いで出す。
同じワイナリーのヴィンテージ違いを出す。
などのように「同時に複数のグラスを出す」ことを指します。
実はこのやり方は私はあまりしません。
店のコンセプトが「その皿にはコレ」的なサーブですので「ワイン比べ」は不要なのです。
勿論、それはそれでテースティングの勉強になるでしょうし、バーなら面白いかもしれません。
しかし、私がしない理由はもう一つあって「AよりBのほうが良い」「流石にあそこのドメーヌは凄い」などでゲストが優劣をつけるきっかけになることが多いのですね。
私には「それは勘弁して」と言いたいことなのです。
ワインだけ飲んだら「Bのほうが存在感がある」かもしれませんが「この皿と合わせたらAが突然立体的で存在を増した」というワインはいくらでもあります。
ワインを生かす役割のソムリエが「優劣の手助け」をするのは気が引けます。
「特徴を分析する為」「同じ品種でも色々あると知ってもらう為」など肯定的な理由も沢山ありますが、フライトをされているお店の方には「優劣はつけない」を前提にして頂きたいな、と思うこの頃です。
樋口誠
ワインの世界で時折登場する言葉なんです。
シャルドネのメーカー違いを3種同時に出す。
ボルドータイプの赤を産地違いで出す。
同じワイナリーのヴィンテージ違いを出す。
などのように「同時に複数のグラスを出す」ことを指します。
実はこのやり方は私はあまりしません。
店のコンセプトが「その皿にはコレ」的なサーブですので「ワイン比べ」は不要なのです。
勿論、それはそれでテースティングの勉強になるでしょうし、バーなら面白いかもしれません。
しかし、私がしない理由はもう一つあって「AよりBのほうが良い」「流石にあそこのドメーヌは凄い」などでゲストが優劣をつけるきっかけになることが多いのですね。
私には「それは勘弁して」と言いたいことなのです。
ワインだけ飲んだら「Bのほうが存在感がある」かもしれませんが「この皿と合わせたらAが突然立体的で存在を増した」というワインはいくらでもあります。
ワインを生かす役割のソムリエが「優劣の手助け」をするのは気が引けます。
「特徴を分析する為」「同じ品種でも色々あると知ってもらう為」など肯定的な理由も沢山ありますが、フライトをされているお店の方には「優劣はつけない」を前提にして頂きたいな、と思うこの頃です。
樋口誠